図解でわかる 水・電解質と酸塩基平衡 異常の原因と治療法

  • ページ数 : 128頁
  • 書籍発行日 : 2021年12月
  • 電子版発売日 : 2021年12月10日
¥3,300(税込)
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商品情報

内容

難しいと思われがちな水・電解質、酸塩基平衡の基礎知識、新しい知見、治療方針をわかりやすくまとめました。研修医や看護師だけでなく、医学部学生や看護学生にも活用してもらえる内容です。

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序文

はじめに


私たちの生命維持には,機械の潤滑油のような働きをする機能が必要です.その機能の代表が,体液( 水) や電解質,酸塩基の平衡機構であり,それらの値を一定範囲内にとどめることによって,生命の恒常性(ホメオスターシス)が保たれています.それらに乱れが生じた場合には,すぐに優れた代償機構が働きますが,代償しきれずにバランスが崩れて低すぎる方向か,あるいは高すぎる方向に動くと,さまざまな症候・症状が現れます.こうした平衡は,画像や組織病変よりも時々刻々と変化するため,速やかな対処が求められます.そのため,なかなか理解しにくい分野でもあります.

これまで,この分野では優れた教科書・解説書・症例検討書が数多く上梓され,皆さんに活用されています.私は以前,“Just the Facts: Fluids & Electrolytes”(Lynda K. Ball著) という米国でベストセラーとなった参考書を監訳する機会がありました(『体液・電解質ガイド―病態の理解から治療まで―』,総合医学社,2008年).その本は,恒常性維持の基礎に触れたうえで,各平衡異常の基礎的知識とその治療について簡潔にまとめられていました.その刊行から時間も随分経ちましたので,今回,水・電解質異常および酸塩基平衡の基礎的知識をもとに,新知見や治療方針を加え,質問形式で簡潔にわかりやすくまとめてみました.臨床の場ですぐに活用しやすい簡明な解説書になったと思います.本書は,臨床研修医や看護師,医学部学生,また看護師を目指す人たちに活用していただけると思います.しかし,内容については,未熟な点や難解な点もあろうかと思われますので,忌憚のないご意見をいただければ幸いです.

最後に,日ごろお世話になっている順天堂大学医学部腎臓内科と医療法人社団松和会池上総合病院腎臓内科の仲間たちに深謝いたします.また,本書の上梓にご協力いただきました総合医学社の皆様に厚く御礼申し上げます.


2021年  初夏

都庁舎を眺めつつ
富野康日己

目次

Ⅰ.体液平衡異常

1.体液バランスとは?

2.体液の種類は?

3.体液の働きは?

4.体液バランスの維持は?

5.体液平衡異常による疾患は?

①脱水(Dehydration)の診断と治療

②循環血漿量増加の診断と治療

③循環血漿量減少の診断と治療

④水中毒(Water intoxication)の診断と治療

Ⅱ. 電解質平衡異常

1.電解質バランスとは?

2.電解質平衡異常

①高ナトリウム(Na)血症

②低ナトリウム(Na)血症

③高カリウム(K)血症

④低カリウム(K)血症

⑤高カルシウム(Ca) 血症

⑥低カルシウム(Ca) 血症

⑦高リン(P)血症

⑧低リン(P)血症

⑨高マグネシウム(Mg)血症

⑩低マグネシウム(Mg)血症

Ⅲ. 酸塩基平衡異常

1.酸塩基平衡とは?

2.動脈血ガス(ABG)分析でわかることは?

3.酸塩基平衡異常とは?

①呼吸性アシドーシス

②呼吸性アルカローシス

③代謝性アシドーシス

④代謝性アルカローシス

参考とした資料

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書籍情報

  • ISBN:9784883787449
  • ページ数:128頁
  • 書籍発行日:2021年12月
  • 電子版発売日:2021年12月10日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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