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- 横井 賀津志
- 転倒予防のための棒体操―運動機能と認知機能へのアプローチ
商品情報
内容
序文
これまで高齢者の転倒予防には筋力強化やバランスのトレーニングが多く用いられ,その効果も検討されてきました.これらのトレーニングの多くは,高齢者の身体能力を勘案し,比較的ゆっくりとした動きを用いていることが特徴です.本書は,このような転倒予防トレーニングには例をみない,新たな戦略を提案しています.
それは,転倒を予防するために,転倒擬似動作を用いるという戦略です.高齢者が転倒疑似動作を豊富に,しかも安全に体験し転倒を防ぐための動作を学習する.これを主眼に棒体操を考案しました.しかし,予防のためのトレーニングはだれでもおろそかになりがちです.そこで棒体操は,いつでも,どこでも手軽に行え,楽しく継続できるような工夫も加えてあります.
本書は一般高齢者の方にもわかりやすいように図表や絵を多く取り入れ,自分で各体操を確認しながら実施できるように作成しました.また,作業療法士,理学療法士が転倒予防教室などで実技指導を行う際に役立つよう,棒体操の一般的な実施手順,注意点,高齢者との対応のポイント(声かけの方法など),効果を判定する評価方法なども記載しています.さらに,セラピストが高齢者やご家族,さらには他職種に対して転倒予防に関する講義を行う際の参考にもなるよう,転倒の特徴も巻末資料に盛り込みました.なお,転倒予防には,高齢者の認知機能トレーニングも有効な手段であることが知られています.身体機能と並行して,注意力などの認知機能をトレーニングするために棒体操を用いる方法も付け加えましたので参考にしていただきたいと思います.
考案した転倒予防のための棒体操は,高齢者が今持っている身体能力を最大限に活かすことができ,敏捷性やバランス能力などに即効性のある体操です.ぜひ,市町村での事業はもとより,通所系サービスや施設系サービスにおいてもご活用ください.本書が地域や施設で高齢者が活き活きと暮らし続けるための一助となることを願います.
目次
序
I はじめに
1 高齢者の転倒
2 転倒とは何か(転倒の定義)
3 転倒予防の考え方
4 棒体操の介入特徴
5 転倒予防の本当の目的
II 棒体操のねらいと効果
1 棒体操考案に至ったエピソードと経緯
2 棒体操考案に際して配慮したこと
3 棒体操の効果
III 転倒予防を目的とした棒体操の実際
1 棒体操とは
2 基本的な棒体操の方法
3 棒体操実施の一般的手順
4 留意すべき対応のポイント
5 リスク管理(無理なく進めるために)
IV 各所での棒体操実践例
1 地域での取り組み
2 通所系サービスでの取り組み
V 棒体操の効果と可能性(疾患別の棒体操実践例)
1 脳卒中,片麻痺
2 半側空間失認
3 パーキンソン病
4 関節リウマチ
5 認知症
VI 効果判定の方法
1 転倒の有無や回数を効果判定に用いる方法
2 転倒のリスクファクターとなる身体機能や認知機能を測定する方法
VII 資料編
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書籍情報
- ISBN:9784895903653
- ページ数:110頁
- 電子版発売日:2011年5月31日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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