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- 西村 理明
- CGMのすべて―持続血糖モニターの基本と応用―
商品情報
内容
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序文
私たちがCGMを初めて使用したのは,2006年のことでした.CGMのインパク卜は,論文を読んだり海外の学会で講演を聞いたりした時よりも,自らがCGMを装着し血糖値をパソコンの画面上で見た時のほうが,はるかに大きいものがありました.「百聞は一見にしかず」だったのです.
さらに,72時間連続して記録された患者さんの血糖値を見て,私たちが一生懸命行っていた治療の結果は,理想よりもはるかに遠いところにあることも思い知らされました.医療従事者にとってはまさに自己評価のツールでした.一方,患者さんにとっては,血糖曲線を見て生活習慣改善の大切さを改めて知るという,自己啓発型の教育ツールの役目を果たすこともわかりました.CGMは糖尿病診療において,血糖自己測定を補完する「第4の治療法」になりうると強く思いました.
しかし,当時我が国においては,機器や消耗晶の価格が高いうえに,個人輸入以外に頼らざるを得なかったこと,医療保険の対象外であることなどから,CGM機器は,誰しもが日常臨床で簡単に使用できるものではありませんでした.2010年に,やっとこれらの障害は取り除かれ,現在では全国の多くの糖尿病専門の医療施設で使用できるようになりました.そして,これをどのように使ったら良いのか,多くの方々が興昧をもっていらっしゃいます.
そこで本特集では,CGMのすべてを網羅できるような企画を立てました.ますCGMに関する基本的な事項を網羅し,続く応用編ではCGMについて知りたいことがあった時に,このページを開けば示唆や解答が得られる,というように,辞書的な役割を果たすよう構成しました.ます,CGMになじみが浅い方々にとって,格好の入門編になるようにと思い,CGMの歴史やその原理と使い方に関する章を立てました.そして,応用編では,CGMについて経験が豊富な先生方に貴重な症例をご提示いただき,執筆をお願いしました.目の前の患者さんにCGMをどのように使用するか迷われた時など,どのページから開いて頂いても良いように,24の質問形式を掲げました.そして最後に,CGMの周辺の話題を取り上げました.
本書が多くの医師やコメディカルの方々にとって,お役に立てるものであることを願っています.
東京慈恵会医科大学 名誉教授
田嶼 尚子
目次
I.CGMの歴史
Q 1.CGMの誕生から現在までの歩みを教えてください
Q 2.CGM機器の種類はどのくらいあるのですか? CGM機器の入手方法は?
II.CGMの原理と使い方
Q 3.CGMの仕組みと使い方について教えてください
Q 4.皮下組織間質液のブドウ糖濃度は血糖値と同じですか
III.CGMのパターンから学ぶ適切な薬物療法
Q 5.耐糖能正常者の血糖日内変動パターン(国際比較も含めて)を教えてください
Q 6.2型糖尿病(食事・運動療法のみ)ではいつ頃の血糖値が高いのですか
Q 7.α-GI・グリニド系薬によって食後高血糖を制御できますか
Q 8.SU薬で治療中の場合に低血糖が起きやすいのはいつですか
Q 9.ビグアナイド薬やチアゾリジン薬はどのようなタイプの糖尿病に向いていますか
Q10.DPP-4 阻害薬は血糖変動幅を小さくするのでしょうか
Q11.GLP-1 受容体作動薬は肥満2型糖尿病に有効ですか
Q12.BOTの血糖動態について教えてください
Q13.各種混合インスリン製剤の血糖制御効果に差はありますか
Q14.B-B 療法やCSIIで完璧な血糖コントロールが得られますか(2型糖尿病)
Q15.B-B 療法やCSIIで完璧な血糖コントロールが得られますか(1型糖尿病)
Q16.小児糖尿病にはCGMをどのように使ったらよいですか
Q17.糖尿病妊婦にはCGMをどのように使ったらよいですか
Q18.インスリン抗体陽性糖尿病の血糖パターンを教えてください
Q19.人工透析中の血糖パターンを教えてください
Q20.腹膜透析時の血糖パターンを教えてください
Q21.胃切除後のインスリン注射による血糖制御について教えてください
Q22.ステロイド糖尿病の血糖パターンを教えてください
Q23.インスリノーマの血糖パターンを教えてください
Q24.ダンピング症候群の血糖パターンを教えてください
IV.CGMを有効に使う
Q25.CGMからみて血糖コントロールのターゲットはどこにおいたらよいですか
Q26.CGMに関連したコストと医療保険について教えてください
V.CGMのエビデンス―CGMを使うと本当に血糖コントロールは改善するのか
Q27.1型糖尿病に関するエビデンスはあるのですか
Q28.2型糖尿病に関するエビデンスはあるのですか
Q29.ブラインドCGMとリアルタイムCGMでは違いがあるのですか
VI.CGMの将来と今後の課題
Q30.CGMの将来と今後の課題について教えてください
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書籍情報
- ISBN:9784883787050
- ページ数:190頁
- 書籍発行日:2011年10月
- 電子版発売日:2012年1月21日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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