- m3.com 電子書籍
- 全日本病院出版会
- 訪問で行う摂食・嚥下リハビリテーションのチームアプローチ
商品情報
内容
実際の臨床現場で奮闘する多職種の著者による様々な観点から、臨床にすぐに役立つ情報が簡潔にまとめられた一冊です。 既に教科書的な書籍を一読したことのある方が、片手に片手に携えて訪問に行くと役立つ内容と。
序文
摂食・嚥下障害に対する世間の認知は更に深まり,最近では"誤嚥"という用語は一般用語の域に達しています.しかし,我々が日常的に接する患者の中には,むせながらも常食を食べ続けている方や,自然回復などにより現在の嚥下機能には著明な異常がなくても経口摂取を禁じられたままの方がいまだに多いことを考えると,実際の臨床の現場ではすべての患者に対して妥当な対応が取られていないのが現状ではないでしょうか.
各地の摂食・嚥下リハビリテーションを専門的に行える施設数は増加し,過去に比すると専門的な対応を提供できる環境は整ってきてはいるものの,要介護高齢者という切り口から考えると多くの対象患者は在宅や施設に存在します.今後は更に多くの対象患者が在宅や一般の介護施設に移行してゆくため,訪問もしくは専門施設以外での診療の必要性は更に高まるといえます.
そこで,いわゆる専門施設以外での摂食・嚥下障害への対応を"より専門的な"ものとする一助となればと考え,「訪問で行う 摂食・嚥下リハビリテーションのチームアプローチ」の発刊を企画させていただきました.本書の位置づけは,既に教科書的な書籍を一読したことのある方が,片手に携えて実際に訪問に行くと役立つ書籍というイメージです.
よって,基礎的な部分は本書にはほとんど含まれません.また,チームアプローチの成功には相互理解が不可欠なため,本書は多職種の先生による様々な観点からの原稿からなっております.各執筆者は実際の臨床現場で最も奮闘なさっている年代の先生方にお願いし,教科書的な内容に留まらずに実際の臨床に役立つポイントなどをちりばめた,"すぐ役立つ"情報を極力提供できるようにご解説いただいております.
タイトルには"訪問で"とありますが,本書は教科書的な知識を臨床現場に一歩近づけることが目的ですので,摂食・嚥下リハビリテーションの知識は一通りあるが具体的にどう使ったら良いかわからない,関連職種の仕事の内容やその効果を知りたいなどといった疑問を持たれている先生方にも十分役立つものと考えます.
実際に使える知識・技術を持った各職種が trans-disciplinary team approach の観点から,それぞれの現場に合ったより有機的なチームを編成することが,"継続的な"摂食・嚥下リハビリテーションに不可欠です.本書が皆様の実際の臨床の現場に役立ち,一人でも多くの摂食・嚥下障害患者のリハビリテーションの成功に寄与することを心より願います.
最後に,多忙な中,極めて実際的な原稿をご執筆いただいた各先生方に,厚く御礼申し上げます.
2007年 7月
戸原 玄
目次
I 訪問で行う摂食・嚥下リハビリテーションの特徴
1.摂食・嚥下の概要
2.訪問での摂食・嚥下リハビリテーションのチームアプローチ
II 訪問で行う摂食・嚥下障害の診察・評価
1.問診
2.診察・評価
III 訪問で行う摂食・嚥下障害のスクリーニング
1.在宅や施設で摂食・嚥下障害を疑うとき
2.スクリーニングとしての質問紙法
3.スクリーニングの摂食・嚥下障害へのアプローチにおける位置づけとは?
4.標準化された嚥下スクリーニングテスト
IV 訪問で行う摂食・嚥下障害の検査
1.嚥下内視鏡検査とは
2.往診での嚥下内視鏡検査の実際
3.嚥下内視鏡検査の合併症
V 訪問で行う歯科診療と口腔ケア
1.訪問での歯科診療
2.訪問での口腔ケア
VI 訪問で行う嚥下訓練とその指導
1.情報収集
2.訪問で行う摂食・嚥下訓練
VII 訪問で行う呼吸訓練とその指導
1.訪問で行う摂食・嚥下リハビリテーションとしての呼吸訓練
2.呼吸リハビリテーションを行ううえでの必要な知識
3.訪問場面における呼吸の評価
4.訪問場面における呼吸訓練
VIII 訪問で行う栄養管理
1.低栄養
2.脱水表題コメント
3.慢性的な便秘と下痢
IX 訪問で行う食事指導
1.摂食・嚥下障害者が食べにくい食品とは?
2.トロミ調整食品
3.ゲル化剤
4.嚥下補助食品の入手方法
X 訪問で行う訓練時の全身管理
1.低栄養,脱水への対応
2.誤嚥性肺炎への対応
3.窒息への対応
4.内服薬剤の確認
摂食・嚥下の指導が受けられる病院・施設リスト表題
KEY WORDS INDEX
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:8.3MB以上(インストール時:18.0MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:33.2MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:19.4MB以上(インストール時:48.5MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:77.6MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784881170366
- ページ数:96頁
- 書籍発行日:2007年9月
- 電子版発売日:2015年2月12日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。
※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。