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はじめる とりくむ 災害薬学

名倉 弘哲 山内 英雄 (編)

南山堂

  • ISBN : 9784525777616
  • ページ数 : 232頁
  • 書籍発行日 : 2019年3月
  • 電子版発売日 : 2019年6月14日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥3,850 (税込)
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商品情報

薬剤師として,災害に備える

災害時における薬剤師のニーズが,近年高まっている.被災地で,薬剤師は何ができるか,限られた患者情報や医療資源の中,薬をどう使うのか,災害時の医薬品供給や法律・制度等,本書では災害時の薬剤師業務についての基礎知識から災害時における薬物治療の考え方までをまとめた.「いざ」というときに備え,薬剤師として読んでおきたい一冊.

■ 序文

近年多発する大規模災害における医療支援のなかでも薬剤師の活動が被災者にとって大きな影響を及ぼすことは,現場を見てきた者として痛感するところであります.従来の災害現場では,医師,看護師,救命士,警察,消防,自衛隊の活躍で被災地はなんとかなるといった概念がありました.しかし,東日本大震災以降,大規模災害発災時の被災地での医薬品需要とともに薬剤師の災害対応にも期待が膨らんできました.また,近年の薬学教育制度の変革期において薬学教育モデル・コアカリキュラムのなかにも災害時の対応などを教育するミッションが加わったことから,全国の薬学部では学部教育に災害対応経験のある実務薬剤師に頼る場面も増え,学問としての入門書が求められるようになりました.

これまでに被災地で医療支援に参画した薬剤師のなかには,非日常における薬剤師としての活動には程遠い災害時の対応に課題・難題を持ち帰った方が多くいます.次に来たる大規模災害に向けた教訓やさらにできたであろう支援について,本書では災害時に活躍した薬剤師,医師の協力を得て,その問題解決への方向性や指針を解説しました.

本書の学習目標は,以下の通りです.

・災害時には平時にできること,行うべきことができなくなる実態を理解できる.

・薬剤師としての支援を行う上でもチーム医療を認識できる.

・災害時に活動する医療者の一員として,災害医療の共通認識ができる.

・災害時に使われる共通言語を理解できる.

・被災者に寄り添いながら災害支援に関わることができる.


災害時に薬剤師が活動する際には,医師・看護師をはじめとした多職種による連携が必須であり,基本的な災害医療の知識や法律に関する知見と判断が必要となります.

災害医療センター臨床研究部長 小井土雄一 先生

東京医科歯科大学教授 大友 康裕 先生

鳥取大学医学部教授 本間 正人 先生

厚生労働省DMAT事務局長 近藤 久禎 先生

東京都薬剤師会副会長 永田 泰造 先生

東邦大学医療センター大森病院薬剤部長 西澤 健司 先生

上記の先生方にはこれまでの災害薬事教育に対して多大なるご指南,ご協力を賜りましたことに敬意を表します.

日頃の備えとともに今後来るであろう大規模災害に対応すべく,本書が被災者の健康維持のための薬剤師の基礎知識として活用されることを願っています.


2019年 春

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科救急薬学分野 教授

名倉 弘哲

高知大学医学部附属病院病院救急部 特任准教授

山内 英雄

■ 目次

第1章 災害と薬剤師に関する基礎知識

1.災害薬学とは

2.災害に関する基礎知識

3.災害時における薬剤師の役割

Column

 ・薬剤師の災害医療研修

4.災害時に求められる医薬品 -災害時処方箋の解析結果から-

第2章 災害医療支援に関する基礎知識

1.災害医療の基本

2.災害時の医療救護体制

3.災害時の医薬品ニーズと供給体制

4.災害時の関連法規・薬事関連措置と倫理

5.災害時の情報収集・伝達

6.災害医療におけるコミュニケーション

第3章 災害時の薬剤師業務の実践

1.平時の備え

2.災害時の対応の基本

3.薬局運営に関わる薬剤師業務

4.ファーマシューティカルトリアージ

5.調剤業務

6.災害時の薬事衛生管理

Column

 ・居住区域の衛生管理

 ・避難所での食事配給

7.災害時における粉塵とアレルギー疾患への対策

Column

 ・東日本大震災時の浮遊物質・堆積物調査

8.モバイルファーマシーにおける薬剤師業務

第4章 災害時の薬学的管理の考え方

1.避難所での薬学的管理

Column

 ・避難所の状況(薬学的管理が必要なポイント)

 ・医療機器を使用している在宅患者の救急対応

2.外傷治療薬,輸液製剤の薬学的管理

3.循環器疾患患者の薬学的管理

4.災害時の糖尿病治療

5.気管支喘息・COPD患者の薬学的管理

6.抗てんかん薬の薬学的管理

7.認知症患者の薬学的管理

8.向精神薬の薬学的管理―抗不安薬・睡眠薬,抗うつ薬,抗精神病薬,気分安定薬,精神刺激薬

9.副腎皮質ステロイド薬の薬学的管理

10.鎮痛薬・麻薬の薬学的管理

Column

 ・災害時のオピオイド使用

11.OTC医薬品の活用

Column

 ・災害時の被災地における眼疾患への対応

12.CBRNE災害と関連医薬品

13.エコノミークラス症候群の対応

Column

 ・感染症を回避するための環境整備


文献


索引

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