Emer-Log2022年秋季増刊 救急初療フィジカルアセスメント

  • ページ数 : 188頁
  • 書籍発行日 : 2022年10月
  • 電子版発売日 : 2022年11月16日
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商品情報

内容

9つのクエスチョンでアセスメントを攻略!

救急初療看護に携わるナースの必携書!二次救急施設“エマログメディカルセンター”を舞台に、「トリアージと蘇生」「検査の選択」「看護問題と看護実践」の3つのフェーズに沿って、アセスメントから場の調整・看護計画までをスイスイと学べる。フィジカルアセスメントの基本がわかる解説動画付き。

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序文

はじめに


救急看護領域における専門性が認識されてきたのは、1970年代初めからだと言われています。当初は、救急医療体制の整備、救急初療における緊急性の高い患者への対応、集中治療室での患者管理を中心に看護師としての役割を担っていました。しかし、医師主導体制のなかでの看護実践は、疾患を中心とした観察・判断・対処への補助を救急看護の専門性の中心に位置づける傾向があったことは否めないと述べられています1)

2000年以降は、救急・集中治療に関連したガイドラインやプロトコールが多く登場し、それらに沿った看護実践を行っています。標準化が広がることによって、フィジカルアセスメント力や救急看護実践力は向上していきます。しかし、これらの実践力の向上は、看護の本質を見失う恐れもあります。

高橋らは「救急看護師の役割と能力」について、①意欲・態度・姿勢、②倫理的判断、③救急看護技術、④プレホスピタルケア、⑤患者家族への支援、⑥救急医療における調整、⑦教育的役割、⑧研究と専門性の育成をあげています1)。さらに③の下位概念には〈患者中心の普遍的看護〉〈看護過程〉〈フィジカルアセスメント〉〈トリアージ〉〈救命技術〉〈診療の補助〉〈災害急性期の対応〉があります。つまり、③の役割には、医師と協働する看護実践が求められますが、疾患を中心としたものではなく「看護過程」の考え方をもとにした看護実践が必要となります。

救急初療では、時間的制約のなかで限られた情報から救急処置や治療準備をします。また、患者のフィジカルアセスメントの延長線上にある疾患や病態を予測し、いち早く対処することも看護の重要な役割です。救急看護実践として、どのような概念を、どのように解釈し、その上でどのように身体的側面における患者ニーズを充足させる役割を果たすことができるのか、『救急初療フィジカルアセスメント』のテキストを通して学習していきましょう。


2022年8月

令和健康科学大学
増山純二


引用文献

1) 高橋章子ほか.救急看護師に期待される役割と能力に関する研究 その1.日本救急看護学会雑誌.6(2),2005,6-12.

目次

・はじめに

・本書の構成と使い方

・執筆者一覧

【1章】救急初療のフィジカルアセスメント(総論)

【2章】フィジカルアセスメント基礎編

1 救急看護実践でいかすフィジカルアセスメント

2 呼吸のフィジカルアセスメント

3 循環のフィジカルアセスメント

4 脳神経のフィジカルアセスメント

【3章】フィジカルアセスメント実践編

・3章の読み方ガイドマップ&舞台となるエマログメディカルセンター

1 頭痛

2 胸痛

3 嘔気・嘔吐

4 腹痛

5 失神

6 意識障害

7 発熱

8 下血

9 呼吸困難

10 めまい

11 吐血

12 片麻痺

13 腰背部痛

・索引

・WEB動画の視聴方法

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書籍情報

  • ISBN:9784840476560
  • ページ数:188頁
  • 書籍発行日:2022年10月
  • 電子版発売日:2022年11月16日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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