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- ここがポイント!気道確保Q&A
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内容
序文
気管挿管が気道確保の主流になってすでに60数年経ちましたが,今でも喉頭鏡で声門を十分確認できないことがしばしばあります.また,稀に換気もできないことがあり,心停止などの気道系以外の問題に比べ,致死的になる確率が高いことが判明しています.
気道確保が困難な時に致死率が高い理由として,気道確保が困難な原因が様々である,どの症例で困難となるか予測できないことがある,覚醒下に気道確保を試みても完全気道閉塞を起こすことがある,などが挙げられます.また誤嚥と気づかれない食道挿管は,麻酔科領域での患者死亡の主原因ですが,これらは挿管が困難な場合に高頻度に起こります.さらに,気道確保に必要な行為自体が,気道確保をより困難にすることがあります.例えば,誤嚥を防ぐための輪状軟骨部への圧迫,あるいは不安定頸椎に対しての頭顎部固定をすると,マスク換気,ラリンジアルマスクの挿入,気管挿管のすべてが困難になってしまいかねません.そのため,複合的な原因で生命の危機を誘発することになってしまいます.
気管挿管や換気が困難な症例での適切な気道確保法のガイドラインが,いくつか作成されました.これらのガイドラインを基に,各器具の特性と限界,各麻酔法の利点と欠点を十分に考慮して,各症例で最適な気道確保法を選択する必要があります.また,これらの器具や方法を使う能力がないと意昧がありません.例えば,気管支ファイバースコープやラリンジアルマスクは気道確保が困難な時に有用とされていますが,普段の麻酔でこれらを確実に使えるようになっていないと,いざという時に役立ちません.
今回の特集では,適切な気道確保法についての研修医からの疑問,質問に対して,エキスパートの先生方にお答えいただきました.本特集を読むことによって,より安全,確実な気道確保が普及することを願っています.
編集:浅井 隆(関西医科大学 麻酔科学講座)
目次
I 解剖・生理
Q1.解剖(構造,神経支配など)
Q2.呼吸生理と病態
II 術前評価
Q3.気管挿管困難の予測
Q4.換気困難の予測
Q5.誤嚥の危険性の判定
III 声門上気道確保器具
Q6.口咽頭・鼻咽頭エアウェイ
Q7.ラリンジアルマスク
Q8.ラリンジアルマスク以外
IV 気管挿管用器具
Q9.マッキントッシュ型とミラー型喉頭鏡
Q10.非直視下挿管器具:マッキントッシュ型
Q11.非直視下挿管器具:マッキントッシュ型以外の喉頭鏡
Q12.非直視下挿管器具:エアトラックとエアウェイスコープ
Q13.非直視下挿管器具:スタイレットスコープ
Q14.挿管補助器具:ブジー,スタイレット,先端光付きスタイレット
Q15.挿管補助器具:声門上気道確保器具
Q16.気管支ファイバースコープ
V 気管チューブの選択法
Q17.成人での気管チューブ
Q18.小児での気管チューブ
Q19.一側性肺換気用器具
VII 切な操作法
Q20.麻酔導入前の酸素化
Q21.フェイスマスク換気および喉頭展開
Q22.気管挿管の確認法と食道挿管の鑑別
VIII 気道確保に伴う合併症
Q23.気道確保時の合併症
Q24.術中,術後の合併症
IX 気道確保が困難な症例
Q25.換気困難,挿管困難の頻度と予後
Q26.挿管困難,換気困難予測症例への気道確保計画
Q27.挿管不可,換気不可状態での対策ガイドライン
Q28.気道の局所麻酔
Q29.覚醒・鎮静下挿管
Q30.逆行性挿管
Q31.外科的気道確保
Q32.ジェット換気法
Q33.気管チューブ交換
X 事象別
Q34.呼吸器疾患
Q35.不安定頸椎症
Q36.妊婦
Q37.誤嚥の危険性の高い症例
Q38.気管支鏡,胸腔鏡,腹腔鏡などの手術
Q39.救急現場
XI 気道確保の将来
Q40.新しい気道確保法と将来の展望
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書籍情報
- ISBN:9784883786022
- ページ数:230頁
- 書籍発行日:2009年10月
- 電子版発売日:2011年10月8日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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