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- OS NEXUS5 スポーツ復帰のための手術 膝
商品情報
内容
No.5では,スポーツ選手が起こしやすい膝損傷に対する手術を取り上げます。
特に前十字靭帯損傷を起こすスポーツ選手は多く,遺残組織をどうするか,移植腱をどう作製するかなど,術者によりさまざまな手術法がある。
手術の場面ごとに簡潔な解説とイラスト・術中写真,その時必要な注意点やコツを掲載することで,執刀する際に必要とされる手技が,頁ごとに理解できるような構成になっています。
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序文
序文
スポーツ選手の膝の外傷・障害は保存治療が基本である一方,復帰のために手術治療を選択すべき症例や,手術が第一選択となる病態があることも事実である。前十字靱帯(anterior cruciate ligament;ACL)損傷は再建術がスポーツ復帰に必要となる代表的な膝損傷であり,米国で手術順位6位との報告もある。本書ではACL再建術についての代表的なアプローチとわれわれの術式を紹介した。一方,スポーツ選手の後十字靱帯(posteriorcruciate ligament;PCL)損傷に対する手術適応は限られ,2度PCL損傷を有したままスポーツを問題なく継続している選手も多い。しかし屈曲時の外旋不安定性を伴うPCL損傷と内側3度の弛緩を呈するPCL損傷では,それぞれ後外側の再建・補強,内側の再建・補強を行うことが必要であると考える。
膝蓋骨脱臼がスポーツ選手に生じることはまれでなく,スポーツ復帰に際し反復する不安定性を経験する選手に対しては内側膝蓋大腿靱帯再建術が施行されることが多いと考えられる。膝蓋骨不安定症は病態が複雑であるため,外側支帯解離術の併用や脛骨粗面移行術が適応となる例もある。
スポーツ選手の半月板損傷は頻度が高く,近年半月板機能の重要性が徐々に認識され,"Save the Meniscus"を世界的なキャッチフレーズとして,半月板温存や機能回復の努力が推し進められている。スポーツ選手の半月板損傷に際しても,半月板の機能をできる限り温存する努力を重ねたい。近年,われわれが試みている外側半月板の逸脱に対するCentralization法は,これまで行われていない新しい試みである。多数の施設で施行され,その適応や成績について広く経験を共有できることを期待している。
よい手術はスポーツ復帰に不可欠だが,それは出発にすぎない。患者であるスポーツ選手の属する種目,スポーツレベル,体質や性格をよく理解し,順序立てた術後のリハビリテーションが手術と同様大切であることは言うまでもない。さらに,再受傷を予防する訓練を継続することも術後のスポーツ復帰の大切なポイントである。
本書がスポーツ復帰へのよりよいスタートに役立つことを期待する。
2016年1月
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科運動器外科学
宗田 大
目次
Ⅰ 前十字靱帯(ACL)
Ⅱ 半月板
Ⅲ 複合靱帯
Ⅳ 膝蓋骨
Ⅴ 軟骨
Ⅵ 膝痛
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書籍情報
- ISBN:9784758313841
- ページ数:180頁
- 書籍発行日:2016年2月
- 電子版発売日:2016年6月24日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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