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- 改訂2版 ナースが知りたい心不全のキホン
商品情報
内容
序文
はじめに
本書初版から5 年が経過し、心不全を取り巻く環境が大きく変化しました。心不全治療の新薬の登場、心不全に関連するガイドラインの改訂などもありますが、一番は、心不全療養指導士の誕生でしょう。COVID-19 の影響で、一時的には交流の場がなくなりましたが、web講演会などはむしろ増え、今では各地に心不全療養指導士の会が立ち上げられ、勉強会や情報交換会などが盛んに行われるようになりました。さらに嬉しいことに心不全療養指導士が会を自ら企画し、運営するスタイルが定着しました。
初版は、執筆者のみなさんのおかげで内容も大変素晴らしく、さらにカラフルでみやすい仕上がりになったこともあり、好評であったことは、大変嬉しく、関係する方々にこの場を借りて感謝申し上げます。
今回の改訂2 版では、新たな執筆者にも加わっていただき、新しい視点も取り入れ、情報もアップデートしました。最新の情報を提供し、かつナースが知りたいキホンのポイントをお伝えするという本書のコンセプトはそのままに、今、心不全の臨床現場の第一線で活躍している先生に執筆を依頼し、慢性心不全看護認定看護師と心不全療養指導士によるナースの目をさらに充実させました。若手の看護師にとっての入門書、ベテランの看護師にとっては復習と情報のアップデートとして、本書がお役に立てたら幸いです。
そして、ちょっと気が早いですが、もし第3 版ができるようでしたら、その頃の心不全診療はどうなっているのだろう、心不全療養指導士はどのような進化と発展をしているのだろうと、今から楽しみでなりません。みなさんとともに心不全患者さんへの医療・看護を充実させていけることを、願っています。
2024年1月
木田圭亮
目次
【第Ⅰ章 病態・症状についてのキホン】
1 そもそも心不全とは?
1. 心不全とは?
2. 心不全を起こす疾患は?
3. 心不全の症状
2 急性心不全の病態とは?
1. 急性心不全の病態って?
2. 急性心不全の超急性期、初期対応はどうする?
3. 急性心不全の検査所見、どこに気を付ける?
4. 急性心不全の治療について考えてみる
3 慢性心不全の病態とは?
1. 慢性心不全の概念
2. 慢性心不全の予後
3. 慢性心不全の症状
4. 心不全の病態生理を理解しよう!
5. 治療と管理の目標とチーム医療
6. 慢性心不全の病態に応じた管理と介入を
4 心不全の併存疾患、高齢者心不全の特徴とは?
1. はじめに
2. なぜ高齢者心不全が重要なのか?
3. 加齢そのものがもつ意味
4. 複雑な疾患が絡み合う高齢者心不全の難しさ
5. 心不全の併存疾患の病態と治療
6. 高齢者心不全の特徴:フレイル・サルコペニア・認知機能低下
7. 高齢心不全患者への介入
8. 高齢者の心不全で気を付けること
9. 高齢心不全患者に向けた多職種カンファレンスの実際
10. 高齢者心不全の終末期医療
【第Ⅱ章 検査についてのキホン】
1 心不全の診断・重症度判定に必要な検査とは?
1. 血液検査の見方
2. 胸部X線(レントゲン)写真の見方
3. 心電図の見方
4. 心エコーの見方
5. 運動負荷心エコーの見方
6. 右心カテーテル検査の見方
7. 冠動脈造影検査の見方
8. おわりに
【第Ⅲ章 治療についてのキホン】
1 心不全の薬物療法とは?
1. はじめに
2. 心不全とは?
3. 心不全に対する治療方法は?
2 心不全の非薬物療法とは?
1. 冠動脈ステント留置術・バイパス手術
2. 心房細動のアブレーション(肺静脈隔離術)
3. 陽圧呼吸療法
4. 心臓再同期療法(CRT)
5. カテーテルによる弁膜症治療
6. 経皮的僧帽弁接合不全修復システムMitraClip(TM)
7. 植込み型人工心臓・心臓移植
【第Ⅳ章 管理についてのキホン】
1 ナースが知っておくべき心臓リハビリテーションとは?
1. なぜ心不全に心臓リハビリテーションが必要なのか?
2. 運動療法の開始時期と早期離床
3. 心不全に対する外来運動療法の実際
4. 心不全における精神的サポート・カウンセリング
5. 心臓リハビリテーション指導士とは?
2 ナースがすべき生活指導とは?
1. そもそも、なぜ生活指導が大切なのか?
2. 実際にどのような生活指導を行うのか?
3. 食事・塩分指導は実際にどのように行うのか?
4. 水分管理/飲水フリーという指示は、何を指標にしているのか?
5. 心不全領域における認定看護師とは?
3 心不全の緩和ケアとは?
1. はじめに
2. 緩和ケアの役割って何?
3. 心不全患者さんが抱える苦痛を知ろう!
4. 緩和ケア診療加算とガイドラインの推奨
5. 心不全の病みの軌跡(Illness Trajectory)を知ろう!
6. どのように心不全の緩和ケアを導入していったら良いの?
7. 心不全多職種管理と緩和ケアは統合されるべき!?
8. 心不全の緩和ケアにおける看護師の役割
9. おわりに
4 心不全の在宅医療とは?
1. はじめに
2. 在宅医療とは?
3. 心不全患者の在宅支援
4. おわりに
Column 心不全療養指導士への期待
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書籍情報
- ISBN:9784840484749
- ページ数:176頁
- 書籍発行日:2024年3月
- 電子版発売日:2024年3月8日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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