ICUとCCU 2020年6月号(Vol.44 No.6)【特集】非侵襲的モニター

  • ページ数 : 100頁
  • 書籍発行日 : 2020年6月
  • 電子版発売日 : 2022年8月24日
¥3,410(税込)
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商品情報

内容

特集 非侵襲的モニター
循環管理における新しい非侵襲モニター/CNAP─necessary evolution of continuous non-invasive blood pressure monitoring/クリアサイトシステム ほか

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序文

特集にあたって


集中治療領域に求められるモニター機器の特質を考える際に,測定の連続性とリアルタイム性がある。どちらも,監視しているパラメータに異常が生じた際に,アラームで知らせることが必要なためである。今までに広く用いられてきたものに,呼吸・循環系,そして中枢神経系のモニター機器があるが,本特集では集中治療領域における非侵襲的モニターについて,検討を加えた。各モニターについて,臨床的意義と技術的側面をそれぞれ,集中治療に携わる医師とメーカの技術者に執筆を依頼したのが特徴である。とくに,技術的側面について,測定上の問題点や原理について理解が深まるものと考える。

まず,循環管理における1 回拍出量と心拍出量について

過去40 年以上にわたって循環管理において肺動脈カテーテルは心拍出量を測定するために標準的に用いられてきた。しかし,最近のアメリカのCCU では心不全で入院した患者で肺動脈カテーテルが挿入されるのは1%に満たない,という衝撃的な報告があげられている。つまり,循環管理に心拍出量というパラメータが用いられなくなったのであろうか。最近,注目されているのが1 回拍出量を元にした新しい循環管理である。そこで,その新しい循環管理の考え方と非侵襲的に1 回拍出量をモニター可能な機器の特徴について解説を加えた。

心電図モニターについて

心電図は集中治療においても,もっとも広くモニターされているパラメータである。まず,latepotential, heart wave alternance, heart rate turbulenceなどの処理心電図の持つ臨床的意義と心臓突然死の予測について検討いただき,続いて,QTc, QRSd の連続測定から難治性不整脈の予測が可能かについて解説いただいた。

Electrical Impedance Tomography( EIT) について呼吸管理に際して,肺の中の換気と循環の局所分布は長らくブラックボックスであった。とくに,肺内のガスの動的分布については不明な点が多く,CT を含めた画像から推測するか,血液ガス分析結果などから換気血流比の不均衡分布を想像するのみであった。最近,複数の電極を胸壁に装着し胸郭のインピーダンス変化から肺内ガスの動きを可視化することが可能となった。その臨床的意義と技術的側面について解説いただいた。

Near Infrared Spectroscopy( NIRS)について近赤外線分光法を用いた生体内ヘモグロビン測定の歴史は古く20 年以上の時間が経過しているが,絶対値が測定可能になったのは最近のことである。そこで,長い歴史を振り返りながら,集中治療,心肺蘇生,そして麻酔領域という広い領域について解説をいただいた。

脳波モニター

脳波測定も長い歴史がありながら,モニター機器として集中治療領域で用いられるようになったのは最近のことである。そこで,神経集中治療における脳波モニターの位置付けについて検討いただいた。

以上,集中治療中にモニターされる大きく5 つのパラメータについて,解説をいただいた。読者の皆様の診療に少しでもお役に立てればと考える次第である。


東邦大学医療センター大森病院麻酔科
落合 亮一

目次

特集:非侵襲的モニター

特集にあたって

落合 亮一

循環管理における新しい非侵襲モニター

落合 亮一

技術的側面

CNAP─necessary evolution of continuous non-invasive blood pressure monitoring  Eric Mills

クリアサイトシステム  高橋 智子・三浦 靖晴・有田  誠

esCCO─Estimated Continuous Cardiac Output─  須郷 義広

心電図モニター処理心電図:臨床的意義

木下 利雄・池田 隆徳

技術的側面

心臓突然死予知パラメータの計測技術  打田 博則

心電図モニターQTc,QRSdの開発と臨床的意義

間藤  卓

技術的側面

QTcおよびQRS幅の連続モニタリング  原田 喜晴

Electrical impedance tomography:局所換気regional ventilationの評価と臨床における活用

庄野 敦子・小谷  透

技術的側面

“Health Technology Assessment” of Electrical Impedance Tomography  Inken Sponholz, Christian Bozsak

SenTec BB2  内升慎一郎

近赤外分光法(near-infrared spectroscopy:NIRS)のICUでの応用

垣花 泰之

NIRS(near-infrared spectroscopy)の臨床的意義:院外心停止患者に対するNIRSを用いた心肺脳蘇生

小山 泰明

NIRS(near-infrared spectroscopy)の臨床的意義:麻酔科領域

吉谷 健司

技術的側面

近赤外時間分解分光法を用いた臨床用脳酸素モニタ  加茂  航・前田 英樹・鎌田  毅

脳波モニター:臨床的意義

横堀 將司・横田 裕行

技術的側面

SedLine® 脳機能モニタ  口石 祐介

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書籍情報

  • ISBN:9784865173772
  • ページ数:100頁
  • 書籍発行日:2020年6月
  • 電子版発売日:2022年8月24日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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