高次脳機能の神経科学とニューロリハビリテーション

  • ページ数 : 380頁
  • 書籍発行日 : 2020年10月
  • 電子版発売日 : 2024年5月17日
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商品情報

内容

神経科学と行為との接続
ニューロリハビリテーションの原理


ニューロリハビリテーションの新しい潮流を支える神経科学や認知心理学、発達科学などの知識を厳選し、コンパクトに解説。
複雑をきわめる高次脳機能障害に対するリハビリテーション治療の中で、複眼的な視点から人間の本質を探求する諸科学に関わる知識、それらを活かしていくための手がかりや示唆にあふれる。

目次

第1 部 人間の高次脳機能

第1章 注意とワーキングメモリ 

1.1 ─「 注意する」ということ 

1.2 ─ 日常生活における注意と神経ネットワーク 

1.3 ─ 注意を説明するモデル 

1.4 ─ 注意の種類 

1.5 ─ 注意をブーストさせる覚醒・情動・報酬価値 

1.6 ─ 空間参照枠と注意 

1.7 ─ 空間におけるトップダウン注意とボトムアップ注意 

1.8 ─ ワーキングメモリ・システム 

1.9 ─ 注意の複合システム 

1.10 ─ 社会における注意システム 

第2章 知覚とキネステーゼ 

2.1 ─ 視床のマルチモダルな機能 

2.2 ─ 視床の機能不全による多彩な臨床症状 

2.3 ─ 視知覚に関連した情報処理の全体像 

2.4 ─ 腹側視覚路における情報処理 

2.5 ─ 背側視覚路における情報処理 

2.6 ─ 能動的な体性感覚情報処理 

2.7 ─ 触知覚の鮮明化と多感覚統合処理 

2.8 ─ 腱振動刺激と運動錯覚 

第3章 言語とコミュニケーション 

3.1 ─ 言語とは 

3.2 ─ 言語野の発見と情報処理モデル 

3.3 ─ 大脳皮質のラテラリティと失語症の特徴 

3.4 ─ 音声言語処理 

3.5 ─ 語の認知と範疇化・概念化 

3.6 ─ 文の理解と生成 

3.7 ─ 言語の習得に関連する神経ネットワーク 

3.8 ─ 身体的コミュニケーションとその神経基盤 

3.9 ─ 共感と身体同調・運動共鳴 

3.10 ─ 視点取得とメンタライジングネットワーク 

3.11 ─ 二人称的神経科学とWe-mode 

第4章 自己意識とディシジョンメイキング 

4.1 ─「 私」あるいは「自己」とは何か? 

4.2 ─ 最小自己としての身体所有感 

4.3 ─ 身体所有感の評価と神経基盤 

4.4 ─ 身体所有感の生成メカニズム 

4.5 ─ フルボディー錯覚とアバター化 

4.6 ─ 行為主体感の概要と生成メカニズム 

4.7 ─ 行為主体感の評価と神経基盤 

4.8 ─ この行為は誰が行ったものなのか? 

4.9 ─ 社会生活の中での行為主体感 

4.10 ─ 意思決定とは何か 

4.11 ─ We-mode としての共有意思決定へ 

第2 部 高次脳機能障害のニューロリハビリテーション

第5章 半側空間無視のニューロリハビリテーション 

5.1 ─ 半側空間無視とは 

5.2 ─ 視覚情報処理経路に基づく病態 

5.3 ─ 半側空間無視と非空間性症状 

5.4 ─ 半側空間無視の責任病巣およびネットワーク 

5.5 ─ 自己中心空間の無視と物体中心空間の無視 

5.6 ─ 半側空間無視の発現に関わる神経メカニズム 

5.7 ─ 従来型のUSN の評価およびその工夫 

5.8 ─ USN に対する従来型臨床介入 

5.9 ─ ニューロモデュレーション技術の応用 

5.10 ─ 病態メカニズムに応じた臨床意思決定のために 

第6章 身体・病態失認のニューロリハビリテーション 

6.1 ─ 身体失認あるいは病態失認とは 

6.2 ─ 身体・病態失認のサブタイプ 

6.3 ─ 身体・病態失認の責任病巣とそのネットワーク 

6.4 ─ 身体・病態失認のメカニズム 

6.5 ─ 身体・病態失認に対する評価 

6.6 ─ 身体・病態失認に対するリハビリテーション 

第7章 失行のニューロリハビリテーション 

7.1 ─ 失行とは 

7.2 ─ 失行のサブタイプ 

7.3 ─ 失行の病巣とそのネットワーク 

7.4 ─ 失行のメカニズム 

7.5 ─ 失行に対する評価 

7.6 ─ 失行に対するリハビリテーション 

あとがき 

索引 

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書籍情報

  • ISBN:9784763995599
  • ページ数:380頁
  • 書籍発行日:2020年10月
  • 電子版発売日:2024年5月17日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
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