病理と臨床 2023年12月号(41巻12号) 子宮Ⅱ―子宮体部―

  • ページ数 : 112頁
  • 書籍発行日 : 2023年11月
  • 電子版発売日 : 2023年12月5日
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内容



特集テーマは「子宮Ⅱ―子宮体部―」.最新のWHO分類と取扱い規約/子宮内膜増殖症とEIN/子宮内膜癌と分子遺伝学的分類について/中腎管様形態を示す子宮内膜癌/平滑筋腫瘍/稀な子宮間葉系腫瘍/子宮内膜癌のゲノム異常と治療法/カスタムがん遺伝子パネルを用いた子宮体癌の統合分子病理診断 を取り上げる.連載記事として[マクロクイズ],[鑑別の森]他,また,[速報解説!ここが変わった],[今月の話題],を掲載.

序文

特集 子宮Ⅱ ―子宮体部―

子宮頸部あるいは体部の病理組織診断件数は消化管に次いで多く,本邦の病理医の多くが日常的に遭遇する代表的な臓器である.しかし,特に頻度の高い頸部の扁平上皮内病変squamous intraepithelial lesion(SIL)や腺系病変,体部の内膜増殖性病変は,前者ではヒトパピローマウイルス human papillomavirus(HPV)感染による修飾,後者では複雑なホルモン動態に関する理解が必要であり,診断者間の再現性が必ずしも高くないことも相俟って苦手意識をもつ病理医が少なくないこともよく聞かれる.本誌特集では概ね5年ごとに子宮の病理が取り上げられてきたが,前回特集(36巻8号)から5年目となる今回は,折しも2022年12月に刊行された子宮頸癌,子宮体癌の各取扱い規約第5版を踏まえた形での企画となる.両規約は,2020年9月刊行のWHO分類第5版に準じており,2014 年のWHO 第4 版以降に蓄積された分子病理学的知見や新たな疾患概念,分類の改組などが盛り込まれている.

本特集では第一部(11 号)を頸部,第二部(12 号)を体部とし,改訂された規約に基づいた新たな分類や組織型,最近のゲノム医療関連情報など日常病理診断に役立つ情報を読者の先生方にお届けすることを目的に項目を考案した.第二部の子宮体部では,新WHO分類と新規約についての総論的解説,子宮内膜増殖症や類内膜上皮内腫瘍 endometrioid intraepithelial neoplasia(EIN),平滑筋腫瘍,子宮間葉系腫瘍の診断のポイント,子宮内膜癌とゲノム分類の相関,近年注目されている中腎様腺癌を取り上げた.さらには,これまでに蓄積された子宮内膜癌のゲノム異常と治療法に関する項目,鹿児島大学で実装されている遺伝子パネル検査についての解説をお願いする項目も設定した.

2回にわたる子宮体部・頸部病変の特集が,知識のupdate に役立つとともに,日常病理診断上の悩みや迷いの解消に少しでもつながれば,企画者にとって大きな喜びである.


笹島ゆう子 [帝京大学医学部 病理学]
大石善丈 [飯塚病院 病理科]

目次

【特 集】

最新のWHO分類と取扱い規約 安田政実

子宮内膜増殖症とEIN 長峯理子

子宮内膜癌と分子遺伝学的分類について 前田大地

中腎管様形態を示す子宮内膜癌 和仁洋治

平滑筋腫瘍 柳井広之

稀な子宮間葉系腫瘍 大石善丈

子宮内膜癌のゲノム異常と治療法 安永昌史

カスタムがん遺伝子パネルを用いた子宮体癌の統合分子病理診断 谷本昭英

【速報解説!ここが変わった】

「WHO Classification of Tumours, 5th Edition, Paediatric Tumours」改訂ポイント 大喜多 肇

【連 載】

マクロクイズ[176]

安岡弘直

鑑別の森[27]

骨の内軟骨腫と軟骨肉腫

Answer 1:久岡正典

Answer 2:山口岳彦

AIと病理─これまでの5年,これからの5年[5]

“自作するAI”─自作AIへの道のり─ 坂下信悟

【今月の話題】

浸潤性乳癌の病理学的グレード 堀井理絵

【Information】

【総目次】

【執筆者名索引】

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書籍情報

  • ISBN:9784011204112
  • ページ数:112頁
  • 書籍発行日:2023年11月
  • 電子版発売日:2023年12月5日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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