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- 長引く膝の痛みに対する治療戦略
商品情報
内容
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■なぜ膝は痛むのか? そしてなぜ長引くのか? 画像、バイオメカニクス、炎症、神経機能など多方面から痛みの病態に迫ります。
■膝痛治療の理想は疾患自体の根治…ですが現実的には難しいことが多く、そして痛みが改善しなければ臨床的に有益な治療とはいえません。特に「長引く」膝痛に本書では着目し、その発生機序に関する最新知見をまとめ、痛みの存在と発痛部位を明らかにする診察・検査方法、既存治療の問題点を浮き彫りにし、メカニズムに基づいたより洗練化された治療を提案いたします。
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序文
膝痛を訴える患者に対する治療の原則は,痛みの原因である疾患自体の治療です。痛みが良くなっても膝関節機能が低下してしまっては本末転倒です。しかし, 膝関節疾患自体の治療を行っても痛みが改善しないことは往々にしてあります。疾患の病態と痛みの病態が必ずしも一致していないことが一因と考えられます。いかに素晴らしい疾患改善作用を有する治療法であっても,痛みが改善しなければ臨床的に有益な治療とはいえません。骨折などの外傷では損傷部位を治せば痛みは軽快しますが,変形性膝関節症(膝OA)のような変性疾患では同じような考え方では治療できません。まず変性軟骨を再生させることが困難ですし,仮に再生可能となったとしても痛みの病態を治療できなければ症状は残ってしまうでしょう。人工膝関節全置換術(TKA)は根治的な治療ですが,痛みが遷延化することが少なくないことがわかってきました。超高齢社会のわが国では,こういった長引く膝痛に対する対策がますます重要となってきています。
膝関節疾患の診断,治療に関する書籍は沢山ありますが,膝痛自体にフォーカスしたものはこれまでほとんどありませんでした。そこで本書では,膝痛特に長引く痛みに着目し,その発生機序に関する最新の知見をまとめ,診断や治療における問題点を浮き彫りにし,新規治療の可能性や将来性まで踏み込んだ内容を企画しました。基礎的な内容よりも臨床に重きをおいたものとし,臨床医として第一線でご活躍されている先生方に執筆を依頼いたしました。いずれの先生も患者が訴える膝痛に対して真摯に向きあっておられる方々です。仕上がった本書を手に取ると,当初の予定よりもボリュームが増え,膝関節疾患をおおむね網羅した内容となりました。通読すれば痛みを切り口に膝関節疾患を整理することができますし,長引く膝痛の対応で困った時には本書を開けばどこかに治療のヒントが掲載されています。 本書が膝痛を診る先生方の日常診療に役立つことを祈念しております。
最後に,ご多忙のなか,精力的にご執筆いただき素晴らしい原稿をお寄せいただいたすべての執筆者の皆様に厚く御礼申し上げます。
2020年3月
高知大学医学部整形外科 教授 池内 昌彦
目次
第1章 長引く膝の痛みが発生するメカニズムと治療の現状
なぜ長引く膝の痛みが起こるのか?
痛みを起こす原因疾患にはどのようなものがあるのか?
膝痛治療の歴史と現状(装具療法,手術療法)
膝痛に対する薬物療法の歴史と現状
第2章 痛みから原因疾患を探るための診察・検査の考え方
効果的な問診の進め方と痛みのポイントの見極め方
身体所見の取り方
検査の有効な使い方:エコー
検査の有効な使い方:X線,CT
検査の有効な使い方:MRI
第3章 症状・原因疾患に応じた治療戦略
変形性膝関節症(膝OA)
関節リウマチの疼痛発生機序と治療戦略
外傷後・術後遷延性疼痛(CPSP)としての膝痛[複合性局所疼痛症候群(CRPS)含む]
アスリートの慢性的な膝痛
小児の慢性的な膝痛
若年女性の膝前面痛
人工膝関節全置換術(TKA)後の膝痛(術後遷延性疼痛)
長引く膝痛へのリハビリテーション
長引く膝痛の再発予防に資する運動指導,生活指導
第4章 膝痛に関する最新の治療・研究
基礎研究の最前線:膝疼痛の慢性化に関する基礎的研究展開
関節軟骨に対する再生医療
膝周囲骨切り術と軟骨細胞シートによる変形性膝関節症治療の可能性
巻末資料
膝痛診療に使える臨床スコア
膝痛に使える薬剤一覧(リウマチを除き,主に変形性膝関節症で用いられる薬剤の一覧とそれぞれの特徴)
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書籍情報
- ISBN:9784784957804
- ページ数:240頁
- 書籍発行日:2020年5月
- 電子版発売日:2020年5月1日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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