1. CT
CTA,MRAのみでは診断困難な頚動脈高度狭窄病変
CTでは診断が困難なくも膜下出血がある
3D-CTAで見誤る脳動脈瘤の形態
未破裂脳動脈瘤の破裂リスクはわからない
軽症くも膜下出血を見逃すな:診察のポイントと画像診断のコツ
くも膜下出血急性期の画像診断で見落としやすい動脈瘤
CTで見落とす頭蓋内出血
意識障害を伴う外傷性くも膜下出血で,頭部CTのみでは橋延髄接合部損傷がしばしば見落とされる
特発性正常圧水頭症の患者の診療において,通常アキシャルCTを用いて病態をどのように評価できるか:とらえるべき確実な所見とその限界
新生児の脊椎3D-CTは,二分脊椎と誤認しやすい
2. X線
脳血管撮影の原理とピットフォール
くも膜下出血で発症した内頚動脈非分岐部動脈瘤:初回脳血管撮影所見の解釈
潜在性脳血管吻合:通常の脳血管造影では描出困難な頭頚部血管ネットワーク
シングルプレーンでは脳動脈瘤塞栓術中の瘤外コイル逸脱を見落とすことがある
バルーン閉塞試験のピットフォール
3. SPECT
脳血流SPECT 検査では不完全脳梗塞の診断はできない
脳血流定量測定でPaCO2を無視すると,バイパス適応を誤って判定することがある
脳血流画像上の脳血流量低下かつ脳循環予備能低下は,必ずしも貧困灌流ではない
脳血流SPECT 検査では高次脳機能障害の局在診断は可能か
頭部201Tl-SPECT 診断におけるピットフォールと限界
再発悪性グリオーマと脳放射線壊死の鑑別は,Gd-MRI,201Tl-SPECTではできない
頭部外傷急性期に神経症状が増悪する場合,同時にhemispheric hyperperfusion が発生していることがある
4. PET
PETによる脳腫瘍診断は,その仕組みと限界を知ることで有効な利用ができる
脳腫瘍診断におけるPET 検査の意義と目的
脳腫瘍および非腫瘍性病変のPET
メチオニンPET が陰性だからといって,脳腫瘍でないとはいえない
メチオニンPETの落とし穴
メチオニンPETは,腫瘍性病変以外でも陽性を示す場合がある
Cushing 病の早期診断:微小腺腫の局在診断に有用な検査とは
5. エコー
頚動脈エコー検査のあてにならない情報とは?
2 次元超音波検査では知りえない頚動脈の3 次元情報
可動性プラークの描出:CAG,CTA,MRI,頚動脈エコーのうち,どれが有用か?
眼動脈血流の観察で,脳血管障害としての眼症状の評価は可能か?
頚部血管エコー検査では,頭蓋外内頚動脈解離を評価できない
経頭蓋Doppler(TCD)の結果からは,脳血管攣縮をきちんと判定できない場合がある
脳動脈瘤クリッピング術中のICG アンギオグラフィ:micro-Doppler flow meterでピットフォールを補う
6. 電気生理学的検査
開頭手術における経頭蓋刺激運動誘発電位モニタリングのピットフォール
電気刺激による脳機能マッピングや覚醒下手術時のモニタリングで症状出現部位が必ずしもfunctional tissueとは限らない
術中運動誘発電位測定で運動麻痺を見誤ることがある
術中運動誘発電位(MEP)モニタリングのピットフォール
側頭葉てんかんでは,頭皮上脳波の側方性(laterality)とMRI 所見が乖離することがある
視床下核の解剖学的な同定と電気生理学的な同定は異なることがある
7. 知能・心理検査
MMSEやHDS-Rだけではわかりにくい内頚動脈狭窄症の高次脳機能障害
MMSEやHDS-R が高得点の認知症のおばあちゃん,低得点なのに認知症と診断されないおじいちゃんが存在する
ワダテストの記憶評価を検証する
8. 感染症,血液・生化学,病理検査
タップテスト(髄液排除試験)により特発性正常圧水頭症(INPH)の診断は100%可能か?
グリオーマの病理診断:ピットフォールに陥らないために
βHCGの測定では,HCG 産生腫瘍の動向は測れない
下垂体機能検査だけでは見えない下垂体機能と派生する疾患
ADH,ANP,BNPの測定では,中枢性塩類喪失症候群の鑑別はできない
シャント感染など,異物に付着した細菌の抗生剤感受性は,通常の薬剤感受性試験ではわからない
9. その他の検査
光トポグラフィによる脳機能計測のピットフォール
頚動脈硬化病変と耳朶皺サイン:頚部エコーやMRAを撮る前に
抗リン脂質抗体は多くの種類があり,通常の検査で見落とすことがある
拡散強調トラクトグラフィーや脳電気刺激では評価できない運動機能評価を必要とする脳神経外科手術
脳槽シンチグラフィーだけでは,脳脊髄液減少症は診断できない
虐待でない乳児硬膜下血腫も存在する