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- ICUとCCU 2022年5月号(Vol.46 No.5)【特集】日々変化する新型コロナウイルス感染症とその管理
商品情報
内容
発症機序と重症化のメカニズムについて/新型コロナウイルスの変異株について/COVID-19の重症化予測マーカーの開発と臨床応用 ほか
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序文
特集にあたって
2020年1月16日,本邦で初の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症の報告(中国武漢市への渡航歴のある男性)があった。その後,幾度となく緊急事態宣言が発動され,社会,経済,医療に大きな影響を及ぼし現在に至っている。
SARS-CoV-2感染症の患者数は,2021年8月13日時点で,全世界で2億5,338万人を超え,死亡者数は433万人に及んだ。この数は1年前(2020年8月)と比較しても,感染者数は約13倍,死亡者数も6.2倍以上に増加した。さらに,この9ヵ月後(2022年5月5日)の時点では感染者数累計は5億1,338万人,死亡者数は約625万人と,ワクチン接種やさまざまな薬物療法が行われてきているにもかかわらず,感染症の勢いは完全には止められていないのが現状ではなかろうか。本邦では,昨年の第5波(デルタ株)流行の際には,医療施設での管理の限界が近づき通常医療を維持することも困難な事態(医療崩壊)に陥った。実際,SARS-CoV-2感染拡大に伴い,多くの(大学)病院や医療施設の集中治療室での患者受け入れ制限をしたとの報告は枚挙に暇がない。また,各学会からもSARS-CoV-2に対する診療ガイドラインが出されてきたが,時間の経過とともに,それらの情報も変化している。このような状況下ではあるが,もう一度,重症化したSARS-CoV-2感染症の病態と治療の最新情報をコンパクトに纏めてこれからのWith corona,After coronaの時代に備えたいと考えミニ特集を企画した。
先ず,「発生機序と重症化のメカニズムについて」は,千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学の宮内先生にお願いした。病態としては血管内皮障害と免疫血栓の他にSARS-CoV-2スパイクタンパクの標的であるヒトangiotensin convertingenzyme 2を介したangiotensin 2の重要性について述べられているが,変異株では,臨床的所見の他にも分子細胞レベルの変化にも言及された。次に,「新型コロナウイルスの変異株について」群馬大学大学院医学系研究科生体防御学分野の神谷先生には,コロナウイルスの複製機構とSARS-CoV-2変異株の特徴について解説頂いた。
先生が述べられた通り,「ウイルス感染症がなくなることはない」ということを肝に銘じる必要がある。国立国際医療研究センター研究所感染病態研究部の杉山先生には「COVID-19の重症化予測マーカーの開発と臨床応用」について解説頂いた。
同氏は,COVID-19に対する新規の重症化予測マーカーとして,インターフェロンラムダ3とCCL17(C-C motif chemokine17)を開発し,それぞれ保険収載に至っておりIL-6検査との相違についても解説頂いた。次に,東京医科大学八王子医療センター感染症科の平井先生には,「COVID-19治療のoverview;これまでとこれから,その前に」というテーマで,治療薬の変化も早いなか,すでに承認された治療薬の他,治験中の薬剤について幅広く解説して頂いた。長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学の太田先生には,SARS-CoV-2に対する重要なツールとしてのワクチンについて,機序をはじめ有効性や免疫系に対する評価,変異株に対するワクチンの効果についても解説頂いた。次に,「COVID-19とECMO」のテーマで福岡大学病院ECMOセンターの石倉先生には,重症COVID-19に対する呼吸管理のノウハウやECMOの適応や適応外基準などについて,豊富な実経験から丁寧に解説頂いた。
最後に,国立国際医療研究センター病院腎臓内科の片桐先生には「SARS-CoV-2と血液浄化療法の可能性」というテーマで,SARS-CoV-2のなかで中等症から重症に移行する患者に対して臓器障害の予防や緩和のために考慮される血液浄化療法の可能性について解説頂いた。以上のように,盛り沢山の内容になってしまったが,ご多忙のなかご執筆頂いた先生方には改めて感謝申し上げたい。
東京医科大学八王子医療センター特定集中治療部
池田 寿昭
目次
特集:薬剤師の集中治療,救急への参画
特集にあたって
平 泰彦
薬剤師の ICUへの参加の背景
入江 利行
ICU入室患者における Medication Reconciliation(投薬調整)
今浦 将治
重症病態における Therapeutic Drug Monitoring(バンコマイシンの TDM)
加藤 隆寛
薬剤師の ICT(Infection Control Team)への参加─コロナ禍の状況で─
中薗 健一
ICUにおける医療薬学研究と実医療における成果
尾田 一貴
救急認定薬剤師の現状と展望─さらなる貢献分野として救急外来での初期診療への参画─
今井 徹
原著
気管切開患者におけるカフ付き複管式スピーチカニューレの側孔開口部留置位置の検討
藤澤美智子・武居 哲洋・永田 功・土井 賢治
山田 広之・杉木 馨・平田 晶子
症例
術前より呼吸困難を呈した巨大卵巣腫瘍の術後に Nasal high flowを用いた呼吸管理を行った1症例
川口 純・丹羽 英智・三上 典子・工藤 倫之
斎藤 淳一・橋場 英二・廣田 和美
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書籍情報
- ISBN:9784865174816
- ページ数:60頁
- 書籍発行日:2022年5月
- 電子版発売日:2022年7月22日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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