ナーシングビジネス2024年春季増刊 看護現場の業務改善お役立ちマニュアル

  • ページ数 : 168頁
  • 書籍発行日 : 2024年3月
  • 電子版発売日 : 2024年2月22日
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商品情報

内容

【業務改善の目的と推進の道筋がわかる!】 看護師の人材不足が加速する中、より働きやすい環境と看護の質向上が求められている。本増刊では業務改善実施施設から推進のプロセスを学ぶほか、日常の看護業務についてエビデンスをもとにあらためて見直し、業務改善本来の目的と看護管理者の役割を学ぶ。

序文

はじめに

生産年齢人口の減少は、産業構造や労働者の働き方に大きな影響を及ぼしています。そのため、どの職業においても働き方や業務の効率化を考えることが必要になりました。これは医療や看護も同様です。

2017年、私は病院の看護管理者の代表の委員として厚生労働省が実施する「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」に参加していました。座長の渋谷健司先生(東京大学大学院 医学系研究科国際保健政策学教室教授)による「『こうありたい』という思いを語っていこう」との声かけのもと、各委員は医療や看護がどうあればいいのかについて、未来を見すえ、諸外国の状況やさまざまな研究データに基づいてプレゼンテーションをし、議論を重ねていきました。その中で、ある大学病院で行われていたICTを活用した業務効率化やビッグデータとAIを用いた医療従事者支援についての紹介があり、多様な取り組みが臨床現場の中で始まっていることを知りました。

それから月日が流れ、医療や看護がどうなれば未来にわたって持続可能であるのか、真剣に議論が必要になっています。看護においては2019年、厚生労働省補助金事業「看護業務効率化先進事例収集・周知事業」が始まりました。臨床現場・教育現場などが協働し、看護職の働き方や看護業務の方法を考えなければならないときが来ています。

本書では、看護業務効率化を推進するために必要な看護業務に関する科学的根拠を各領域の実践的専門家の先生方にお示しいただくとともに、現場実践者による業務改善のプロセスとアウトカムについてご紹介いただきました。

看護業務の効率化を進めることで、看護職が健康でやりがいをもって働き続けることができれば、患者にとっても満足度が高く、安全で安心な看護を提供し続けることにつながります。そして何より、看護職が誇りを持って仕事ができる未来を創りたいと考えます。


2024年2月

熊谷 雅美

目次

【第1章】業務改善の目的と看護管理者の役割

1 看護業務効率化の変遷に学ぶ 看護管理者が目指すもの

2 看護業務効率化と診療報酬

3 看護業務効率化がもたらす看護サービスの経済的効果について考える

【第2章】その仕事は本当に必要?業務改善の理論とエビデンスを学ぶ

1 インタビュー 業務改善の理論を学ぶ「KKD」から「EBM」への変化のとき~看護師の労働生産性の向上を目指すために~

2 AIホスピタルの観点からみたバイタルサイン測定の最新技術

3 排泄ケアに関する業務改善のエビデンス ――定時のおむつ交換回数は減らせるのか?

4 WOCNの視点からみた体位交換・ポジショニングに関するエビデンス

5 教育からはぐくむ業務改善意識

6 法的な視点からみる業務改善の注意点

7 業務改善を進めるうえでの心理的安全性

【第3章】実践者にきく!業務改善のプロセスとアウトカム

1 タスクシフト、多職種連携の事例

 訪問看護へのエコー導入による可視化とICTを使った医師との連携

2 モノへのタスクシフト

 搬送ロボットを導入して看護師の負担を軽減し、専門性を高める

3 IT活用の事例

 不穏予兆検知AIの活用可能性 研究開発の歩みと成果

4 記録の事例

 音声入力を活用した看護記録を導入し

 看護の生産性と職務満足度を向上させる

5 勤務表作成の事例

 勤務表作成支援ソフト導入による作業負担軽減


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書籍情報

  • ISBN:9784840483902
  • ページ数:168頁
  • 書籍発行日:2024年3月
  • 電子版発売日:2024年2月22日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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