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実験医学増刊 Vol.36 No.2 がん不均一性を理解し、治療抵抗性に挑む

谷内田 真一 (編)

羊土社

  • ISBN : 9784758103688
  • ページ数 : 202頁
  • 書籍発行日 : 2018年1月
  • 電子版発売日 : 2018年12月7日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥5,940 (税込)
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商品情報

がんの本質を知り,情報武装して闘いに臨む必要があると考え,決行された企画です。

がんの「ゲノム」と「機能」の不均一性は,がんが治療抵抗性を発揮する原因として考えられています.がん不均一性を克服するために,専門分野が様々な研究者集団が,どんな治療法を目指しているかをご覧ください。

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■ 序文

がんの不均一性やがんゲノムの進化は,がん研究やがんにかかわる医療従事者であれば,必ず観察する現象である.例えば,がん細胞を初代培養して継代をしていく過程で,いつの間にか細胞増殖速度が速くなる.初代培養した頃はヘテロな細胞集団が,細胞培養といったシャーレと培養液で増殖させられるという生体とは異なる条件(選択圧)下でがんは"進化"していく.長期間,継代することで遺伝子変異(多くはPassenger変異)が蓄積することはよく知られている.一方で,臨床の現場においては,全身に転移をきたしている固形がんの患者さんに抗がん剤を投与したところ,肝転移巣は縮小したが,肺転移巣は増悪した,というのはよくある臨床経過である.抗がん剤でがん病巣は,いったんは縮小しても多くは再発する.つまり,がんは不均一であり,がんは常に進化を遂げる.

筆者が羊土社からこの企画の相談をいただいて1年以上が過ぎた.この1年間「がんの不均一性の理解を深めることでがんを克服できるか?」について自問自答してきた.しかし,いいアイデアはなかなか浮かばない.また,がん研究の分野においても,このようながんの不均一性の研究を重視しない研究者もいる.なぜなら,これが治療に,すなわち患者さんになかなか還元できていないからだ.しかし筆者は,がんが克服できない原因の1つは「がんの不均一性とゲノムの進化」だと考えている.がんとの闘いに勝つには,まず相手を知ることである.がんの本質を知り,情報武装して闘いに臨む必要があると考え,この企画をあえて決行した.

全く本特集とは関係ないが,100年前に米国で一番多いがんは胃がんであったと言われている.しかし「冷蔵庫」の普及で,今や米国では胃がんは希少がんとなりつつある.意外なことでがん克服の道が開けることがある.この胃がんの例のように,がん克服革新をもたらすためにも,若い臨床医や研究者も交えて斬新なアイデア,知恵を振り絞り,この闘いに挑む所存である.「がんの不均一性を利用した新たながん治療」という実験医学の企画が近いうちに発刊されると信じている.

本特集ではこの分野を牽引されていらっしゃる研究者や医療従事者の方々に,それぞれの分野における最新の内容について執筆をお願いした.世界の第一線でご活躍中である,すなわちきわめてご多忙のなかご執筆いただいたことになり,敬服しないではいられない.皆様の論説を拝読し,自分が編者でありながら一番勉強させていただいたような気がしている.

基礎研究者から医療従事者までの多くの方が本特集を手にとって,がんの不均一性やがんゲノム進化の研究の最前線に触れていただき,今後の研究や臨床に役立てていただけることを強く願っている.最後に本書の作成にあたってご尽力いただいた羊土社担当編集者の蜂須賀修司氏,藤田貴志氏,編集部の方々に対し感謝の念にたえない.


2017年12月

谷内田 真一

■ 目次

がんの不均一性の理解を深めることでがんを克服できるか?

第1章 がんの不均一性の理解とがんの生存戦略

1. 病理組織学的観点からみた,がんの不均一性

2. 臨床現場で経験するがんの不均一性

3. 病理解剖からがんの不均一性に迫る― ARAP(Akita Rapid Autopsy Program)の取り組み

4. 骨髄異形成症候群の病態とクローン進化

5. 固形がんのゲノム,エピゲノムにおける空間的・時間的多様性と治療戦略

6. シングルセル解析とがんの不均一性

7. がんの不均一性を解明するための組織取得技術(GCM)の開発

8. 三次元培養細胞分離装置によるがん不均一性の解析

9. イメージング質量顕微鏡を用いたがんの不均一性の解析

10. がん微小環境とがんの不均一性

第2章 がんの不均一性に伴うがんゲノムの進化

1. 発がん・進展に伴い不均一性を生み出すゲノム進化プログラム

2. エピジェネティクスとがん進化

3. 遺伝統計学における選択圧解析とがんゲノム進化解析

4. 個人の一生におけるがんゲノムの進化

5. 進化遺伝学とがんゲノム解析

6. 数理モデル研究による腫瘍内不均一性と治療抵抗性への挑戦

7. がんにおける変異と進化のシミュレーション

第3章 がんの不均一性の克服に向けて

1. 血漿遊離DNA解析によるがんゲノム解析

2. 血中遊離核酸を用いたがん研究の最前線―CNAPS Xの最新情報

3. 末梢血循環腫瘍細胞はがんの不均一性を俯瞰的に評価できるのか?

4. がんの分子標的薬耐性機構の不均一性とその克服

5. エストロゲン受容体陽性乳がんにおける治療耐性獲得メカニズムの新展開

6. 成熟リンパ系腫瘍の多様性に潜む共通の発症メカニズム

7. ゲノム解析による骨軟部腫瘍の多様性の解明と治療標的・バイオマーカーの探索

8. 神経膠腫の不均一性による治療抵抗性とその治療戦略

9. リンパ球レパトアシークエンスによるがん免疫微小環境解析

10. がんゲノムの進化と免疫チェックポイント阻害剤

がんの不均一性を標的にした新しい治療戦略を考える

■ 特記事項

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