脊椎脊髄ジャーナル31巻2号 脊椎脊髄疾患と間違えられそうになった症例・疾患

  • ページ数 : 82頁
  • 書籍発行日 : 2018年1月
  • 電子版発売日 : 2021年5月26日
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商品情報

内容

■特集 脊椎脊髄疾患と間違えられそうになった症例・疾患
特集にあたって・・・園生雅弘
上肢遠位筋萎縮を呈するミオパチー・・・今井富裕
頸椎疾患との鑑別を要した上肢絞扼性神経障害の臨床例―徒手筋力テストと神経伝導検査を用いた診療の実際・・・長谷川和重

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序文

特集にあたって

本号では,「脊椎脊髄疾患と間違えられそうになった症例・疾患」というタイトルで特集を組ませていただいた.「〇〇疾患と脊椎脊髄疾患の鑑別」という特集はこれまでも多かったと思うが,今回はもう少し踏み込んで,他疾患が脊椎脊髄疾患と間違えられてフォローされていた,あるいは手術をされそうになった(されてしまった),他疾患が脊椎脊髄疾患として紹介されたなどの実例をまず提示してもらった.そのうえで,「どうして間違えられるのか,どうすれば防げるのか」という観点を念頭に置いて,当該疾患の総説を書いていただいた.

選んだ疾患は,ミオパチー,手根管症候群,慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP),腕神経叢障害,後根神経節炎(特にSjögren症候群に伴うもの),首下がり,筋萎縮性側索硬化症(ALS),大脳皮質基底核変性症(CBS),ヒステリー性麻痺である.これらはいずれも私がこれまでに脊椎脊髄疾患と間違われそうになったという経験を有している疾患である.それで知り合いの方々に,同様の経験はないかとお尋ねしたところ,それぞれ当該疾患でそのような経験があるとお返事をいただき,執筆をお願いしたものである.出来上がってきた原稿をざっと拝見したが,それぞれ力作であり,かつ込められているメッセージは驚くほど共通している.すなわち,「画像のみに頼るのではなく,神経症候をしっかり検討することが誤診を防ぐ第一歩」ということに尽きる.さらに,脊椎脊髄外科医と神経内科医の連携が重要というメッセージも何人かの方からいただいた.脊椎脊髄外科医にももちろん神経症候のexpert の方も多いが,神経症候学は神経内科の拠って立つゆえんであり,神経症候による診断には神経内科医が最終責任をもつべきと考えている.本特集は誤診をした外科医を糾弾するのが目的ではない.脊椎脊髄外科医と神経内科医が連携を組んで,脊椎脊髄疾患やその鑑別疾患を両科の目から見ることが適切な診療につながり,患者さんの利益となって国民医療に資するという想いである.実は神経内科医にも,末の神経筋疾患,脊髄疾患はあまり得意でないという人がかなりいることも残念ながら事実である.本特集は,そうであってはいけないと後ろを振り返ることも目的としている.

さらに加えるなら,筋電図検査=神経筋電気診断は「ハンマーの延長」であって,症候学を補完して診断において大きな威力を発揮する.正しい技能をもった神経筋電気診断医の増加と適切な配置が,脊椎脊髄疾患とその鑑別疾患の正しい診療のためには不可欠であることも強調したい.


帝京大学神経内科 園生雅弘

目次

特集

脊椎脊髄疾患と間違えられそうになった症例・疾患

特集にあたって・・・園生雅弘

上肢遠位筋萎縮を呈するミオパチー・・・今井富裕

頸椎疾患との鑑別を要した上肢絞扼性神経障害の臨床例―徒手筋力テストと神経伝導検査を用いた診療の実際・・・長谷川和重

慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー・・・飯島正博, 他

後根神経節炎とSjögren症候群・・・宮地洋輔, 他

腕神経叢障害・・・野寺裕之

首下がり症候群・・・逸見祥司

筋萎縮性側索硬化症・・・福武敏夫

大脳皮質基底核変性症・・・神林隆道, 他

ヒステリー性麻痺(変換症/転換性障害)・・・園生雅弘

Nomade

好きこそものの上手なれ・・・伊東清志

イラストレイテッド・サージェリー

脊髄ヘルニアに対する解離術・・・辻 収彦, 他

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書籍情報

  • ISBN:9784013003102
  • ページ数:82頁
  • 書籍発行日:2018年1月
  • 電子版発売日:2021年5月26日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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