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- Heart View 2018年5月号 Vol.22 No.5 抗血小板薬治療の最前線
商品情報
内容
2.抗血小板薬内服中に注意して診るべきこと
3.そもそも抗血小板薬の役割とは? 血小板細胞の機能と出血・血栓の関係への介入
ほか
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序文
企画にあたって
宮内克己
(順天堂東京江東高齢者医療センター循環器内科教授)
心血管死亡は死因のトップであり,日本でも心疾患あるいは脳卒中による死亡は死因の第2,3位を占めている。しかも,それらの大半は血栓性イベントであることから,心血管疾患発症後の2次
予防としての至適薬物治療の一つとして,抗血小板療法は確立されている。その抗血小板療法の有用性が確立される過程は,臨床経験あるいは大規模臨床試験の積み重ねによるところが大である。特に降圧薬やスタチンのように血圧や悪玉コレステロール(LDL-C)といったサロゲートマーカーが抗血小板薬では確立されたものがないため,血栓性イベントや出血性イベントでしかその効果を判定できない難しさがある。したがって抗血小板薬ほど臨床試験の意義が高いものはないといえる。特にここ20年間の冠インターベンションの発展の歴史,すなわちバルーンから金属ステント,そして薬剤溶出ステントへの発展とともに抗血小板薬も多くの臨床試験が実施され,その使用法や薬剤も大きく変わっている。
そこで,われわれ臨床医が抗血小板薬に対する臨床的疑問や問題点,最近の話題や今後の課題について特別企画を組ませていただいた。抗血小板薬のエビデンスをまとめて識ることは,臨床でこの薬を使用するうえできわめて重要である。特に,抗血小板薬の大規模臨床試験によるエビデンス構築の歴史,そして日本のエビデンス,さらに脳梗塞や末梢動脈疾患に対するエビデンスなどである。
また,最新のトピックスとしてはステント留置後の抗血小板薬2剤併用期間や単剤の薬剤選択,さらに心房細動合併ステント留置患者での抗凝固薬と抗血小板薬の3剤併用問題,TAVI 後の患者に対する抗血栓療法の使用法などがある。また課題としては抗血小板機能の評価法や消化管出血リスクの回避法,あるいは非心臓時の抗血栓薬の使用法などがある。
本特集では,抗血小板薬やその大規模臨床試験やエビデンスをそれぞれの分野の専門かつ造詣の深い先生方にご解説いただいた。
目次
特集:抗血小板薬治療の最前線 企画・構成/宮内克己
診る
1.抗血小板薬の効果は何を指標に治療してゆく? 抗血小板効果測定は信頼できるか 西川政勝
2.抗血小板薬内服中に注意して診るべきこと 坂田資尚
識る
3.そもそも抗血小板薬の役割とは? 血小板細胞の機能と出血・血栓の関係への介入 後藤信哉
4.PCI 後の抗血小板薬の治療効果を示す大規模臨床試験の歴史 飯島雷輔,中村正人
5.脳梗塞に対するエビデンス 中村麻子,矢坂正弘
6.PAD患者に対する抗血小板薬のエビデンス 石﨑勇太,佐々木健一郎,上野高史
7.日本人における大規模臨床試験 川嶋秀幸,上妻 謙
8.臨床医が求める今後必要な虚血性心疾患に対する抗血小板薬のエビデンス 船水岳大,岩田 洋
治す
9.PCI後の2剤抗血小板療法はいつまで? 長期か短期か 門田一繁
10.PCI後の2剤併用療法から単剤に—どちらを残す? アスピリンかチエノピリジンか— 海北幸一,辻田賢一
11.心房細動合併PCI患者の抗血小板薬 深谷英平,阿古潤哉
12.TAVI後の抗血栓薬治療の必要性 抗血小板薬か,抗凝固薬か 岡田 厚,安田 聡
13.抗血小板薬・抗凝固薬の手術前後休薬の基準とその期間 田邉健吾
連載
・【責任冠動脈を追え!PCIエキスパートになるための25カ条】
第4条:穿刺のテクニックを身につけるべし 松隂 崇
・【魅せる!聴かせる!学会発表プレゼンテーション技法】
4.背景はシンプルに 渡部欣忍
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書籍情報
- ISBN:9784008102205
- ページ数:98頁
- 書籍発行日:2018年4月
- 電子版発売日:2021年10月27日
- 判:A4変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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