薬剤師力がぐんぐん伸びる 総合診療医が教える検査値の活かし方

  • ページ数 : 244頁
  • 書籍発行日 : 2024年5月
  • 電子版発売日 : 2024年6月14日
¥4,950(税込)
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商品情報

内容

処方から病態を推論し、必要な検査値を考えアセスメントし、処方提案や薬学管理を考える――のステップに沿って検査値活用術を伝授

 薬局において、患者が持参した血液検査や尿検査などの臨床検査結果を薬剤師が目にする機会が増えています。しかし、検査結果の読み解き方や薬学管理への活かし方に関して、苦手意識を抱いている薬剤師は少なくありません。本書では、(1)処方から病態を推論する、(2)必要な検査値を考える、(3)検査値をアセスメントする、(4)医師への提案や薬学的管理を考える――という4つのステップに沿って、臨床現場で検査値を活用するノウハウを、総合診療医である岸田直樹氏が解説します。
 岸田氏は、2020年9月号から23年7月号まで、月刊誌「日経ドラッグインフォメーション プレミアム版」(日経DI プレミアム版)で連載していた人気コラム「4つのステップで考えるDr.岸田の検査値の活かし方」でもおなじみのドクターです。
 本書では、同連載のエッセンスを取り入れつつ、前述の4つのステップの考え方の他、疾患・病態別に押さえるべき検査値・データの読み方も網羅。臨床検査値に“強く”なりたい薬剤師必読の一冊です。

序文

はじめに

「検査値を読む」ということは、単に正常値からのズレをチェックすることではない。優秀な臨床家は、検査データだけからは何も言えないと断言するであろう。検査値は、単独では完全に理解することができないと考えるべきだ。

検査値読解の基本は、その基準値・正常範囲を覚えることではなく、患者の病歴や身体所見などの背景情報を踏まえた上での評価だ。検査結果票に異常値マークが付いていても、すぐに異常と断定せず、症状や所見、何より病態と検査値が合致しているかを常に考えることが重要だ。

とりわけ、高齢者の異常値は、検査結果に記載されている異常値と必ずしも合致しないことが多い。高齢者は多様であり、「患者一人ひとりに適した正常範囲がある」という考えが重要なのだ。

また、検査値を真に読み解くためには、検査値を見る前に、患者の病態からどのような検査値が予想されるかを考えることが重要だ。国家試験の問題のように、与えられた検査値で問題を解くのは、実は臨床思考の真逆である。このような姿勢では、病態ごとに患者ごとに重要な検査を考慮する視点が欠如し、地引き網診療のように無差別に検査を行い、それによって得られた都合の良い異常値を探す作業に終始し、さらに偽陽性や偽陰性に振り回される臨床家になってしまう。目の前の患者の病態に合わせた検査の必要性とその解釈を常に考えることが、真の臨床家の証だ。

さて、既に日本の医療は逼迫している。高齢者人口がピークを迎えるとされる2040 年代には、現在の状況では働き手の5 人に1人が医療者でなければ成り立たなくなると国も試算している。そのような中で、患者一人ひとりにきめ細かな対応がますますとれない未来が見えている。この現状から、「高齢者対策」といった言葉に象徴されるように、高齢者を十把ひとからげにして対処しようとする施策が散見されるが、本当にそれで良いのだろうか。

このような現状だからこそ、各医療職種がそれぞれの職能を活かし、患者ごとの病態に合わせたきめ細かな対応ができるかどうかが問われている。そのためにはどのようなスキルが求められるか。それを考えるきっかけに、本書がなってくれることを願っている。


Sapporo Medical Academy 代表理事
総合診療医・感染症コンサルタント
岸田 直樹

目次

PART1 薬学管理の質が高まる「4つのステップ」

検査値活用のための「4つのステップ」

 ステップ1 処方箋から患者の疾患・病態を知る

 ステップ2 確認すべき検査値の選び方

 ステップ3 検査値はどう評価する?

 ステップ4 検査値を活かした管理・指導とは

PART2 疾患・病態別、検査値・データの読み方

糖尿病1 血糖コントロールの目標値を把握する

   〔HbA1c〕

糖尿病2 合併症管理に欠かせない検査値は?

   〔SCr〕〔eGFR〕〔尿中アルブミン〕〔LDL-C〕〔血圧〕

糖尿病3 薬剤別、確認すべき検査値はコレ

   〔SCr〕〔eGFR〕〔 BUN/SCr比〕〔BNP〕

糖尿病4 実践! 検査値を活用してみよう

高血圧 目の前の患者の降圧目標を知ろう

   〔血圧〕〔心拍数 〕〔腎機能〕〔K 〕〔Na〕〔心電図〕

脂質異常症1 脂質管理の目標値を把握しよう

   〔LDL-C〕〔TG〕

脂質異常症2 スタチン服用患者の脂質管理を考える

   〔LDL-C〕〔TG〕〔CK〕

慢性腎臓病(CKD)1 絶対押さえたい基本の検査値

   〔SCr〕〔CCr〕〔eGFR〕

慢性腎臓病(CKD)2 尿検査についても知っておこう

   〔尿中アルブミン・蛋白〕

慢性腎臓病(CKD)3 腎を守るために押さえたい検査値

   〔血圧〕〔HbA1c〕〔LDL-C〕

慢性腎臓病(CKD)4 腎機能低下患者に確認すべきは?

   〔K〕〔P〕〔Ca〕〔Hb〕

心不全1 増悪させないためのフォローは?

   〔BNP〕〔NTpro-BNP〕

心不全2 服用薬の副作用をチェック

   〔Na〕〔K〕〔BUN/SCr比〕 〔SCr〕

貧血 原因を考えるにはこの検査値を確認

   〔Hb〕〔MCV〕

甲状腺疾患 TSHと甲状腺ホルモンの関係は?

   〔TSH〕〔FT3〕〔FT4〕

高尿酸血症 治療開始基準を知っておこう

   〔尿酸〕

脱水の疑い 複数の検査値で“らしさ”を確かめる

   〔BUN/SCr比〕〔Hb〕〔Alb〕〔Ht〕〔尿酸〕

抗血栓薬服用患者 出血傾向を検査値から確認

   〔PT-INR〕〔Hb〕〔腎機能〕〔肝機能〕

PART3 カンファレンスで学ぶ 検査値の活かし方

CASE1 80 歳男性、鉄剤の処方から推論できることは?

CASE2 どうする!? 自己管理できない糖尿病患者のインスリン療法

CASE3 多剤併用の心不全患者の減薬ポイントは?

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書籍情報

  • ISBN:9784296204854
  • ページ数:244頁
  • 書籍発行日:2024年5月
  • 電子版発売日:2024年6月14日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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