サルコペニア 30のポイント

  • ページ数 : 172頁
  • 書籍発行日 : 2018年6月
  • 電子版発売日 : 2019年4月19日
3,520
(税込)
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商品情報

内容

新しい知見・ガイドライン等を踏まえて当初の24項目から30項目に設問数を増やし,各項目を大幅にアップデート!

・サルコペニアに関する疑問を,30項目のQ&A形式で解説
・2013年の初版「24のポイント」に6項目を追加しブラッシュアップ
・高齢者医療・介護に携わる全てのスタッフの方々に,用途に応じて読んでいただける
・老年医学と栄養治療の最前線で活躍中の執筆陣によるクリアカットな内容

序文

企画・編集にあたって

加齢に伴うさまざまな機能変化のなかでも,歩行能力,運動機能,視力,記銘力,腎機能をはじめとした人間の身体機能,生理機能は年齢に従って低下していくことが知られており,更年期以降の性ホルモン低下や栄養障害による影響も認められやすくなる。なかでもとくに,筋量と筋力の進行性かつ全身性の減少を特徴とするサルコペニアによって,高齢者の身体機能は一層低下するとともにactivitiesofdailylife(ADL)の自立を保つことが困難となり,結果的にフレイルや転倒・骨折などによる要介護状態に陥る場合も少なくない。そのため,超高齢社会を迎えたわが国においてサルコペニアの早期発見,早期対策は介護予防の観点からもきわめて重要であると考えられる。学問的には,学会等によってサルコペニア診療ガイドラインや同診断基準が発表されるなど,サルコペニアに関する概念・病態ならびに栄養・運動介入等による予防対策について体系化が進みつつある一方で,未だ高齢者医療・介護に携わるスタッフを含め広く理解されるには至っていない状況である。

そこで本書では,高齢者医療・介護に関わる幅広いスタッフの方々を対象に,わかりやすいQ&A方式を採用し,手軽かつ実際的な用途に応じて理解が深められる内容を目指し企画,改訂された。具体的には,サルコペニアの概念や病態生理,診断,予防・治療法のほか,高齢者の実際的かつ効果的な栄養管理方法や高齢者の状況・特性に応じたアプローチ等を最新の研究成果や知見も交えてご紹介いただいた。とくに今回の改訂版では,本書の初版である「サルコペニア24のポイント」を2013年に発行してから約5年経過したことや,その間の新しい知見・ガイドライン等を踏まえて当初の24項目から30項目に設問数を増やし,各項目を大幅にアップデートさせたことなどを強調したい。

本書を通じて,高齢者医療・介護に関わる方々のサルコペニアに対する理解が一層深まり,今後の高齢者に対する診療・介護・研究の新たな展開に少しでも貢献できることを期待している。


2018年6月

東京大学医学部附属病院病態栄養治療部 関根 里恵

東京大学大学院医学系研究科加齢医学 小川 純人

目次

●概念・定義・疫学

Q.1 サルコペニアの定義を教えてください

Q.2 罹患の実態について教えてください

Q.3 フレイルの概念、およびサルコペニアとの関連性について教えてください

Q.4 ロコモティブシンドローム,およびサルコペニアとの関連性について教えてください

Q.5 生活習慣病とサルコペニアとの関連性について教えてください

●病態生理

Q.6 サルコペニア高齢者の特徴は? ―遺伝子,性差,環境,生活習慣など

Q.7 どのような機序で起こるのですか?

Q.8 サルコペニアの原因にはどのようなものがありますか?

Q.9 サルコペニアによる機能障害や疾患・合併症にはどのようなものがありますか?

Q.10 サルコペニアの摂食嚥下障害について教えてください

●サルコペニアの診断

Q.11 サルコペニアの診断基準はありますか?

Q.12 診断のためのバイオマーカーについて教えてください

Q.13 診断のための臨床症候について教えてください

Q.14 筋力の基準値について教えてください

●治療と予防

Q.15 治療法にはどのようなものがありますか?

Q.16 栄養管理ではどのようなことに注意すればよいでしょうか?

Q.17 高齢者の調理の工夫は?

Q.18 運動による治療と予防効果について教えてください

Q.19 リハビリテーションについて教えてください

●栄養管理の実際

Q.20 高齢者の栄養評価法は?

Q.21 高齢者に必要な栄養素は?

Q.22 必要な栄養素をとるための工夫は?

Q.23 低栄養状態な高齢者の管理ポイントは?

Q.24 介助者(家族)に必要な「高齢者栄養管理の心得10か条」とは?

●高齢者の状況に応じたアプローチ

Q.25 在宅療養高齢者の場合に注意すべきポイントは?

Q.26 摂食・嚥下など障害がある高齢者で注意すべきポイントは?

Q.27 認知症などの障害がある高齢者で注意すべきポイントは?

Q.28 とくに長期臥床高齢者の場合に注意すべきポイントは?

Q.29 高齢者糖尿病の場合に注意すべきポイントは?

Q.30 担がん患者で注意すべきポイントは?

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書籍情報

  • ISBN:9784862701688
  • ページ数:172頁
  • 書籍発行日:2018年6月
  • 電子版発売日:2019年4月19日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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