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  • 最小限で最大効果を得る!高齢者頻用薬ミニマム処方戦略

最小限で最大効果を得る!高齢者頻用薬ミニマム処方戦略

  • ページ数 : 338頁
  • 書籍発行日 : 2022年3月
  • 電子版発売日 : 2022年3月3日
¥5,280(税込)
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商品情報

内容

「処方の経緯がわからない大量の薬」「自宅で見つかる大量の飲み忘れた薬」「不穏に追加される抗精神病薬」…複雑な高齢者頻用薬を4つのテーマに分けて徹底解説!

◆「高齢者診療のエッセンス」「高齢者頻用薬のミニマム処方戦略」「頻度の高い病態と薬の減薬・中止」「ポリファーマシー」の4つのテーマから高齢者診療を考えます。
◆高齢者診療における頻用薬をリストアップし、エビデンスに基づくミニマム処方の判断基準から、薬を減らす・やめるときのコミュニケーションとサポートのあり方まで、実地診療に即した戦略にまとめました。

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序文

はじめに


高齢者診療において,スッキリしない,モヤモヤする,正解も,整理の方法もわからない……といったジレンマに陥る医療者は少なくないと思います。

誤嚥性肺炎で入院するたびに絶飲食,せん妄となり,不穏に抗精神病薬が追加されていくケース,股関節骨折の既往はあるが骨粗鬆症の治療はされず,再び股関節骨折をきたすケース,患者もかかりつけ医も処方の経緯の詳細がわからず,多大な内服リストがあるケース,自宅で大量の残薬がみつかるケース,多疾患併存で,エビデンス通りだととんでもない量の薬になるケース,ポリファーマシーによる有害事象が出ていても患者が内服継続を強く望むケース,予後も限られているのに,この薬は必要なのかと悩むケース……。

このように複雑性に富む高齢者診療に,magic bulletはありません。目の前の診療にどれくらい真摯に取り組んできたか,その積み重ねに尽きるのです。そもそも何をゴールとするのか,患者や家族の希望や価値観,医療のリソースによっても方向性は変わってきます。しかしそれでも,うまく診られるようになるための視点や考え方,エッセンスというものがあります。

本書は,こうした高齢者診療のジレンマを巡り,「診療のエッセンス」「頻用薬のミニマム処方・適正化」「頻度の高い病態と薬の減薬・見直し」「ポリファーマシー」の4つのテーマにわけて詳しく解説しています。高齢者診療における頻用薬をリストアップし,エビデンスに基づくミニマム処方の判断基準から,薬をやめる,減らすときのコミュニケーションとサポートのあり方まで,実地診療に即した内容となっています。

最後に,本書は,日本医事新報社の荒井美幸氏の企画から刊行に至るサポートなしには生まれませんでした。さらに,本書の趣旨にご賛同頂き,多忙な時間を縫い素晴らしい原稿に仕上げてくださった先生方,日々の診療を支えてくれている職場の同僚,そして,陰ながら支えてくれている家族へ,この場を借りて深く御礼を申し上げます。

本書が臨床現場において,高齢者診療の一助になれば幸いです。


2022年2月

昭和大学江東豊洲病院総合診療科 助教
原田 拓

目次

1章 総論

高齢者を診る心構え

加齢に伴う変化(薬物有害事象の発生を含む)

アドヒアランスの低下

ポリファーマシー(総論)

2章 各論

スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)

PPI(プロトンポンプ阻害薬)

BZD(ベンゾジアゼピン系薬剤)

抗うつ薬

抗凝固薬

抗血小板薬

ビスホスホネート製剤

鎮痛薬(非がん,慢性疼痛)

ビタミンD製剤

3章 病態編

誤嚥性肺炎

せん妄

転倒・骨折

フレイル

多疾患併存状態(multimorbidity)

処方カスケード

体重減少

緩和期(非がん,慢性疾患の終末期)

4章 ポリファーマシー

多職種による介入

薬剤師との連携

必要悪としてのポリファーマシー

患者の視点を取り入れる

ポリファーマシー下での過小処方

薬をやめる,減らすときのコミュニケーションとサポート

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書籍情報

  • ISBN:9784784959525
  • ページ数:338頁
  • 書籍発行日:2022年3月
  • 電子版発売日:2022年3月3日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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