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- PT・OTビジュアルテキスト エビデンスから身につける物理療法
商品情報
内容
新たな基礎・臨床研究結果をできる限り取り入れ、物理療法に関係した痛みの生理学と病理学、物理学、関節可動域制限についても図表、動画を使用してわかりやすく解説しています。国試対策にも◎
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序文
日本の物理療法教育には問題がある.筆者は大学と大学院で物理療法の講義を10年以上担当しているが,熱心に聴講し,興味をもつ学生も多い.しかし,最終学年の臨床実習では,ホットパック,アイスバッグ,牽引療法などの古い一部の物理療法の体験に留まり,その結果,臨床実習終了時には物理療法そのものの必要性を低く考える学生を散見する.新たな多くの研究が報告され,欧米では頻回に使用されている物理療法に関して,"エビデンスに基づいて慎重に選択,実践する過程"を臨床実習で経験していない学生が大半であり,そのまま最終的に臨床家として勤務していることが問題であると筆者は感じている.
したがって,本書では,新たな基礎・臨床研究結果をできる限り取り入れ,物理療法に関係した痛みの生理学と病理学,物理学,関節可動域制限についても図表,動画を使用してわかりやすく解説した.これらにより,エビデンスを伴った体系的な学びができるだろう.また,治療技術の解説,実習方法,運動療法との組合わせも詳細に記述し,選択,実践する過程をできるだけリアルにシミュレートできるようにした.新たな物理療法として近年多くの現場で導入されている振動刺激を加えている.理学療法士をめざす学生のためには,理学療法士国家試験問題に関係した領域を黄色のアンダーラインでわかりやすく示している.
さらに,臨床でエビデンスに基づく物理療法を積極的に実践している理学療法士,物理療法の研究に卓越している若手研究者に執筆していただき,わかりやすい内容,構成になっていると考えている.この①エビデンス,②実践感,③現場感に基づく構成の3点は,学生の方々はもちろん,これから物理療法を新たに勉強しようと考えている現場のセラピストにとっても,根拠と自信をもって治療にあたれるレベルまで引き上げてくれるものであり,深さも満足できる書籍になったと感じている.
本書によって,エビデンスに基づいて物理療法を適切に実施可能な臨床家や物理療法の研究者が増加し,機器開発メーカーを含めた協働活動がさかんになり,結果的にさまざまなクライエントによい影響があることを祈念しています.
2017年6月
畿央大学健康科学部
庄本 康治
目次
第Ⅰ章 総論
1 物理療法とは
1 日本の物理療法の定義
2 米国理学療法士協会(APTA)の定義
3 世界理学療法連盟(WCPT)の定義
4 物理療法の歴史
5 物理療法の実施者
6 物理療法の位置づけと特異的問題点
7 日本物理療法学会
2 痛みの生理学と病理学
1 痛みの定義と分類
2 痛みの受容器と伝導路
3 痛みが抑制(調整)されるメカニズム
4 感作
5 CRPS(複合性局所疼痛症候群)
3 関節可動域制限
1 関節可動域制限とは
2 関節の構造
3 コラーゲン線維の特徴
4 関節可動域制限をもたらす関節の不動
5 関節可動域制限の病態
6 関節可動域制限の評価
7 運動療法と物理療法の組合わせ
4 温熱療法に必要な物理学と生理学
A)温熱療法に必要な物理学
B)温熱療法に必要な生理学
第Ⅱ章 治療法各論
1 ホットパック
1 ホットパックとは
2 ホットパックの適応と効果
3 ホットパックの禁忌と注意事項
4 ホットパックの実際
実験・実習
2 パラフィン浴
1 パラフィン浴とは
2 パラフィン浴の適応と効果
3 パラフィン浴の禁忌と注意事項
4 パラフィン浴の実際
実験・実習
3 水治療法
1 水治療法とは
2 水治療法の適応と効果
3 水治療法の禁忌と注意事項
4 水治療法の実際
実験・実習
4 超短波療法
1 超短波療法とは
2 電磁波とは
3 超短波療法のアプリケーター
4 超短波療法の適応と効果
5 超短波療法の禁忌と注意事項
6 超短波療法の実際
実験・実習
5 極超短波療法
1 極超短波療法とは
2 極超短波療法のアプリケーター
3 極超短波療法の適応と効果
4 極超短波療法の禁忌と注意事項
5 極超短波療法の実際
実験・実習
6 超音波療法
1 超音波療法の歴史
2 超音波
3 超音波療法の適応と効果
4 超音波療法の禁忌と注意事項
5 超音波療法の実際
実験・実習
7 寒冷療法
1 寒冷療法とは
2 寒冷療法が適応となる病態
3 寒冷に対する生理的反応
4 寒冷療法の禁忌
5 寒冷療法実施時の注意事項
6 寒冷療法の実際
7 寒冷療法の種類
8 インフォームドコンセント
実験・実習
8 光線療法
A)光線の物理学
B)レーザー療法
C)赤外線療法
D)紫外線療法
9 電気を用いた治療
A)電気を用いた治療の基本
B)TENS
C)NMES
D)イオントフォレーシス
E)バイオフィードバック療法
F)創傷治癒のための電気刺激療法
10 圧迫療法
1 圧迫療法とは
2 圧迫療法の適応と効果
3 圧迫療法の禁忌と注意事項
4 治療の実際
実験・実習
11 牽引療法
1 牽引療法とは
2 牽引療法の適応と効果
3 牽引療法の禁忌と注意事項
4 牽引療法の実際
実験・実習
12 振動刺激療法
1 振動刺激の歴史
2 振動刺激
3 振動刺激療法の適応と効果
4 振動刺激療法の禁忌と注意事項
5 振動刺激療法の実際
実験・実習
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書籍情報
- ISBN:9784758102216
- ページ数:301頁
- 書籍発行日:2017年7月
- 電子版発売日:2018年3月30日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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