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- 高尾 昌人
- 絵でみる最新足診療エッセンシャルガイド
商品情報
内容
多彩なイラストで、図表を巡るだけでもわかりやすい内容となるようにまとめられた一冊!
序文
直立2足歩行は人類の特性の1つであり,これにより人類は,効率的な移動手段と上肢の巧緻運動機能,さらに脳の発達を獲得しました.一方,“足”は,地面からの衝撃を直接受け,また移動するために身体が発生する力を直接地面に伝える唯一の器官となり,その結果,人体の他器官に比べて最も過酷な環境に置かれることとなりました.人類は,進化の代償として足に多くの障害が発生するリスクを抱えたと言えます.さらに,靴を履くことが足の障害発生を助長することが知られています.靴は,足を外部環境から守り,運動能力を向上させる有効なツールでありますが,一方で,足に合わない靴を履くことは足のみでなく身体の諸器官に様々な障害を引き起こします.
人類が直立2足歩行を獲得したのは約300万年前といわれます.また,履き物を初めて履いたのは約180万年前で,靴を履き始めたのは4000年前でしかありません.長い動物の歴史からすればいずれも最近の出来事であり,足が直立2足歩行に見合った進化を遂げるのは遠い未来だと考えられています.すなわち足の診療に関わる人々は,障害を受けた足を治療するだけでなく,未熟な進化しか遂げていない足に対して“靴を履いて直立2足歩行を行う行為”に適応させるという難題に挑んでいることになります.
この難題に取り組むためには,医師や看護師,理学療法士,作業療法士,義肢装具士等の医療従事者だけでなく,学者,アスレチックトレーナー,シューフィッター等,様々な分野のスペシャリストによる連携が不可欠です.さらに,その連携を深めるためには,それぞれの分野のスタンダードと最先端の情報を,互いに共有し,理解することが肝要となります.
本書は,「対象を足の診療に関わる様々な分野の方々と定め,かつ,その内容は各分野のスタンダードと最先端を網羅する」という主旨のもとに企画されました.各項目の執筆は,それぞれの分野におけるトップランナーの先生方にお願いしました.また図表を多く取り入れることで,読者は図表をたどるだけでもその項目の内容が理解できるように配慮しました.臨床的な項目においては,現在一般的に行われている【Standard】な診療について論述するだけでなく,【New trends】では最新情報についてreview articleの形式で記述し,【Author'srecommendation】では,各先生方の研究を加味して推奨される診療について執筆いただきました.各項目とも読みごたえのある内容となっており,すぐに役立つような内容ばかりです.
私自身,足の診療に携わるようになって約15年が経ちますが,この数年は足の診療に対する関心が急速に高まりつつあるのを感じています.日本足の外科学会の会員数は年々増加しており,日本整形外科学会総会のスペシャルデーにおける足のセッションは聴衆が会場に入りきれないほどの盛況です.また,日本靴医学会年次集会では,医療従事者のみでなく,他分野の学者やシューフィッター,アスレチックトレーナー等の参加者が年々増えてきています.そのような機運のなかタイムリーに刊行された本書が,足の診療の発展に少しでも寄与することができれば幸いです.
2010年 9月
高尾 昌人
目次
1.「足」を診る
1)足の構造とはたらき
2)直立二足歩行の履歴書―猿人から現代人まで―
3)これだけはやるべき問診・視診・触診のコツ
4)画像診断のポイント―スタンダードな診断法からニュートレンドまで―
5)内視鏡(関節鏡)の応用
6)足の異常が身体の他の部位に及ぼす影響
7)足のバイオメカニクス
2.「足」を治す
<日常診療でよくみる足関節・足部の外傷>
1)靱帯損傷
2)骨軟骨損傷
3)アキレス腱断裂
4)腓骨筋腱脱臼
5)足関節果部骨折
6)踵骨骨折
7)Pilon骨折
8)リスフラン関節・ショパール関節の外傷
9)中足部・前足部の外傷
10)疲労骨折
<日常診療でよくみる足関節・足部の障害>
1)外反母趾と内反小趾
2)成人の扁平足障害
3)変形性関節症
4)過剰骨障害
5)アキレス腱障害
6)足底腱膜炎
7)リウマチ足
8)末梢神経障害
9)先天性足部障害
10)骨・軟部腫瘍
11)皮膚の障害 足白癬と爪白癬
12)爪の障害
<特徴からみた足の障害>
1)子どもに多くみられる足の障害
2)女性に多くみられる足の障害
3)スポーツ選手に多くみられる足の傷害
3.予防とケア
1)靴による足の障害と靴の正しい選び方
(1) 靴による足の障害
(2) 靴の正しい選び方(シューフィッティング)
2)インソールと足の装具
3)糖尿病と足病変:足の切断を回避するためには
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書籍情報
- ISBN:9784881170557
- ページ数:274頁
- 書籍発行日:2010年10月
- 電子版発売日:2013年8月16日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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