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- カッツング薬理学 エッセンシャル 原書12版
商品情報
内容
重要項目が明解かつ簡潔に要約され、フルカラーの大きい図でわかりやすく解説されている。
自主学習用の演習問題と解説が充実。
最新の知見を多数追加し、新たに『ゲノム薬理学』の章が加わっている。
各章で、
(1)主要薬物を特徴に基づいて分類し、視覚化した「薬物樹形図と概要」
(2)用語の定義と覚えるポイントを一覧にした「必修項目」
(3)より発展的な内容を扱い,関連する話題を理解できる「実力者問題と解答」
(4)重要事項のチェックリスト「到達目標」
(5)各薬物のキーとなる情報を要約した「主要薬物表」
が設けられており知識を整理しながら効率よく学習することができる。
薬理学の核となる知識の習得をめざす医歯薬理工系学生に最適な一冊。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文
改訂2版 はじめに
本書は学生が薬理学を学習/復習し, 大学カリキュラムでの定期試験と共用試験や国家試験boardexaminationsを準備するために著された.このような目的をできるだけ効率よくかつ能動的に達成するためにこの第12版は改訂されている.これまでと同様に,『カッツング薬理学Basic & Clinical Pharmacology(現行14版,McGraw-Hill,2018;10版翻訳,丸善出版,2009)』の教科書ガイドという性質を保ちながら,正確でかつ最新の内容を盛り込んで薬理学で最高とされるレベルも保っている.
本書の構成は多くの薬理学授業コースや他の教科書と同様である.おもな導入章(例,自律神経薬理学や中枢神経薬理学の章)では関連する生理学や生化学の内容との統合を行っている.また,章ごとにまとまっていて独立して学習できるので,授業のノートあるいはさらに詳しい教科書や専門書との併読にも有用であろう.
以下に本書の活用法についてのポイントを説明しておく(付録Iに,ほとんどの学生に役立つと考えられる学習および試験の戦略の概要をまとめてある).
1. 各章の冒頭で基本概念や基本薬について要約している.その後,図表を駆使して詳説が始まる.ほとんどの図はフルカラー化され,新しい図も数多く掲載した.章末問題に取りかかる前に説明を十分に理解しよう.わからないことや疑問が生じた場合には,本書の親本であるBasic & Clinical Pharmacologyなどさらに詳細な参考書を参照してほしい.
2. 各章の冒頭には,その章の薬物を系統的に示した「概要」が記されている.この要約リストをそのまま記憶することを勧める.
3. 各章の「必修項目」は完全に理解する必要がある.
4. 基本原理と以前に学んだキー情報を継続して復習するために,ほとんどの章に「実力者問題」がある.この問題の解答も章末にあるが,それを見る前に独力で解答してもらいたい.
5. 各章の後半には10問程度の演習問題とその詳細な解説と正解がある.効率的な学習のために,本試験と同じような態度でこれらの問題に臨み,すべての問題に解答した後で正解と照らしてほしい.各問題の選択肢が正しいのか誤っているのかを正確に理解しているかを確認してほしい.
6. 各章の最後にある「到達目標」のチェックリストに答えられるようになっていなければならない.
7. ほとんどの章の最後にはその章で説明した薬物の包括表がある.この表では,重要な薬物名と,その作用機序,薬物動態,薬物相互作用,臨床適応,副作用が要約されている.
8. 本試験の準備では,付録Ⅰの学習戦略を読んでおこう.その後,付録Ⅱの「主要薬物のキーワード」が有用であろう.章ごとの説明では,ある特定の分野に偏りがちである.したがって,各章を終えるごとに本付録を見ることは統合的な理解にも有用である.
9. 各章を読破し,基本薬について十分に理解できたと思ったら,付録ⅢとⅣの総合試験100問に臨んでほしい.正解肢と簡単な解説,関連項目が説明されている章が記載されている.必要な場合は該当章を読み直そう.すべての問題あるいは相当数の問題を本試験と同じような態度で解答していくことを勧める.当てずっぽうで解答することは避けよう.単に正解肢を選択するだけではなく,各選択肢の真偽を説明できなければならない.必要に応じて関連章を読み直し,設問に関連した項目を復習してほしい.
この教科書ガイドは通常の教科書とともに使用することを勧める.『Basic & Clinical Pharmacology 14th edition(2018,未翻訳)』は本書と同じ章立てとなっている.しかしながら,他の標準的な医歯薬学系の薬理学教科書の補助教材としても使えるようになっている.本書を読破し理解した学生は試験においてよい成績を収め,薬理学の専門知識を十分に身につけることができると確信する.
『Basic & Clinical Pharmacology』と並行して発展してきたので,本書はこの教科書の各章の分担執筆をお願いした各分野のエキスパートの見解に対する,われわれ3名自身の解釈の表明という側面もある.『Basic &Clinical Pharmacology』の各章を執筆していただいた方々に感謝の意を改めてここで表したい.そして,教えるとはいったいどういうことなのかを日々われわれに教えてくれている各教員の方々と学生諸君にも感謝する.
本書ができ上がるまでの計り知れないほどの有用な編集作業に従事していただいたPeter Boyleと MichaelWeitzに心から感謝したい.Katharine Katzungの校正にも深く感謝する.
2021年6月
柳澤 輝行
丸山 敬
櫻井 隆
目次
I.基本原理
1.序論
2.薬力学
3.薬物動態
4.薬物代謝
5.ゲノム薬理学
II.自律神経系薬
6.自律神経薬理学序論
7.アセチルコリン受容体作動薬とコリンエステラーゼ阻害薬
8.アセチルコリン受容体遮断薬とコリンエステラーゼ再活性薬
9.交感神経作動薬
10.アドレナリン受容体遮断薬
III.循環器系薬
11.抗高血圧薬
12.狭心症治療薬
13.心不全治療薬
14.抗不整脈薬
15.利尿薬と腎臓に作用する薬物
IV.平滑筋作用薬
16.ヒスタミン,セロトニン,肥満に用いられる薬物,麦角アルカロイド
17.血管作動性ペプチド
18.プロスタグランジンなどエイコサノイド類
19.一酸化窒素,供与体,阻害薬
20.気管支喘息と慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 治療薬
V.中枢神経系作用薬
21.中枢神経系薬理学序論
22.鎮静睡眠薬
23.アルコール
24.抗てんかん薬
25.全身麻酔薬
26.局所麻酔薬
27.骨格筋弛緩薬
28.パーキンソン病治療薬と運動障害治療薬
29.抗精神病薬とリチウム
30.抗うつ薬
31.オピオイド鎮痛薬とアンタゴニスト
32.薬物乱用
VI.血液疾患,炎症,痛風の治療薬
33.血球減少症治療薬と造血性増殖因子
34.血液凝固異常治療薬
35.脂血異常症治療薬
36.非ステロイド性抗炎症薬,アセトアミノフェン,抗リウマチ薬,痛風治療薬
VII.内分泌系に作用する薬物群
37.視床下部ホルモンと下垂体ホルモン
38.甲状腺ホルモン薬および抗甲状腺薬
39.コルチコステロイドとその作用を抑制する薬物
40.性線ホルモンとその作用を抑制する薬物
41.膵臓ホルモン,抗糖尿病薬およびグルカゴン
42.骨無機質の恒常性に影響する物質
VIII.化学療法薬
43.βラクタム系抗生物質と細胞壁および細胞膜作用性抗生物質
44.テトラサイクリン,マクロライド,クリンダマイシン,クロラムフェニコール,ストレプトグラミ
ン,オキサゾリジノン
45.アミノグリコシドとスペクチノマイシン
46.サルファ薬,トリメトプリム,フルオロキノロン
47.抗マイコバクテリア薬
48.抗真菌薬
49.抗ウイルス薬
50.その他の抗菌薬と消毒薬,防腐薬,滅菌薬
51.抗菌薬の臨床薬理
52.抗原虫薬
53.駆虫薬の臨床薬理
54.悪性腫瘍の化学療法
55.免疫薬理学
IX.毒科学
56.環境・職域毒科学
57.重金属中毒
58.中毒患者の管理
X.特別な題目
59.消化管疾患治療薬
60.経口サプリメントと生薬
61.薬物相互作用とその機序
付録I:試験成績を向上させる戦略
付録II:主要薬物のキーワード
付録III:試験1
付録IV:試験2
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書籍情報
- ISBN:9784621306369
- ページ数:662頁
- 書籍発行日:2021年7月
- 電子版発売日:2021年11月3日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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