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- 耳鼻咽喉科診療 私のミニマム・エッセンシャル
商品情報
内容
耳鼻咽喉科領域全般にわたる症状に対する鑑別診断、ベストな治療法、耳鼻咽喉科専門医として最小限必要な知識を取り入れました。
電子書籍版では収録内容からお持ちの今日の治療薬へのリンク参照機能を搭載、電子ならではの機能をぜひご活用ください。
序文
編集企画にあたって
月刊誌ENTONIが発刊されてもう10年になります.幸い多くの読者を得て今日まで順調に刊行が続いていますが,その節目として今回このような記念書籍の発刊に至ったことは感慨深いものがあります.
本書刊行の趣旨はミニマム・エッセンシャルとタイトルにありますように,耳鼻咽喉科領域の多岐にわたる症状を前にしてどのように鑑別診断を行ってゆくか,あるいは問題の多い疾患についてベストの治療法はどれなのかなど,専門医として最小限これだけは必要という知識を紹介しようとするものです.そして“私の”と銘打たれているように,それぞれの領域で解答者として最もふさわしい先生に,ご自身の日ごろの知識を披歴して頂く方式となっています.
さらに記述に当たっては従来ENTONI誌が心がけてきた臨床に直結する方針を踏襲しました.すなわち教科書的な解剖や生理あるいは病理学には触れず,いきなり鑑別診断や治療方針に入ることにしました.患者の訴えから確定診断に至るにはどのような検査が必要か,それぞれの検査データをどう重みづけるか,従来の治療法は本当に必要なのかなど,いま一度私たちの教科書的な知識を離れて考えてみるきっかけになればと思っています.またそれぞれの解答の最後にインフォームドコンセントが記載されていますが,多分このような書物では初めての試みではないかと思います.それぞれの項目をご執筆頂いた先生方は本書の趣旨をよく理解して下さり,お陰で平易ですぐに役に立つ書物になったことを喜んでいます.
日常の臨床で疑問が生じた折りに本書をひも解いて下さり,診療に役立てて下されば,本書を企画編集した私どもとしては喜びこれに過ぎることはありません.
編集主幹
本庄 巖
市川 銀一郎
目次
I.耳
<耳痛・耳周囲痛>
Q1 鼓膜切開はどの時期に行うべきか?
Q2 鼓膜・外耳道に所見のない耳痛をどう考えるか?
Q3 顎関節症にどう対処するか?
<耳 漏>
Q4 ブロー液は耳漏に有効か?
Q5 耳真珠腫の保存的治療はどこまで可能か?
Q6 難治性中耳炎をどう治療するか?
Q7 反復性中耳炎にどう対処するか?
<難 聴>
Q8 滲出性中耳炎に抗菌薬は有効か?
Q9 ステロイド依存性難聴ではいつまで投薬可能か?
Q10 音響外傷は治療が必要か?
Q11 どのような訴えの時に耳硬化症を疑うか?
Q12 どのような時に心因性難聴を疑うか?
Q13 原因不明の難聴とは?-特に auditory neuropathy について-
<新生児・乳幼児の難聴>
Q14 先天性難聴が疑われる児への対応は?
Q15 人工内耳手術の時期は?
Q16 ムンプス難聴は治らないのか?
<耳 鳴>
Q17 耳鳴に有効な薬物はあるのか?
<めまい>
Q18 フラフラ感を訴える患者にどう対処するか?
Q19 メニエール病と頭位変換めまいの違いは?
Q20 めまいの性状差による治療法の差は?
Q21 めまい患者にメイロン注射が有効なわけは?
Q22 どのような訴えの時に外リンパ瘻を疑うか?
<耳閉塞感・自声強聴>
Q23 耳管通気はどのような疾患に有効か?
Q24 耳閉塞感の訴えをどう鑑別するか?
Q25 耳管狭窄と耳管開放症はどう鑑別するか?
<顔面痛・頭痛>
Q26 顔面痛と頭痛はどう鑑別するか?
<顔面神経麻痺>
Q27 顔面神経麻痺は保存的治療で治るか? その限界は?
Q28 Ramsay Hunt 症候群に対してステロイドを使ってよいか?
<補聴器>
Q29 デジタル補聴器はどこが優れているのか?
Q30 補聴器装用を勧める時期は?
<外耳道掻痒症>
Q31 外耳道の湿疹と真菌症はどう鑑別するか?
II.鼻・副鼻腔
<鼻 閉>
Q32 高度の鼻閉にどう対処するか?
Q33 鼻ポリープをどう治療するか?
<鼻漏・後鼻漏>
Q34 乳幼児の鼻漏にどう対処するか?
Q35 鼻腔以外からの後鼻漏はあるか?
<鼻出血>
Q36 止血操作上の注意は?
Q37 どのような訴えの時に Wegener 肉芽腫を疑うか?
Q38 どのような症状で inverted papilloma を疑うか?
<頬部,眼窩部,前頭部の痛み・腫脹,眼球突出>
Q39 上顎洞穿刺洗浄の適応は?
Q40 歯性上顎洞炎と上顎嚢胞の鑑別と治療は?
<嗅覚障害>
Q41 嗅覚障害の原因は? またその治療は?
<アレルギー性鼻炎>
Q42 花粉症の治療:薬物治療と手術治療はどう選択するか?
Q43 アレルギー性鼻炎に対する減感作療法(抗原特異的免疫療法)は必要か?
<鼻骨骨折>
Q44 鼻骨骨折の整復はどうするか?
Q45 吹き抜け骨折(blowout fracture)における手術の適応は?
III.口 腔
<口腔(口腔底)の痛み(疼痛)・腫脹>
Q46 治りにくい口腔アフタはどう治療するか?
Q47 性病を疑わせる口腔内の所見とは?
Q48 舌癌,特に早期癌を疑う所見は?
Q49 舌小帯短縮症は手術が必要か?
Q50 舌痛症にどう対処するか?
<味覚障害>
Q51 味覚障害をどう治療するか?
<唾液分泌異常と口腔内乾燥症>
Q52 口腔内乾燥症をどう治療するか?
<いびきと睡眠時無呼吸>
Q53 睡眠時無呼吸症をどう治療するか?
IV.扁 桃
<扁桃の肥大,手術の適応>
Q54 摘出手術をしなければならない扁桃疾患とは?
Q55 アデノイド切除はどのような時に行うか?
Q56 扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍との治療方針の差は?
V.の ど
<のどの痛み・腫脹・異常感>
Q57 のどの痛みにどう対処するか?
Q58 どのような症状で上咽頭癌を疑うか?
Q59 のどの異常感にどう対処するか?
<嚥下痛>
Q60 どのような症状で下咽頭癌を疑うか?
Q61 どのような所見で過長茎状突起症を疑うか(頸部軟骨の化骨化も)?
<嚥下障害・誤嚥>
Q62 嚥下障害はどう鑑別するか?
Q63 誤嚥の予防はどう指導するか?
<血 痰>
Q64 血痰の訴えにどう対処するか?
<嗄声・失声>
Q65 喉頭癌を疑う症状とは?
Q66 反回神経麻痺の原因と治療は?
Q67 痙攣性発声障害はどのような症状か?
Q68 機能性発声障害にどう対処するか?
Q69 大人と小児の喉頭乳頭腫はどう違うか?
<呼吸困難・喘鳴>
Q70 急性喉頭蓋炎はどう対処するか?
Q71 外来で可能な気道確保の方法は?
VI.気管・食道
<咳発作>
Q72 急性ならびに慢性の咳にどう対処するか?
<逆流性食道炎>
Q73 どのような所見で逆流性食道炎を疑うか?
VII.頸 部
<頸部の腫脹・疼痛>
Q74 悪性病変を疑う頸部所見の特徴は?
<唾液線>
Q75 どのような所見で唾石症を疑うか?
Q76 耳下腺の腫脹にどう対処するか?
<甲状腺>
Q77 どのような甲状腺の腫瘤は切除が必要か?
Q78 異所性甲状腺とは?
<蜂窩織炎・深頸部膿瘍>
Q79 どのような所見で蜂窩織炎を疑うか?
Q80 どのような所見で深頸部膿瘍を疑うか?
VIII.異 物
<異 物>
Q81 外耳道・鼻腔異物はどのように取るか?
Q82 魚骨異物へはどう対処するか?
Q83 どのような症状の時に気管・気管支異物を疑うか?
IX.音声言語
<開鼻声>
Q84 開鼻声をきたす疾患はどう鑑別するか?
<言語発達>
Q85 言葉の遅れにどう対処するか?
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書籍情報
- ISBN:9784881170571
- ページ数:272頁
- 書籍発行日:2011年4月
- 電子版発売日:2013年5月18日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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