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画像診断 2014年11月号(Vol.34 No.13) 脳動脈瘤とくも膜下出血を究める
画像診断実行編集委員会 (監修) / 木下 俊文 (編) / Gakken
商品情報
内容
*都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます.
序文
序説 ●木下俊文
MRIやMRAによる頭蓋内の器質的病変のスクリーニングが一般的となり,未破裂脳動脈瘤が偶発的に認められる機会が多くなっている.また,脳ドック健診の普及により未破裂脳動脈瘤が発見される症例が増え,破裂のリスクを踏まえながら観察する必要がある.脳動脈瘤が破裂すると,くも膜下出血を生じるが,くも膜下出血を見逃さないことは臨床的に重要である.頭痛を主訴とした症例は多いが,その中で診断を見逃した直後に死に至る可能性があるのは,くも膜下出血だけであるといって過言でない.たとえ死に至らなくても重篤な後遺症が残る可能性があり,くも膜下出血は決して見逃してはならない疾患で,適切に診断することが要求される.このように,脳動脈瘤とくも膜下出血は日常検査の中で画像診断医の誰もが遭遇しうる重要な疾患であることから,画像診断の果たすべき役割を認識して的確な診断が行えるよう理解を深め,脳動脈瘤とくも膜下出血を究めるために本特集を企画した.
本特集の一つ一つの項に知るべき情報があふれていて,それぞれの内容が有機的につながり,日進月歩で発展する脳動脈瘤/くも膜下出血の画像診断について知識を深め,"究める"ことができると確信している.
寒冷が脳動脈瘤破裂の誘因となるか否か,くも膜下出血発症の季節性について十分なエビデンスは得られていないが,寒冷地の脳卒中センターで働いていると,初冬にかけてくも膜下出血の症例が多くなることを実感する.本特集は11月号の企画として時宜にかなっており,読者の方々の今日からの診療の一助となることを願ってやまない.
目次
未破裂脳動脈瘤の自然歴と治療方針
脳動脈瘤のMRA・MRI,CTA診断
MRに基づいた計算流体力学による脳動脈瘤の血流動態解析
くも膜下出血の疫学
くも膜下出血のCT・MRI診断
嚢状動脈瘤破裂以外の原因によるくも膜下出血の画像診断
脳動脈瘤の血管内治療
症例から学ぶくも膜下出血の画像診断
Case 1 外傷性くも膜下出血
Case 2 くも膜下出血を合併した可逆性脳血管攣縮症候群
Case 3 CTAでextravasationを認めた破裂動脈瘤
Case 4 前脊髄動脈瘤の破裂によるくも膜下出血
Case 5 硬膜欠損孔を認めた脳表ヘモジデリン沈着症
Case 6 くも膜下出血を伴ったアミロイドアンギオパチー
【連載】
すとらびすむす
肺腺癌の多様性
画像診断と病理
髄芽腫
ここが知りたい!
画像診断2014年6月号特集
「肝造影検査Update 2014」
投稿 症例
繰り返す腹痛を伴った遺伝性血管性浮腫のCT所見の1例
Picked-up Knowledge from Foreign Journals
骨軟部病変の検出率
CASE OF THE MONTH
Case of November
The Key to Case of September
英語発表は怖くない
第5回
Refresher Course
遺伝性出血性末梢血管拡張症の画像診断
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書籍情報
- ISBN:9784780900606
- ページ数:120頁
- 書籍発行日:2014年10月
- 電子版発売日:2016年9月9日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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