別冊「医学のあゆみ」オンラインによる医療者教育

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2022年9月
  • 電子版発売日 : 2022年11月16日
¥5,170(税込)
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商品情報

内容

コロナ禍で必須となったオンラインでの教育について,各大学・医療機関の事例をこの一冊で紹介!

●医療者教育を含む高等教育においては,コロナ禍でオンライン教育の整備が一気に進み,LMS(learning management system)を使った学習や,オンライン会議室システムを使った授業は日常のものになっている.
●本書は,各大学や医療委機関での取り組み事例を紹介しており,「コロナ禍において,医学生や研修医のオライン教育を具体的にどのように実施すればよいのか?」という問いに,具体的な回答を得られる内容となっている.

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序文

はじめに


2020年冬から広がった新型コロナウイルス感染症は地球上に生活する私たち人類の生活を一変させたが,教育もそのうちのひとつであった.医療者教育を含む高等教育においては,以前から少しずつ展開されていたオンライン教育の整備がコロナ禍で一気に進み,MoodleなどのLMS(learning management system)を使った学習やZoomなどのオンライン会議室システムを使った授業は日常のものになった.一方で,それぞれの教育機関における具体的な対応はさまざまであったため,オンライン教育に関する先進的な取り組みを共有する場が国立情報学研究所や日本医学教育学会などによって作られてきた.

本書「オンラインによる医療者教育」の企画意図も上記団体の企画のそれと大きく変わらない.医学を生業とする読者を対象に,「コロナ禍において,具体的にオンライン教育をどのように実施すればよいのか?」という各論的な問いに答えられるような内容を各執筆者が執筆くださった.日本医学教育学会誌も2020年・2021年にコロナ禍における医学教育の特集号を組んでいるので,是非そちらも参照いただきたい.そして皆様が教育対象である医学生や研修医,また大学院生の学びが少しでも豊かなものになることに,本書が少しでも貢献できれば存外の幸せである.

本書は内容に応じて「教育法」「評価法」「カリキュラム」「オンライン教育ツール」「教育関連企画」「学生」に分類した.このような医学教育学の枠組みを用いて整理しながら考えることで,自身が抱えている課題がどのような問題なのかを,より深く分析することができると考えたからである.オンライン教育における課題の根っこは,元来実施してきた教育法や評価法にあった,という例を散見した私の経験も基盤になっている.本書を参考に,是非,読者の皆様がご自身の教育について振り返っていただければと考えている.


名古屋大学大学院医学系研究科総合医学教育センター
錦織 宏

目次

特集:オンラインによる医療者教育

はじめに(錦織 宏)

1.LMS(learning management system)を用いた医療者教育─運用に関する10のTipsと今後の可能性(淺田義和)

Keywords LMS(learning management systems),教育設計,教育支援,学習支援

2.COVID-19パンデミック下の解剖学実習:オンラインバーチャル実習のちご遺体解剖(坂本信之・池上浩司)

Keywords オンラインバーチャル解剖学実習,対面式解剖学実習,コンピュータベース学習

3.医学生評価のオンライン化(デジタル化)の7つのポイント─富山大学の場合(三原 弘)

Keywords 医学生評価,Millerのピラミッド,学習管理システム(LMS),Moodle

4.同期オンラインによるTBL(team-based learning)(瀬尾宏美・藤田博一・関 安孝)

Keywords チーム基盤型学修,TBL,オンライン,Teams,Moodle

5.コロナ禍で実践するオンライン外科系臨床実習─とくにオンライン手技実習を中心に(山根裕介・宮崎拓郎・永安 武)

Keywords オンライン手技,SNS,YouTube

6.オンラインでの総括試験(門川俊明)

Keywords オンライン試験,総括試験,オンライン試験監督システム,Proctorio

7.Web会議システムを使ったオンライン講義─Teams,Zoom,WebEx使い比べてみました(蓮沼直子・服部 稔)

Keywords オンライン講義,Microsoft Teams,Zoom,Cisco WebEx

8.Withコロナ時代の内科系診療参加型臨床実習:兵庫医科大学の事例─ハイブリッド型の診療参加型臨床実習(蓮池由起子)

Keywords Moodle,Teams,ハイブリッド

9.少人数でもできるオンライン開催の小規模学会大会・研究集会の運営─10のTips(村岡千種)

Keywords 学会大会,研究集会,運営,Web会議システム,ライブ,オンデマンド

10.オンラインを活用した模擬患者参加型医療面接教育─大阪市立大学での試み(幕内安弥子・栩野吉弘)

Keywords 模擬患者,オンライン活用型教育,Web会議システム,医療面接教育

11.コロナ時代の研修医リクルート(肥田侯矢・木村武司・染谷真紀・植野 司・伊藤和史)

Keywords 卒後教育,研修医,リクルート

12.コロナ下での地域医療実習の実際─鳥取大学医学部地域医療学講座の場合(井上和興)

Keywords 地域医療,文化人類学,ネガティブ・ケイパビリティ,COVID-19

13.Withコロナ時代のオンライン多職種連携教育─課題と展望(永田康浩)

Keywords 多職種連携教育,オンライン教育,COVID-19

14.オンラインによるFaculty Development─東海大学の事例(津田万里)

Keywords Faculty Development,卒前医学教育,オンラインワークショップ,ZOOM

15.COVID-19収束後の臨床留学再開への課題と展望(石森直樹・村上 学・髙橋 誠)

Keywords 国際化,短期留学,臨床実習,COVID-19,グローバル人材育成

16.診療科の魅力が伝わるオンライン実習─北海道大学産婦人科の事例(井平 圭)

Keywords オンライン実習,外科基本手技の遠隔指導,シネメデュケーション,プロフェッショナリズム

17.G Suiteを用いた新たなオンライン教育システム「F.MOCE」(安倍 博)

Keywords F.MOCE,G Suite,遠隔授業,オンライン教育システム,ユーザー本位

18.オンラインによる臨床研修─橋本市民病院の事例(橋本忠幸)

Keywords コロナ禍,臨床研修,SAMRモデル,ICT,technology enhanced learning

19.オンラインによるFaculty Development─Zoom教育事例検討会(磯部真倫)

Keywords オンラインFaculty Development,Zoom,事例検討会,web会議システム,新型コロナウイルスパンデミック

20.コロナ有事における教員と学生のコミュニケーション─名古屋大学の事例(名古屋大学医学部医学科学生COVID-19WG学生委員)

Keywords 新型コロナウイルス感染症(COVID-19),医学部教育,カリキュラム,コミュニケーション

21.コロナ禍における医学生の実態と考察─Withコロナの時代に必要な学生支援とは(伊東元親)

Keywords 学生生活,医学教育,コロナ禍,医学連,学生自治会

22.コロナ有事における学生の教育参画(外山尚吾)

Keywords 学生の教育参画,カリキュラム評価,対話

23.オンライン教育における学習分析・教学IR─学習・教育の履歴を活用する方略と注意点(淺田義和)

Keywords 教学IR,学習分析,可視化,学習支援,教育改善

おわりに─新型コロナウイルス感染症の医学教育への影響から我々は何を学ぶのか?(錦織 宏)

Side Memo

LMS(learning management system)

授業目的公衆送信補償金制度

用語解説と補足的内容

準備確認テスト(RAT)

「左手のトレーニング」の実際

PPE(personal protective equipment)

SAMRモデル

Slack

Post-CC OSCE

Zoom

フィールドノーツ(fieldnotesもしくはfield notes)

医療人類学(medical anthropology)

IPLとIPE

スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)

世界大学ランキング

学生自治会

オンライン教育の形態

ダッシュボード

BI(business intelligence)ツール

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書籍情報

  • ISBN:9784006528554
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2022年9月
  • 電子版発売日:2022年11月16日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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