EBM婦人科疾患の治療2013-2014

  • ページ数 : 524頁
  • 書籍発行日 : 2013年5月
  • 電子版発売日 : 2013年10月11日
13,750
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商品情報

内容

今日の婦人科臨床における種々の問題点、疑問点について代表的な文献や各種トライアルなどに基づいて解説した実践的な臨床書。

代表的なevidenceを紹介し、今日の時点における最新の治療法、考え方を学べます。確かなevidenceがないものについてもその現状を解説し、指針を示した。
現場で判断に迷うような時にも心強い、日常診療に役立つ一冊!

EBMシリーズ

序文

エビデンスに基づく治療方針(evidence―based medicine: EBM)の根幹は,時の流れに歩調を合わせ,常に前向きに発信できるものでなければなりません.昨今,科学(サイエンス)の部分では多くの課題で前向き研究で裏打ちできるようになってきました.しかし,その変化は早く,医療者には常にエビデンスのアップデート能力が求められるようになってきました.正しい科学を知るには,多くの情報が発信される学会,教育セミナーが充実している学会への参加が求められます.しかし,すべてに科学があるわけではなく,次に,我々臨床医に求められるのは臨床経験,臨床力,すなわち,アートの部分です.特に外科系分野の婦人科医療では重い部分を占めます.さらに,病気だけではなく,病人としてその患者の人生観に共鳴できる医療(ヒューマニズム)を施す必要もあります.この3本の矢を束ねることで,初めてその時々に応じた真の標準的医療の提供が可能となります.実際,病人に接し,最新の科学と経験に基づき,その抱える病気に対して適正な臨床判断・実践が行われます.ベットサイドや外来など治療最先端で常に患者と接されている先生方に,お忙しい日常の中で,今のエビデンスをご確認いただき,より良い医療がリアルタイムに提供されることを目指して本書を発刊させていただきました.

ガイドラインも含めて類似する刊行物は多々ありますが,本書では婦人科3分野のうち,生殖・内分泌分野を1)思春期,2)生殖,3)不妊,と4)更年期に区分して,原田 省先生と苛原 稔先生に,腫瘍分野を1)子宮頸癌,2)子宮体癌,と3)卵巣癌に区分して鈴木 直先生に,感染症,他を川名 敬先生に,臨床現場で必要な課題を挙げていただきました.その課題に最も精通されており,上述したようにエビデンスをアップデートする能力を有する諸先生方に,分担してご執筆いただきました.この場をお借りしまして,御執筆に関わられた先生方にお礼申し上げます.

本書は上述の3本の矢を束ねた内容を盛り込んでおります.2013―2014年の婦人科標準的医療の実践にガイドラインともども本書を活用していただきたいと念じます.


平成25年4月 吉日


岩手医科大学医学部産婦人科
杉山 徹

目次

Ⅰ.生殖,内分泌

A.思春期

1.月経前症候群の診断と治療は?

2.思春期早発・遅延とは,その治療は?

3.避妊法: 特に緊急避妊薬と低用量経口避妊薬

4.性分化異常,特にターナー症候群,アンドロゲン不応症の診断と治療は?

5.体重減少性無月経と神経性食欲不振症の鑑別診断と治療は?

B.生殖

1.子宮筋腫の治療の種類と症例による選択は?

2.子宮内膜症の疼痛の取り扱いは?

3.子宮腺筋症の保存療法の有効性とその予後は?

4.続発性無月経の診断と治療

5.機能性出血の対処法は?

6.PCOSの生涯にわたる管理は?

7.月経異常,特に過多月経と過少月経の取り扱いは?

8.早発卵巣不全の取り扱いは?

9.良性卵巣腫瘍と機能性卵巣?胞の鑑別と治療は?

C.不妊

1.排卵障害の診断と治療は?

2.黄体機能不全の診断とその対処法は?

3.高プロラクチン血症の診断と治療は?

4.PCOSの排卵誘発と注意すべき点は?

5.卵巣過剰刺激症候群の予防は可能か?

6.ARTの適応となるのはどんな場合か?

7.男性不妊の取り扱いは?

8.不育症の治療とその成績は?

9.不妊症例に対する腹腔鏡手術療法の効果は?

10.子宮内膜症合併不妊の取り扱いは?

11.人工授精の実施法とその効果は?

12.卵管因子症例(クラミジア含む)にいかに対応するか

D.更年期

1.HRTにおけるホルモン剤の使い分けは?

2.ホルモン補充療法における注意点(禁忌・腫瘍など)は?

3.骨粗鬆症の治療薬の種類とその使い分けは?

4.子宮下垂・脱出・萎縮性腟炎

5.避妊からHRTへの切り替えと薬剤の選択法は?

6.脂質異常症の取り扱いは?

7.排尿障害の診断と治療は

8.更年期の抑うつ・不眠への対処法は?

Ⅱ.腫瘍

A.子宮頸癌

1.自律神経温存が推奨される広汎子宮全摘出術の適応と手技は?

2.Ⅰ期に推奨される治療法は?

3.妊孕性温存療法として推奨される広汎性子宮頸部摘出術の適応と手技は?

4.Ⅱ期に推奨される治療法は?

5.Ⅲ/Ⅳ期に推奨される治療法は?

6.放射線単独療法と同時化学放射線療法はどう使い分けるか?

7.術後治療は放射線(化学)療法か化学療法か?

8.子宮頸癌に対する術前化学療法の有用性は?

9.再発子宮頸癌に推奨される治療法は?

10.AIS,MDA,LEGHの診断と治療,その問題点も含めて

11.腺癌に対して推奨される個別の治療法は?

12.センチネルリンパ節生検で系統的リンパ節郭清術は変わるか?

B.子宮体癌

1.子宮全摘術はいかに行うべきか? 腹腔鏡下手術も含めて

2.推奨されるリンパ節郭清の対象と範囲は?

3.術後のリスク分類と推奨できる術後治療は?

4.再発癌に対する推奨される化学療法とは?

5.高齢者やPS不良な進行癌に対してどう対応するか?

6.妊孕性温存希望症例に対するホルモン療法の対象と方法は?

7.特殊組織型(タイプ2)に対して推奨される治療法は?

8.子宮肉腫に対して推奨される治療法は?

9.センチネルリンパ節生検でリンパ節省略は可能か?

10.進行期分類改訂に伴う問題点は?

C.卵巣癌

1.推奨される標準的初回手術療法は?

2.初回化学療法はいかに行うべきか?

3.再発癌に対して推奨されるSDSの対象は?

4.再発癌に対して推奨される標準的な化学療法は?

5.妊孕性温存の対象と治療法は?

6.明細胞腺癌に推奨される治療法は?

7.粘液性腺癌に推奨される治療法は?

8.腹膜癌や卵管癌は卵巣癌に対する治療法が推奨されるか?

9.推奨される分子標的治療は?

10.悪性胚細胞腫瘍に推奨される治療法は?

11.卵巣境界悪性腫瘍にはどう対応するか?

Ⅲ.感染症,他

1.頸がん検診におけるベセスダシステムの有効性と限界は?

2.HPVワクチンの有効性と限界は?

3.子宮頸がん検診においてHPV検査は有用か?

4.臨床現場でのHPVタイピング検査の利用法は?

5.クラミジア感染症の早期治療のコツは?

6.淋菌感染症の治療抵抗性の問題は?

7.性器ヘルペスの再発を予防することは可能か?

8.尖圭コンジローマの再発予防として有用な治療は?

9.細菌性腟症の治療のタイミングと治療は?

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書籍情報

  • ISBN:9784498060685
  • ページ数:524頁
  • 書籍発行日:2013年5月
  • 電子版発売日:2013年10月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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