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- CBRレジデント・スキルアップシリーズ5 救急外来皮膚診療スキルアップ―皮疹・熱傷・外傷
商品情報
内容
救急外来に訪れる皮膚疾患患者は10%にも達する。重要なことは確定診断に固執せず、まずは重症度を判定すること。
次に処置、処方が共通する疾患群に分類する。そして加療指導や生活指導で、患者・家族の不安、不満軽減することである。
関連書
CBRレジデント・スキルアップシリーズ4 手・足・腰診療スキルアップ
序文
当院では研修医2年目から夜間当直に入ります.おもに自力で歩いて受診される1次救急患者さんを対象に診療していますが,研修医の悩みは多いようです.「診断がつかない」「何科に相談すればいいのか?」「検査は何をどこまでやればいいのか?」「薬は何を処方したらいいのか?」「処置はどのようにしたらいいのか?」「今の時間に上級医に相談すべきか? 相談しても怒られないか?」などなど.
このような悩みは研修医のみならず,専門外の医師が当直医として診療を担当する場合もあるのかもしれません.既存の診療マニュアル本には疾患名から始まり,病態・診断・治療の順に解説してあるものが多く,専門外の医師にとっては疾患名そのものが決め難く,救急外来で即活用できない印象があります.われわれはその点に注目し,分かりやすい院内独自の救急外来皮膚診療マニュアルを作成することを考えました.新臨床研修制度が始まる前の完成を目指し,資料の収集を始めました.実用性にこだわるあまり,遅々として作業が進まない時期も経験し,マニュアル作りの難しさを痛感しました.
しかし,スタッフの協力もあり,何とかマニュアルの形に仕上げることができました.当初は院内の当直医師,救急部医師,研修医を対象に作ったマニュアルでしたが,他の複数の医療機関から問い合わせやご要望をいただき,マニュアルの増刷が忙しくなってきました.偶然にも時期を同じくして,小野友道熊本大学副学長より出版のおすすめをいただき,当院の井 清司救急部長からは出版についての具体的なアドバイスを受け,(株)シービーアールのスキルアップシリーズとしてマニュアルを出版化していただけることになりました.
出版化にあたっては,設備,備品など当院固有のシステムに関する部分の削除をしたり,教育的要素をふまえ,Q&Aの加筆など若干の訂正をする必要がありましたが,おかげさまで当初のマニュアルより内容が増え,オールカラーの大変きれいな本に仕上がりました.
この本は患者さんが来てから読むよりも,日ごろ時間が空いているときに小説を読むようにじっくり読んでいただければ,よりいっそう内容の理解が探まると思われます.最後にこの本の出版にあたり,出版社との交渉に尽力して頂いた井 清司先生,快く出版にご助力いただいた(株)シービーアールの皆様,そしてマニュアル作成を全面的にバックアップしていただいた熊本赤十宇病院救命救急センターならびに皮膚科スタッフ一同に心から感謝申し上げます.
2005年 3月吉日
著者ら
目次
はじめに
1.本書がめざすもの
2.本書の使用法
診療前の心がまえ
1 皮膚の機能を3つに大別しよう
2 重症度の評価は救急診療で必須である
3 主訴の背景をとらえる!
4 ER診療でのポイント
1.患者の持つ特性への配慮
2.疾患そのものへの対応
3.疾患のおよぼす影響に関して
1章 主訴(問診表)から何を考えるか
代表的訴えと考えられる対応
1 かゆい
2 痛い
3 発疹ができた
4 ケガをした
5 やけどをした
6 蕁麻疹ができた
7 水虫,ヘルペス
2章 診察のしかた
1 医療面接(ていねいな面談はストレス緩和としても有用!)
1.いつごろから
2.どの部位に?
3.どのような皮疹か?
4.自覚症状は?
5.思い当たるきっかけは?
6.この症状で心配な点,不安な点は?
7.小児の場合の注意
2 視診,触診,記載(面接で得た情報と統合:皮疹と部位を確定)
1.色だけの変化:斑
2.隆起性病変:炎症性,腫瘍性変化
3.創傷:深さと性状
3章 頻用処方薬を知る
1 外用薬
1.創傷用
2.炎症用
3.その他
2 抗アレルギー薬
3 消炎鎮痛薬
4 副腎皮質ホルモン(ステロイド)
5 抗生物質
4章 皮膚炎,紅斑群の診療
1 診察,記載
1.皮疹の分布,広がり
2.皮疹の性状
2 主訴,診察所見から診断名決定(中毒疹と蕁麻疹は共通部分あり)
1.中毒疹
2.蕁麻疹
3.接触皮膚炎
3 ハイリスク例:重症型中毒疹
4 処置,処方(成人例:専門医再受診まで)
1.中毒疹
2.蕁麻疹
3.接触皮膚炎
5 患者説明(専門医への再受診を前提に)
1.中毒疹の場合
2.蕁麻疹の場合
3.接触皮膚炎の場合
5章 熱傷群の診療
1 診察,記載
2 診断名決定(「熱傷」だけでなく,必ず受傷部位記載を!)
3 ハイリスク例
4 処置,処方(専門医再受診まで)
1.処置
2.検査は一般に不要
6章 頭部顔面外傷群の診療
1 診察,記載
2 主訴,診察所見から診断名決定
1.主訴
2.視診
3.注意!
3 ハイリスク例
4 処置,処方(専門医再受診まで)
1.洗浄,消毒
2.麻酔
3.縫合
4.外用,被覆
5.処方
5 患者説明(処置前と後の2回説明! 処置についてのインフォームドコンセントも得ること!)
1.単純な切創
2.挫創の場合
3.皮膚欠損の場合
4.弁状剥脱創の場合
7章 その他外傷群の診療
1 診察,記載
2 主訴,診察所見から診断名決定
1.受傷部位を明記すること
2.視診
3.注意!
3 ハイリスク例
4 処置,処方(専門医再受診まで)
1.消毒,洗浄:必要物品
2.縫合
3.外用,被覆
4.処方
5 患者説明(処置前と後の2回説明! 処置についてのインフォームドコンセントも得ること!)
1.単純な切創
2.挫創
3.皮膚欠損
4.弁状剥脱創
8章 感染症群の診療
1 診察,記載
2 主訴,診察所見から診断名決定
1.水疱(膿疱)グループ
2.紅斑グループ
3 ハイリスク例
4 処置,処方(専門医再受診まで)
1.水疱(膿疱)グループ
2.紅斑グループ
5 患者説明(不確定なものとして専門医への再受診を前提に)
1.水疱グループ
2.紅斑グループ
9章 爪疾患群の診療
1 診察,記載
2 主訴,診察所見から診断名決定
3 ハイリスク例
4 処方
1.痛み対策
2.感染対策
3.機能代償
5 患者説明
1.痛みの処置
2.感染対策
3.指先の保護
■重症熱傷チャート
■受傷部位スケッチ
■重症熱傷チャート記入の手引き
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書籍情報
- ISBN:9784902470147
- ページ数:160頁
- 書籍発行日:2005年6月
- 電子版発売日:2012年11月10日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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