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- 手術直後の患者管理 改訂第2版
商品情報
内容
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序文
改訂版の序
7年振りに「手術直後の患者管理」の改訂版を上梓することになった。日進月歩というより,秒進分歩とでも表現しなければならないほど迅速な進歩を遂げている医学・医療の現状を考慮するとき,7年という歳月は状況の一変を意味する。このような現状を考慮して,本書の内容を大幅に書き変えた。
最も基本的なこと,必須的なことを中心にした最新の知見を記述するように努め,参考文献も特別な場合を除いて出来るだけ1995年以降に発表されたものに限った。したがって内容は最新であることを目的としているが,かつ基本的であることを心掛けたつもりである。
最近頻発している医事事故,医療過誤はそれぞれの施設における事故調査委員会や外部の者を含めた委員による再発防止委員会などで種々議論され,報告の中にその原因,誘発因子などが究明され,そして予防策が提言されている。にもかからず次から次へと事故,そして過誤が頻発している。多くの報告の中で直接の原因が言及されているものの,原因の究明を急ぐあまり,いずれの事例においても微視的な見方をしているため本質的な原因に言及している報告は極めて少ない。
編者らの意図は,もっと俯瞰的立場で,患者管理をしなければならないと考えるものであり,言葉を変えて表現すれば,従来の空間的観方に加えて,時間的観方を加味しなければならないと思う。ここにこそ,真の意味での周術期の患者管理の本質が存在する。
日本の医育機関や研修病院において麻酔後回復室が適切に活用されているのは多くない。大抵の施設では患者を手術室で全身麻酔から覚醒させ,手術室から直接病室へ移動させているのが現況であろう。併せて周術期の患者管理において,未だ旧態依然、とした前投薬や鎮痛薬の筋注や術前の病室回診が多くの施設で行われている。このような事態を少しでも改善,改革することによって,初めて麻酔科が本来目的とする所の医療をエンドユーザーとしての患者に提供することが出来ると思う。
本書は手術室や回復室で実習,研修する研修医はもちろんのこと,さらに医学生,看護学生などにとっても好個の参考書であると確信している。本書を上梓する目的も上述した麻酔科本来の目的を読者に伝えることにあり,編者,執筆者らの意図を十分に理解していただき,周術期の患者管理がより安全に行われることを切に願うものである。
なお読者から,二,三の重要な図について他頁をめくるのは不便であり,重複して掲載して欲しいという希望もあったので,極めて少数の図,また文献についても重複して採用していることを御了承願いたい。
日常の多忙な臨床の旁ら,分担執筆して戴いた各位に対して深甚な謝意を表する。本稿のワープロ化,整理などは弘前大学医学部麻酔科の三上コウさん,福山美雪さんに負うところが大であり,心から御礼を申し上げる。
本書の出版に際しては,克誠堂の今井彰杜長に格別の御高配を戴いた。ここに記して深謝の意を表する。
2000年 11月3日
編者 松木 明知
石原 弘規
目次
総論
I 回復室
II ICUでの術後管理
III 術後の呼吸管理
IV 術後の循環管理
V 術後疼痛の管理
VI 術後感染と抗生剤
VII 術後発熱
VIII 術後の体位と体位変換,離床
IX 各種ドレーン挿入,適応,管理,抜去のタイミング
X 術後の主な合併症
各論
I 胸部手術
II 心臓手術
III 血管手術
IV 内分泌腺手術
V 腹部外科
VI 婦人科手術
VII 産科手術
VIII 整形外科手術
IX 形成外科
X 泌尿器科手術
XI 眼科手術
XII 脳外科
XIII 口腔外科
XIV 耳鼻咽喉科
XV 新生児,小児外科
XVI 特殊な病態を有する患者
XVII Day surgery
XVIII 低体温麻酔
XIX 肺洗浄
検査とモニター
I 呼吸機能の検査とモニター
II 循環系の検査とモニター
III 神経系の検査
IV 代謝栄養検査
V 肝機能検査
VI 腎・尿路系検査
VII 出血凝固検査
VIII 感染および免疫能検査
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書籍情報
- ISBN:9784771902282
- ページ数:312頁
- 書籍発行日:2000年12月
- 電子版発売日:2011年12月10日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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