“ちょい足し”栄養指導 患者に話したくなる「たんぱく質」のすべて

  • ページ数 : 128頁
  • 書籍発行日 : 2024年2月
  • 電子版発売日 : 2024年1月23日
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商品情報

内容

【「今」知りたいトレンド栄養情報を解説!】 「今の栄養指導もよいけれど、さらに患者の心をつかみ、継続につながる内容にしたい」と考えている管理栄養士のスキルに“ちょい足し”できる、たんぱく質にまつわる知識をやさしく・わかりやすく解説する。患者への適切な情報提供につながる!

序文

はじめに

本文にも書きましたが、昨今の日本は、高たんぱく質食ブームです。老若男女、それこそ、患者さん、利用者さん、ご家族だけでなく、医療・介護従事者側も、たんぱく質を摂取して、筋肉を増やそうと思うかたが少なくありません。

それはすなわち、一般のかたがたを含む多くのかたが、たんぱく質やその材料であるアミノ酸などに強い関心をもっていただいているという証しです。栄養に関する仕事をしている私たちにとっては、大きなチャンスだといえるでしょう。

今回、『患者に話したくなる「たんぱく質」のすべて』という書籍のご依頼をいただいたとき、栄養指導の合間に、「じつは、こんなことがあるのですよ。ご存じでしたか?」と話せる小ネタをいっぱい詰め込んだ本をつくりたいと思いました。たんぱく質、アミノ酸などに関するちょっとした話で、栄養指導の場面に和やかな笑顔が広がることを心から願ってやみません。

ところで、疾患の治療は日々進歩し、専門化しています。慢性腎臓病、肝硬変、褥瘡……、さまざまな疾患の治療を行う患者さんにとって、たんぱく質をどのくらい、どのように摂取すべきかは、きわめて重要な課題です。本書では、こうしたニーズにも応えられるよう、できるだけ最新の情報を盛り込みました。情報の信頼性を維持するために、可能な限り科学的な文献を併記するようにしました。また、現在の知見では結論が得られていない部分は、「今はまだわからない」「今後修正される可能性がある」と率直に記載するようにしました。今後、新たな知見が見出され、修正される部分は、ぜひ読者のみなさんご自身でリサーチして、アップデートしていっていただきたいと思います。

本書の図の一部は、ダウンロードして、栄養指導や職場内の勉強会などでも使用していただけます。楽しくて役に立つ知識の輪を、どんどん広げていってください。

最後に、信じられないほど限られた短い時間のなかで、編集、レイアウト、イラスト作成をしてくださった編集部、イラストレーターのみなさま、そのほかご協力をいただいたみなさまに、心より御礼を申し上げます。


2023年12月

ちゅうざん病院副院長/
沖縄大学健康栄養学部客員教授/
金城大学客員教授
吉田貞夫

目次

【第1章】たんぱく質の基本を知ろう

1 たんぱく質は体をつくる

2 体の機能をコントロールするたんぱく質

3 たんぱく質・アミノ酸・ペプチドの違い

4 たんぱく質の消化・吸収

5 アミノ酸の代謝

6 筋肉と肝臓のコラボレーション

〈Column〉

「健康」という概念の変化

低栄養の評価(GLIMとMNA(R)を例に)

5つの味覚と受容体、イオン透過型チャンネル

ちまたでよく聞く「酵素」

【第2章 たんぱく質のとりかたを知ろう】

1 たんぱく質が不足すると……

2 たんぱく質は、とればとるほど体によいの?

3 たんぱく質を効率よく摂取したい

4 たんぱく質はいつ摂取するとよい?

5 たんぱく質・アミノ酸は疲労を回復させる?

6 低糖質ダイエットって、はやりだけれど……。肉はどれだけ食べてもよいの?

【第3章 栄養指導に生かすたんぱく質のアレコレ】

1 高齢者のたんぱく質摂取について

2 慢性腎臓病(CKD)患者のたんぱく質摂取

3 肝硬変患者のたんぱく質摂取

4 褥瘡患者のたんぱく質摂取

5 重症患者のたんぱく質摂取

6 分岐鎖アミノ酸(BCAA)のはたらき

7 アルギニンのはたらき

8 免疫とアミノ酸の知られざる関係

9 経口補助食品(ONS)を活用するときの注意点

10 アミノ酸入りの輸液をどう使う?

〈Column〉

骨格筋量を測れないのは世界のみんなの悩み

コラーゲンペプチドがコラーゲン合成を促進するワケ

mTORって何?

血管は内側が大切

中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)は食欲を改善させる

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書籍情報

  • ISBN:9784840484589
  • ページ数:128頁
  • 書籍発行日:2024年2月
  • 電子版発売日:2024年1月23日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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