脳波超入門

  • ページ数 : 168頁
  • 書籍発行日 : 2024年2月
  • 電子版発売日 : 2024年1月19日
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商品情報

内容

【オールカラー+動画で脳波が分かる、読める】 脳波を巡る疑問「何を見ているのか分からない」「その意義が分からない」「読み方が分からない」に答えます! 会話調での平易な解説と丁寧な解説動画で、「難しい」「苦手」な脳波のキホンのキから頭蓋内脳波まで理解できる!

序文

序文

このたび,僭越ながら『脳波超入門』を出版させていただくこととなりました.本書は2021 年5 月から2023 年9 月までの間に専門誌『脳神経外科速報』に連載された「How do you teach/master Neurosurgical テクニック? 脳波編」に修正・加筆したものです.連載中は毎回の記事を書くのに必死でしたが,終わってみるとあっという間でした.

連載は15 回にわたって,脳波判読の基礎からデジタル脳波計の原理,頭皮上脳波の判読から,頭蓋内脳波の電極留置方法,判読方法,脳機能マッピングまで,てんかんの診療をするうえで,必要な脳波判読技術を一通り解説させてもらいました.てんかん学や脳波の用語・定義は,今までにも度々変化してきており,発作型やてんかん症候群の分類,脳波波形の定義なども私が京都大学やクリーブランドクリニックで脳波の研修を受けたときとは,大きく変わってきています.今後もさらに変わっていくのでしょうが,連載中には私自身が勉強し直しながら,なるべく最新の内容をお伝えできるよう努めました.しかし一方では,ハンス・リューダース先生の発作型分類や異常度の分類などのように,以前から用いられていても有用性が高く,私が実際に用いているものは解説するようにしています.脳波の判読方法は,施設や判読者ごとに異なります.絶対的な判読方法というのはありませんが,私が最良と信じる方法を解説させてもらったつもりです.

脳波は長い歴史のある検査ですが,苦手意識をもつ先生方は多いと思います.近年は,種々の頭蓋内留置デバイスやbrain machine interface などテクノロジーの発達によって,脳波判読技術が再度見直されてきています.本書により,読者の先生方が,この古くて新しい脳波という検査に興味を持ち,明日からのてんかん診療にお役立ていただけましたら幸いです.

最後に,これまで脳波の判読を基礎からご指導いただいた京都大学,クリーブランドクリニック,札幌医科大学の諸先生方,一緒にてんかんの診療にあたってくださった同僚の先生方と,拙文を編集いただいたメディカ出版の岡哲也様ならびにスタッフの方々に深謝申し上げます.


2023年11月

江夏 怜

目次

【1章 脳波の基本】

1 脳波ってなんだ?

What is “electroencephalogram” ?

〈column〉No pain, no gain!

2 脳波測定の基礎

Basics of EEG measurement

〈column〉 歌うてんかん発作

3 デジタル脳波計を使いこなす!!

Mastering digital EEG!!

〈column〉脳磁図

【2章 頭皮上脳波】

1 正常波形を見極める!!

Recognizing normal EEG!!

〈column〉ステレオ脳波

2 発作間欠期てんかん性異常を検出する!!

Detecting interictal epileptiform activity!!

〈column〉ゲシュヴィンド症候群

3 発作時脳波を解析する!!

Analyzing ictal EEG pattern!!

〈column〉 NeuroPace

4 発作症候を分類する!!

Classifying ictal symptoms!!

〈column〉エミリー・ローズ

5 てんかん重積脳波を読む!!

Reading EEG in status epilepticus!!

〈column〉遠隔脳波判読

6 非てんかん性異常波を読む!!

Reading non-epileptic abnormal EEG!!

〈column〉USMLE

7 脳波レポートを作成する!!

Writing EEG reports!!

〈column〉Brain machine interface

【3章 頭蓋内脳波】

1 侵襲的モニタリングの術前計画

Preoperative planning of invasive monitoring

〈column〉ロボット手術

2 頭蓋内電極留置の実際

Implantation of intracranial electrodes

〈column〉生体電気の発見

3 頭蓋内脳波の判読

Reading intracranial EEG

〈column〉ベルガー以前の脳波研究

4 皮質刺激による脳機能マッピング

Functional mapping using electrical cortical stimulation

〈column〉脳電気刺激の歴史

5 切除計画を立てる!!

Planning of resective surgery

〈column〉免許皆伝

・推薦のことば

・序文

・WEB動画の視聴方法

・WEB動画目次

・索引

・著者紹介

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書籍情報

  • ISBN:9784840484602
  • ページ数:168頁
  • 書籍発行日:2024年2月
  • 電子版発売日:2024年1月19日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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