画像診断 2015年9月号(Vol.35 No.10) ビギナーのための頭部画像診断 −Q&Aアプローチ−

  • ページ数 : 164頁
  • 書籍発行日 : 2015年8月
  • 電子版発売日 : 2017年1月13日
2,640
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商品情報

内容

研修医からの頭部領域に関する質問に答えるというスタンスに立ち,検査の基本,解剖・正常変異,所見別,疾患別の4章構成,全45項目について見開きまたは3頁にて簡潔に解説.身近な疑問への解説から学び,より日常に役立つ知識を身につけるのにおすすめ!
*都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます.

序文

序説

本号では"ビギナーのための頭部画像診断"として,Q&Aスタイルの特集を企画した.頭部のMRIは単一部位で最も多く検査がなされ,CTは特に救急ではかなり多く行われる.画像診断にかかわる者はある程度の素養が必要な分野だが,網羅的に勉強するチャンスは少なく,ビギナーに限らずQ&Aスタイルの有用性は高いと考える.疑問点のみを読んでいただいても,きっとお役に立つであろう.

研修医を中心にquestionをリストアップしてもらい,それを基に45個のQ&Aを組んだ."脳実質内か外か"のようなポイントや,くも膜下出血検出のコツのようなquestionに対しては,岡本浩一郎先生や松木 充先生のようなベテランにお願いし,初心者のちょっとした疑問には,まだその疑問が記憶に新しい若手を配するような構成で,筆者の方々に依頼した.

最近の勉強会では,認知症の画像統計解析やParkinson病などといった,異常が通常の画像の視覚的評価ではわかりにくい場合も取り上げられ,数百名の聴衆を集めることもあるようである.しかし,頭部の画像診断の基本は,形態や信号強度(吸収値)の異常が視覚的にわかる腫瘍,血管障害などの検出やその原因検索と考える.レポートの最初にいきなり萎縮に関する記載があるとびっくりする.まずは信号強度変化や形態変化をみて,それがない場合に萎縮について考えるのがよいだろう.

画像診断で最も重要なのは解剖で,特に頭部では立体的な理解が求められる.これから画像の勉強をする方は,このQ&Aでひととおり弱点が補えたら,王道の画像解剖に戻っていただければ幸いである.


青木茂樹

目次

【特集】ビギナーのための頭部画像診断―Q&Aアプローチ―

1. 検査の基本 −適応・撮像法−

Q1. CTとMRIの適応について教えてください.

Q2. 造影の適応について教えてください.

Q3. 救急疾患におけるMRIの役割は何ですか? ほか

2. 解剖・正常変異 −部位別の鑑別診断−

Q1. 読影に必要な脳機能局在について教えてください.

Q2. 読影に必要な脳神経の解剖について簡単に教えてください.

Q3. 脳動脈のvariantを簡単に教えてください. ほか

3. 所見別

Q1. リング状増強効果をみたら何を考えますか?

Q2. 脳実質内に多発病変をみたら脳転移以外に何を考えればよいでしょうか?

Q3. T2強調像で低信号をみたらどのように考えますか? ほか

4. 疾患別

Q1. 単純CTにて脳静脈洞血栓症を見落とさないためのコツは何ですか?

Q2. 急性くも膜下出血を見落とさないためのコツは何ですか? くも膜下出血をみつけたら直ちにどうすべきですか?

Q3. 小児や若年者の脳血管障害をみた時に考えられる疾患は何ですか? ほか

【連載】

すとらびすむす

Radiologist-centered imaging

画像診断と病理

浸潤性粘液産生性腺癌

ここが知りたい!

画像診断2015年4月号特集

「解剖学的構造を念頭においた中枢神経疾患の画像診断」

Picked-up Knowledge from Foreign Journals

消化管間質腫瘍(GIST)

CASE OF THE MONTH

Case of September

The Key to Case of July

おさえておきたい! PET/CT診断のポイント

第9回 婦人科癌(子宮,卵巣)

Refresher Course

病理から理解する画像所見─膵solid pseudopapillary neoplasm─

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書籍情報

  • ISBN:9784780900705
  • ページ数:164頁
  • 書籍発行日:2015年8月
  • 電子版発売日:2017年1月13日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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