改訂第2版 救急認定ソーシャルワーカー標準テキスト;救急患者支援

  • ページ数 : 164頁
  • 書籍発行日 : 2024年6月
  • 電子版発売日 : 2024年6月19日
¥3,960(税込)
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商品情報

内容

救急認定ソーシャルワーカーに必要な知識と実践事例をまとめた『救急認定ソーシャルワーカー標準テキスト』の改訂版
救急認定ソーシャルワーカー認定研修を主な目的に編集されているが、救急医療に関連する医療政策担当者や病院関係者、さらに医療現場で多職種協働の担い手となる医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士・栄養士など関連職種の方々にも参考になる。
さまざまな課題を抱える救急患者にかかわる救急認定ソーシャルワーカー必携の1冊!

序文

発刊にあたって


『救急認定ソーシャルワーカー標準テキスト』改訂第2版の発刊にあたり,日本保健医療社会福祉学会の会長としてごあいさつ申し上げます。

ご承知のように救急認定ソーシャルワーカー認定機構は,医療と福祉の連携が今日の喫緊の課題であり,救急医療におけるソーシャルワーカーは連携の重要な部分を担う存在です。これらに対応すべく,日本臨床救急医学会と日本保健医療社会福祉学会〔設立時は日本医療社会福祉学会でしたが,2019(平成31)年に一般社団法人化したのを契機に学会名称を変更〕を構成団体として,2015(平成27)年11月17日に設立されました。

救急医療現場のソーシャルワーカーは,緊急治療や入院に際して現実的な受け入れや生活変化への対処が困難な患者や,地域や社会からの周縁化を余儀なくされた社会的つながりの脆弱な人々へのかかわりが求められています。急激な事態に対し多くの人々は現実的に受け入れ,家族や関係者の支持を得て対処すると考えられますが,救急医療現場ではその事態を受け入れられずに不安が解消されないまま危機的な状況に陥っている人々もみられます。また,無保険,身元不明,路上生活,オーバーステイ,自殺未遂,孤立,引きこもり,虐待,嗜癖などを伴うことが顕在化します。ソーシャルワーカーは,医師や看護師などと連携し,搬送時からこのような人々が適切な医療につながる環境を整える役割が求められます。そして,ソーシャルワーカーの支援は個々の人々だけでなく,組織や地域での連携,さらには政策立案を視野に置くこととなります。

ソーシャルワークの実践や研究の歴史を顧みるとき,ソーシャルワークの焦点が個人に当てられた時代から,人々を取り巻く組織,地域,文化,政治社会的文脈に当てられるようになってきたといえます。さらに紛争状態が多数発生している世界情勢はグローバル化し,人々の生活に大きく影響を与えています。ソーシャルワーカーは難民の医療や生活サービスにも関与することがあります。そういったことを踏まえ,ソーシャルワーカーはサービス利用者の苦悩を感じ取る感性をもち,人権擁護やストレングス視点により,組織,地域,政策などに働きかけることになります。

ヒーリーはソーシャルワークの実践や研究から,「専門ソーシャルワーク実践の中核要素」は「視座」「価値」「基本的態度」「支援過程」「コミュニケーションスキル」で構成されるとしています1)。救急医療のソーシャルワーカーにおいてもこのような中核要素を保持する必要がありますが,さらに救急医療に特化したコンピテンシー(力量)が求められます。また,救急医療現場の特性は,「緊急性」「迅速性」「適時性」「臨機応変性」などにあるとされています2)。そのため,救急医療のソーシャルワーカーのコンピテンシーはこの特性に対応したものが求められます。加えて,このコンピテンシーは現場実践の経験や省察から帰納的に蓄積された,いわば実践経験知に基づくものでなければなりません。

本書は2017(平成29)年9月に発行されました,『救急患者支援―地域につなぐソーシャルワーク;救急認定ソーシャルワーカー標準テキスト』の改訂版となります。今回,大部分の章が救急医療現場のソーシャルワーカーにより執筆されていることの意義は大きいと考えます。それは救急医療の場で求められるソーシャルワーカーの実践経験知により裏づけられた産物であるからです。その実践経験知が新たな認定ソーシャルワーカーに伝承されることを切に願います。また認定資格を取得しようとするソーシャルワーカー以外のソーシャルワーカーや関係職種の方々,そしてソーシャルワークの研究者や学生にも広くお役立ていただけることを願っています。


2024年4月

信州大学医学部子どものこころの発達医学教室
本田秀夫



文献

1)カレン・ヒーリー 著,杉本敏夫, 熊谷忠和監訳:ソーシャルワークの方法とスキル;実践の本質的基盤.みらい,岐阜,2016.

2)岡本民夫:救急医療におけるソーシャルワーカーの役割と機能.救急認定ソーシャルワーカー認定機構監,救急認定ソーシャルワーカー認定機構研修・テキスト作成委員会編,救急患者支援―地域につなぐソーシャルワーク;救急認定ソーシャルワーカー標準テキスト,へるす出版,東京,2017,pⅲ-ⅳ.

目次

第1章 救急医療と救急医学

第1節 救急医療体制

第2節 救急医学概論

コラム 災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team;DMAT)とは

第3節 救急医療における精神科諸問題と対応

コラム PEEC™(Psychiatric Evaluation in Emergency Care)コースについて

コラム 入院時重症患者対応メディエーター(Critical Care Mediator)養成講習

第2章 救急認定ソーシャルワーカー

第1節 救急認定ソーシャルワーカー認定制度

第2節 救急認定ソーシャルワーカーの役割

第3章 救急医療におけるソーシャルワーク

第1節 救急医療における倫理的課題

第2節 救急医療における患者・家族の権利擁護

第3節 救急医療におけるチームアプローチ

第4節 救急医療におけるソーシャルワーク(精神科リエゾン)

第5節 精神科救急医療におけるソーシャルワーク

第4章 救急医療におけるソーシャルワーク実践の展開

第1節 実践の展開

コラム 病院前救護体制と ESWの連携

第2節 実践事例;知的障害のある息子を案じて入院を拒否する母親への支援

第3節 スーパービジョン事例

第5章 典型的な支援領域の事例

事例の説明

事例 1 心肺蘇生後

事例 2 脳血管障害

事例 3 頸髄損傷

コラム リハビリテーションスタッフとのチームアプローチ

事例 4 熱傷(火災)

事例 5 自殺企図

事例 6 ホームレス状態

事例 7 交通外傷

事例 8 外国人

事例 9 児童虐待

事例 10 DV

コラム 虐待・DV対応における通告・通報

事例 11 特定妊婦(未受診妊婦)

事例 12 アルコール多飲(アルコール依存症)

コラム アルコール依存症を発見する簡易スクリーニングテスト

事例 13 精神科救急

コラム 精神科入院形態

事例 14 帰宅困難者

コラム 帰宅困難者のフロー

事例 15 熱中症

事例 16 末期がん患者

事例の総括

索 引

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書籍情報

  • ISBN:9784867190906
  • ページ数:164頁
  • 書籍発行日:2024年6月
  • 電子版発売日:2024年6月19日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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