医学のあゆみ280巻10号 発展する脳卒中診療の最前線

  • ページ数 : 120頁
  • 書籍発行日 : 2022年3月
  • 電子版発売日 : 2022年3月2日
¥2,860(税込)
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商品情報

内容

企画:西山和利(北里大学医学部脳神経内科学)

・脳卒中は日本人の国民病であるにもかかわらず,その治療法の少なさも相まって長年にわたり過小評価されてきた歴史がある.
・脳卒中に対する予防,国民への啓発,医療体制の充実,登録事業や脳卒中研究の強化,脳卒中に関わる人材の育成など課題は山積している.
・本特集では,脳卒中診療を取り巻く最近の話題,脳卒中診断の進歩,脳卒中病態解明の進歩,脳卒中治療の進歩に関して,わが国を代表する専門家の先生方に解説していただく.


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序文

はじめに

『医学のあゆみ』誌において,脳卒中診療に関する編集企画の貴重な機会を頂戴した.小生は脳神経内科医でありstroke neurologist でもあるため有難いご指名をいただけたものと想像しているが,同時にこうした企画が実現した経緯には昨今の脳卒中診療におおいに注目が集まっているという現状も影響しているのであろう.

最近のこの分野の話題として忘れてはいけない筆頭は「脳卒中・循環器病対策基本法」(脳循法)であろう.脳卒中は日本人の国民病であるにもかかわらず,その治療法の少なさも相まって長年にわたり過小評価されてきた歴史がある.その脳卒中に対して国会の場で脳循法が成立したのが2018 年12 月であり,本誌を準備している2021 年においてはこの基本法の各都道府県での社会実装がはじまりつつある.24 時間365 日いつ発症するかわからない脳卒中を生業とする医師は常に臨戦態勢で生活しているわけであるが,働き方改革の時代に脳循法をいかに実効性のあるものにするか,国は法律を制定したことだけに満足するのではなく,脳卒中の専門家を増やす努力をし,持続可能な医療体制の構築を真摯に考えていく必要がある.さらには脳卒中に対する予防,国民への啓発,医療体制の充実,登録事業や脳卒中研究の強化,脳卒中に関わる人材の育成など課題は山積している.高齢化する日本社会において脳卒中に対する課題はすべて待ったなしの状況といっても過言ではない.国は立派な法律を作ってくれたが,この法律に魂を入れ込まねばよりよい社会は訪れない.今はまさに魂を入れる大切な時期である.

今回の特集では「発展する脳卒中診療の最前線」と銘打って,「脳卒中診療を取り巻く最近の話題」,「脳卒中診断の進歩」,「脳卒中病態解明の進歩」,「脳卒中治療の進歩」に関して,わが国を代表する専門家の先生方に解説していただいた.本書が少しでも読者の皆様のお役に立てるようであれば,企画者として望外の喜びである.


企画:西山和利(北里大学医学部脳神経内科学)

目次

脳卒中診療を取り巻く最近の話題

「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」と「脳卒中・循環器病対策基本法」 小笠原邦昭

コロナ禍と脳卒中診療 平野照之

脳卒中遠隔医療(telestroke)システム 辻野 彰・立石洋平

脳卒中診断の進歩

脳梗塞画像診断の最新動向 井上 学

脳卒中超音波診断の最近の動向 遠井素乃・北川一夫

潜因性脳梗塞における潜在性心房細動検出技術の最新情報 秋山久尚

脳卒中病態解明の進歩

Neurovascular unit─ 脳梗塞発症から機能回復まで 吾郷哲朗

がん関連脳卒中 野川 茂

脳小血管病─ その負債に予防医学的閾値はあるか? 小野翔平・藥師寺祐介

脳卒中における脳腸連関 山城一雄・他

Atrial cardiopathy と脳卒中 加藤裕司・髙橋愼一

Embolic Stroke of Undetermined Source(ESUS)の最新動向 内山真一郎

脳卒中後てんかん 猪原匡史

脳卒中治療の進歩

抗血小板療法の最新動向 鴨川徳彦・豊田一則

抗凝固療法の最近の動向 澤田和貴・他

脳血管内治療の進歩 細尾久幸・松丸祐司

脳塞栓症予防の心臓手術─ 卵円孔開存閉鎖術,左心耳閉鎖術 岩間 亨

脳梗塞再生医療の進歩 小川優子・田口明彦

HALが切り拓く脳卒中リハビリテーションの進歩 中島 孝

脳卒中診療における経頭蓋磁気刺激治療の進歩 角田 亘・他

Brain-Machine Interfaceによる脳卒中後機能回復の展望 花川 隆

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書籍情報

  • ISBN:9784006028010
  • ページ数:120頁
  • 書籍発行日:2022年3月
  • 電子版発売日:2022年3月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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