医学のあゆみ276巻7号 難聴の治療―再生医療から人工聴覚器まで

  • ページ数 : 82頁
  • 書籍発行日 : 2021年2月
  • 電子版発売日 : 2021年2月13日
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商品情報

内容

難聴の治療――再生医療から人工聴覚器まで
企画:大森孝一(京都大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)

・難聴は人と人とのコミュニケーションや社会生活に支障をきたし,最近は認知症のリスク因子といわれている.難聴には伝音難聴と感音難聴と,両者を伴う混合性難聴がある.
・難聴の治療は従来の薬物,手術,医療機器に加えて,多くの新しい治療法が開発されており,基礎医学や医工学の発展とともに急速に進歩している.
・本特集では,難聴治療に関する最新情報を“基礎医学を応用した日本発の先端的治療法”と“人工聴覚器など医療機器の世界的な潮流”の2つの視点から,専門の先生方に解説していただく.

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序文

はじめに
Introduction


大森孝一
Koichi OMORI
京都大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学


難聴は人と人とのコミュニケーションや社会生活に支障をきたし,最近は認知症のリスク因子といわれている.難聴には伝音難聴と感音難聴と,両者を伴う混合性難聴がある.伝音難聴は外耳や中耳の障害で起こり,急性中耳炎,滲出性中耳炎,慢性中耳炎,耳硬化症などがあり,薬物治療や手術治療が行われる.感音難聴は内耳,蝸牛神経,脳の障害で起こり,遺伝性難聴,急性に生じる突発性難聴や音響外傷,慢性に生じる騒音性難聴や加齢性難聴などがあり,薬物治療や補聴器・人工内耳による聴覚補償が行われている.


難聴の治療は従来の薬物,手術,医療機器に加えて,多くの新しい治療法が開発されており,基礎医学や医工学の発展とともに急速に進歩している.今回の特集「難聴の治療―再生医療から人工聴覚器まで」では,難聴治療に関する最新情報を“基礎医学を応用した日本発の先端的治療法”と“人工聴覚器など医療機器の世界的な潮流”の2 つの視点から,専門の先生方に解説していただいた.


基礎医学の応用の面からは足場,成長因子,細胞を用いた再生医療による鼓膜再生,中耳粘膜再生,内耳感覚細胞再生とシナプス回復について,さらに遺伝性難聴患者由来のヒトiPS 細胞を用いた創薬スクリーニングによる既存薬剤のリポジショニング,遺伝性難聴のprecision medicine と遺伝子治療の世界の現状について解説していただいた.


医工学の発展の面からは,医療機器として技術革新がめざましい補聴器,人工内耳,人工中耳についてその仕組みや執筆者ご自身の経験に加えて,新たに開発されつつある機器や設計概念を含めて世界の最新の動向も記載していただいた.


本特集をまとめて読んでいただくと,難聴治療の臨床最前線から今後の展開まで見通して理解が得られるように構成されている.多くの方に難聴治療の最新情報に触れていただき,これを支える基礎医学や医工学にも興味を持っていただくことを願っている.

目次

特集 難聴の治療─ 再生医療から人工聴覚器まで

はじめに/大森孝一

鼓膜再生療法/金丸眞一

中耳粘膜再生を併用した鼓室形成術/森野常太郎

IGF-1による急性感音難聴の治療/山本典生

遺伝性難聴に対するiPS細胞創薬─ ペンドレッド症候群に対する低用量シロリムス療法/藤岡正人・他

遺伝性難聴と遺伝子治療の現状/吉村豪兼・他

補聴器の最新情報/鈴木大介・新田清一

人工内耳の最新情報/内藤 泰

人工中耳の最新情報/岩崎 聡・高橋優宏

連載

臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学19 アレルギー疾患の発症予防/斎藤博久

バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用15 ナノスーツ法による医療診断への応用/河崎秀陽

TOPICS

腎臓内科学 活性型ビタミンDは透析患者の心血管イベントを抑制するか?/庄司哲雄

生化学・分子生物学 細胞老化と発がん/安田崇之・山田泰広

免疫学 1型自然リンパ球は急性肝障害において保護的な役割を持つ/鍋倉 宰・澁谷 彰

FORUM

天才の精神分析 ─ 病跡学(パトグラフィ)への誘い13 フリードリヒ・ヘルダーリン─近代的理性の裏面としての統合失調症/松本卓也

書評 『倫理コンサルテーション ケースブック』 (堂囿俊彦・竹下 啓 編著)/金田浩由紀

次号の特集予告

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書籍情報

  • ISBN:9784006027607
  • ページ数:82頁
  • 書籍発行日:2021年2月
  • 電子版発売日:2021年2月13日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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