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- 胆と膵 2023年12月号(Vol.44 No.12)【特集】胆道癌・膵臓癌の集学的治療におけるsupportive care の有用性について
商品情報
内容
肝門部領域胆管癌患者における術前骨格筋量変化の術後短期・長期成績への影響と当院でのプレハビリテーションおよび栄養療法による介入の現状と効果/切除不能胆道癌においてサルコペニアが与える影響/胆道癌の治療成績向上をめざした病院間連携プログラム~脱フレイルと手術の低侵襲化のために~ ほか
序文
序文
日本の多施設共同研究により,切除可能胆道癌は,外科的切除後に術後補助化学療法を施行することで手術単独よりも生存期間が延長することが証明された。さらに,現在では,進行切除可能胆管癌に対する術前化学療法の有用性を検討する多施設共同研究が実施されており,胆道癌における術前治療の効果が,近い将来明らかになる。一方で,切除不能胆道癌の治療方針は化学療法であるが,近年,胆道癌に有用な薬物治療の開発が進み,切除不能因子が消失することでコンバージョン手術になる症例も増加している。
切除可能膵臓癌・切除可能境界(BR)膵臓癌の治療方針は,術前化学(放射線)療法後,外科学的切除を行い,術後補助化学療法を行うといった長期の集学的治療となる。一方で,切除不能膵臓癌の治療方針は化学療法となるが,胆道癌と同様に,化学療法が著効し,切除不能因子が消失した時点でコンバージョン手術になる症例が増加している。
胆道癌の術式は,肝切除・胆管切除,膵頭十二指腸切除,肝膵同時切除といった非常に高難度・高侵襲手術である。また,膵臓癌の術式は,膵頭十二指腸切除術,膵体尾部切除術,膵全摘術といった高難度・高侵襲手術となり,さらに,胆道癌・膵臓癌いずれも,門脈合併切除や動脈合併切除が必要な症例も多く,超高難度・超高侵襲手術となる。
このように,胆道癌あるいは膵臓癌の根治をめざすためには,専門的な長期におよぶ集学的治療が必須で,これらの治療を完遂するためには,患者の体力や免疫力の増強が重要である。そこで,胆道癌や膵臓癌の治療中に,栄養療法,運動療法,シンバイオティクスなどのsupportive care により患者の体力や免疫力を増強することで,癌治療の完遂をめざす報告がある。今回の特集では,胆道癌・膵臓癌の癌治療における,さまざまなsupportive care の有用性について各専門分野のエキスパートの先生方に最新の知見を述べていただく。
廣野 誠
兵庫医科大学消化器外科学講座肝胆膵外科(〒663‒8501 西宮市武庫川町1‒1)
目次
特集
胆道癌・膵臓癌の集学的治療におけるsupportive care の有用性について
企画:廣野 誠子
序文
廣野 誠子
肝門部領域胆管癌患者における術前骨格筋量変化の術後短期・長期成績への影響と当院でのプレハビリテーションおよび栄養療法による介入の現状と効果
寺田 剛ほか
切除不能胆道癌においてサルコペニアが与える影響
油座 築ほか
胆道癌の治療成績向上をめざした病院間連携プログラム~脱フレイルと手術の低侵襲化のために~
北野 雄希ほか
胆道癌集学的治療における栄養指標の有用性
楳田 祐三ほか
高度侵襲肝胆膵外科手術周術期におけるシンバイオティクス投与の有効性
横山 幸浩ほか
切除可能・切除可能境界膵臓癌に対する外科治療・補助療法にサルコペニアが与える影響について
村主 遼ほか
切除不能膵臓癌に対する化学療法・コンバージョン手術における サルコペニアの与える影響について
中井 陽介ほか
切除不能膵癌に対する化学療法における癌悪液質が与える影響とその治療について
濱内 諭
膵癌に対する集学的治療におけるリハビリ・有酸素運動療法の有用性と可能性について
岡田 健一
膵癌に対する集学的治療における栄養療法の有用性について
秋田 裕史
質疑応答
病巣深部低エコーと外側高エコー層の吊り上げ肥厚を伴う胆囊腫瘍は初期 SS 胆囊癌を示す:「US,EUS による胆囊癌進展度診断」について
藤本 武利ほか
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書籍情報
- ISBN:9784019104412
- ページ数:120頁
- 書籍発行日:2023年12月
- 電子版発売日:2023年12月29日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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