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産業保健と看護2024年春季増刊 産業保健現場のデータ活用術

  • ページ数 : 196頁
  • 書籍発行日 : 2024年4月
  • 電子版発売日 : 2024年4月12日
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商品情報

内容

【データのまとめや報告、発表が楽しくなる!】 労働者の健康に関するさまざまなデータを分析し、日々の産業保健活動や健康経営につなげたい産業保健スタッフのためのガイドです。読みながら段階を踏んでデータを分析し、報告・発表できる形にして実践活動へ活かすところまで持っていけるようになりましょう。

序文

はじめに

私は産業保健師としての経験と学んできた研究スキルを活かし、教員として大学院やさまざまな勉強会で教育に携わっています。産業保健現場で働く受講者の方々から、「データの活用は必要だけど、どうすればよいかわからない」「参考書を読んでも、自分のやりたいことにうまく落とし込めない」という声を耳にします。しかも、データの活用をしたいテーマの多くは、健康診断結果の分析や健康増進プログラムの評価など、共通するものです。このような状況に対して、多くの方々が学べる良い方法はないものかと考えていたところ、お世話になっているある先生からのお声がけがきっかけで、本書の編集に携わることになりました。

本書の構成を検討するにあたり、先に「あるある事例」を解決していくプロセスを学び、課題の解決に必要な知識を後半で学ぶスタイルにしたいと考えました。研究者だけでなく現場の方々にとっても、データ活用に関する基礎知識を網羅的に学べることに越したことはありません。しかし、学習時間を確保するのが難しく、学んだ基礎知識をどの場面で活用したらよいのか判断するのも難しいところです。そこで、前述のようにすれば効率的に学べるのではないかと思い、本書の構成が決まりました。

本書の執筆にあたり、私が共同代表世話人を務める日本産業衛生学会学術委員会若手研究者の会ほか、臨床疫学ゼミ、さんぽ会(産業保健研究会)、帝京大学大学院公衆衛生学研究科の関係者の方々、産業保健を専門とする大学教員や現場の看護職などから、多大なご協力をいただきました。各テーマに関して造詣の深い先生方だけでなく、現場で悩みながら実践活動をしている専門職の方々にもご執筆いただいたことで、より実学に適した内容にすることができたと自負しております。また、非常に多くの執筆者が関わる中で、きめ細やかなフォローをしていただいた『産業保健と看護』編集室の今中桂子さんのご尽力なくして、本書の完成はあり得ませんでした。本書の作成に関わっていただいたすべての関係者のみなさまに、この場を借りて、心より感謝申し上げます。

本書が読者のみなさまの産業保健活動やデータ分析において有益なツールとなり、日々の活動がより効果的なものになることを願っています。本書がその一助となれば幸いです。


2024年3月

帝京大学大学院公衆衛生学研究科
金森 悟

目次

【Step1】そもそもあなたはデータを使って何がしたいのか?何が求められているのか?

1 データ・統計とハサミは使いよう:疑問を改善につなげるために

2 保健活動のサイクルを効果的に回す

3 データ活用において企業が産業看護職に期待すること

4 健康経営におけるデータ活用と産業看護職の役割

【Step2】わからないから教えてもらおう!データ活用の疑問をスッキリ解決事例10

0 産業保健・予防医療現場の実践者のための臨床疫学ゼミ

1 職場のデータを活用し肥満率と喫煙率を把握する

2 健康診断データの有所見率を掘り下げた当工場の健康課題の把握

3 職場環境改善の実施状況把握を目的としたアンケート調査

4 COVID-19の前後で飲酒習慣がどう変化したか知りたい

5 仕事のパフォーマンスと生活習慣の関係を分析してみたけれど……?

6 健康増進プログラムの評価

7 健康づくりモデル職場の評価

8 健康保険組合の栄養指導の実践と評価:事業所とのコラボレーション

9 現場の視点から見る特定保健指導の効果の分析

10 大学生に対するヘリコバクター・ピロリ検診導入プロジェクト

【Step3】学ぶべきポイントをしっかり押さえよう!データ活用の基礎知識

1 産業保健におけるデータにはどのようなものがあるか

2 研究デザインの種類と選び方

3 PICO/PECOを活用した仮説の立て方

4 データを集めて、処理して、保存しよう!

5 アンケートの作成方法

6 統計解析の基本

7 エラー・バイアスとその制御法

8 エクセルを使った解析方法:ピボットテーブルを使いこなそう

9 JMPによる探索的データ解析の基礎

10 質的データのまとめ方

11 データの見せ方[表・グラフなどの示し方]

12 学会発表のコツ:準備から活用まで

【Column】

01 身近に解析のアドバイスをくれる人がいない

02 学会発表などの目的で勤務先のデータを利用する許可を得る際のポイント

03 分析のテーマはどう決める?~看護職の「鳥の目、虫の目、魚の目」~

04 経営層を動かすコツ

05 生産性・プレゼンティーズムはどう測定する?

06 プレゼンテーションの工夫

07 臨床疫学ゼミに参加して学んだこと

08 実践者が学会発表から得られること

09 社内以外のさまざまな発表先

10 先行研究を調べる意義と調べ方

11 「魅せる」スライドづくりのための5つのポイント

12 倫理的配慮とは

13 データ欠損の扱い方

14 国際学会のススメ

15 もっと深く学びたい人のために

私の学会体験談01 日本産業衛生学会/日本産業ストレス学会

私の学会体験談02 日本産業看護学会

私の学会体験談03 日本産業精神保健学会

私の学会体験談04 日本運動疫学会

私の学会体験談05 日本肥満学会/日本総合健診医学会/日本栄養改善学会

私の学会体験談06 日本公衆衛生学会

私の学会体験談07 学会発表での受賞経験から

おわりに


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  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784840484213
  • ページ数:196頁
  • 書籍発行日:2024年4月
  • 電子版発売日:2024年4月12日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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