- m3.com 電子書籍
- Gakken
- 画像診断 2019年2月号(Vol.39 No.2) 大型・中型血管炎の画像診断
商品情報
内容
*都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.141は未収載となっております).
>『 画像診断』最新号・バックナンバー・増刊号はこちら
序文
序説
大型・中型血管炎は,2017年の『血管炎症候群の診療ガイドライン』の改訂により,高安動脈炎,巨細胞性動脈炎,結節性多発動脈炎,川崎病の4大疾患を指すと定義された.いずれも難治性で,免疫反応に起因する症候群であり,発症形式だけでなく,病勢によって画像所見が変わることが知られている.画像診断を用いて大型・中型血管炎を系統立てて整理することは,早期に,より正確な診断に到達できる道であると考えられる.これまで血管壁のモニタリング方法として超音波検査,CT,MRI,血管造影が行われ,これらを組み合わせて診断がなされてきた.しかし,大型・中型血管炎の中には,炎症の活動性評価を,理学所見,C反応性蛋白(CRP)や赤血球沈降速度(ESR)の変動を基準にできない場合があり,より正確なサロゲートマーカーが求められてきた.
高安動脈炎を例にとると,昨年,18F-FDG PET検査が保険診療で行えるようになった.治療前の病勢が強い時期には,誘導された活性化免疫細胞,マクロファージ,顆粒球,線維芽細胞などが嫌気性解糖をエネルギーにしているため,18F-FDGが集積する.組織では血管増生,リンパ球浸潤,線維芽細胞の増殖により構成される若い肉芽組織に集積する.このため,炎症の活動性と連動して18F-FDGの集積を認める可能性が高い.これまでにも高安動脈炎に18F-FDGが集積する機序を記載した報告は多数存在し,急性増悪時の治療効果判定や治療計画に有用な情報となることが期待されている.高安動脈炎の活動性評価に糖代謝の程度をひとつの指標として加えることで,より多次元での評価が可能になるものと考えられる.
大型・中型血管炎の治療効果判定にはいろいろなモダリティを利用することがある.画像診断では,超音波検査,CT,MRIを用い形態学的変化を把握する.核医学ではSPECTやPETを用い,血流・代謝を間接的に観察する.そして,PET/CT,SPECT/CT,PET/MRIがハイブリッド型画像診断装置として形態・血流・代謝の情報を提供し,これを基に治療効果判定が行われる.一方,実臨床では従来の治療にトシリズマブなど分子標的薬を組み合わせた治療が展開され,いわゆる標準治療も少しずつ変化をみせている.炎症の活動性,組織の代謝障害や細胞死の状況,自己融解・壊死の出現,壊死の吸収,そして線維化・瘢痕化と再燃を画像診断で評価する際に,ハイブリッド型画像診断装置による方法論や理想的な正しい利用方法を明確化する必要がある.
本特集では,大型・中型血管炎の疾患特殊性や画像診断の介入の仕方を考え,診断基準から治療の最新動向,画像診断の方法論や役割について各エキスパートの先生方にご担当いただき,わかりやすく解説いただいた.
立石 宇貴秀
目次
【連載】
序説
大型・中型血管炎の診断基準-新しい血管炎症候群の診療ガイドライン-
大型および中型血管炎の臨床病理と画像診断
高安動脈炎のCT・MRIの診断のポイント
高安動脈炎における18F-FDG PETの診断有用性
巨細胞性動脈炎の診断のポイント
結節性多発動脈炎の診断のポイント
川崎病の診断のポイント
大型血管炎のPET読影のポイント
【連載】
画像診断と病理
膵上皮内腫瘍性病変
ここが知りたい!
画像診断2018年9月号特集 「肝の画像診断update」
Picked-up Knowledge from Foreign Journals
胸部のAI
CASE OF THE MONTH
Case of February
The Key to Case of December
General Radiology診断演習
意外な一面に驚かされる
他科のエキスパートにお尋ねします
骨関節・骨軟部編
Refresher Course
関節リウマチの肺病変
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 10.0 以降
外部メモリ:16.6MB以上(インストール時:35.8MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:66.4MB以上
-
AndroidOS 5.0 以降
外部メモリ:29.1MB以上(インストール時:60.5MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:116.4MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784780905137
- ページ数:110頁
- 書籍発行日:2019年1月
- 電子版発売日:2019年4月26日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。
※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。