医学のあゆみ277巻7号 NAFLD/NASHの診断と治療―ガイドラインの改訂点と問題点

  • ページ数 : 66頁
  • 書籍発行日 : 2021年5月
  • 電子版発売日 : 2021年5月12日
1,540
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 28pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

企画:徳重克年(東京女子医科大学消化器内科)

・NAFLD/NASHの診療ガイドラインは,2014年に日本消化器病学会の編集で協力学会として日本肝臓学会の協力を得て作成された.
・しかしその後,疾患概念,病態,画像診断法,治療方法に関してさまざまな新たな知見が報告されており,このたび改定の運びとなった.
・生命予後に関わる肝線維化,肝硬変の効率的な拾い上げ方法,非ウイルス性肝疾患を基盤とする肝細胞癌が近年増加しており,そのスクリーニングの必要性も唱えられている.

≫ 「医学のあゆみ」最新号・バックナンバーはこちら

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

はじめに
Introduction

徳重克年
Katsutoshi TOKUSHIGE
東京女子医科大学消化器内科


非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)の診療ガイドラインは,2014年に日本消化器病学会の編集で協力学会として日本肝臓学会の協力を得て作成された.この診療ガイドラインは非常に注目され,また広く利用されてきた.しかしその後,疾患概念,病態,画像診断法,治療方法に関してさまざまな新たな知見が報告されており,このたび改定の運びとなった.NAFLD はわが国に約2,000万人以上の患者がおり,今後さらに増加することも危惧されている.また,生命予後に関わる肝線維化,肝硬変の効率的な拾い上げ方法,非ウイルス性肝疾患を基盤とする肝細胞癌が近年増加しており,そのスクリーニングの必要性も唱えられている.

今回,日本消化器病学会と日本肝臓学会の共同の診療ガイドラインとして委員会が開催され,13名の委員と4名の評価委員ともに検討・改定された.両学会ガイドライン統括委員会の指示によりエビデンスを評価し,推奨の強さを決定した.また今回より,従来のクリニカルクエスチョン(CQ)だけでなく,すでに一定のコンセンサスが得られた問題に関してはバックグランドクエスチョン(BQ)として,未確定な今後の検討課題はフユーチャーリサーチクエスション(FRQ)として分類し,さまざまな問題に対して対応した.なるべくわかりやすく,なおかつ実践的なガイドラインをめざして改訂した.

とくに,今回の改定ガイドラインでは,①肝線維化の重要性,②線維化群の効率的な拾い上げ,フォローアップ方法,③肝発癌に関するスクリーニング方法,④NAFLD の最大の死因である心・血管系疾患リスク群の専門医へのコンサルト指針,⑤新たな治療薬を中心に改定を試みてきた.

本特集において,ガイドライン改訂点の概略をお示しできれば幸いです.

目次

特集 NAFLD/NASHの診断と治療─ ガイドラインの改訂点と問題点

はじめに/徳重克年

NAFLD/NASHの疫学と今後の予想/小野正文・他

NAFLD/NASHとメタボリックシンドローム,心血管イベント/江口有一郎・高橋宏和

NAFLDの非侵襲的肝線維化診断と消化器内科専門医への紹介方法/芥田憲夫

NAFLD/NASHの現状の治療方針/岩佐元雄

NAFLD/NASHの新規治療薬とその展望/米田政志

NAFLD/NASHの予後と発癌,そのスクリーニング体制の問題点/大塚基之

連載

この病気,何でしょう? 知っておくべき感染症❼ 救急医療現場における胃アニサキス症(食歴を尋ねよう)/古本洋平

いま知っておきたい最新の臨床検査 ─ 身近な疾患を先端技術で診断❻ カルニチンの作用および欠乏症─カルニチン2分画検査の解釈/林野 翔・菅野義彦

TOPICS

神経精神医学 COVID-19感染拡大下の自殺予防/河西千秋・他

内分泌・代謝学 ACE2機能の新知見─ACE2発見から20年経って/森 潤

輸血学 洗浄血小板「日赤」に続くもの─副作用のない輸血を求めて(第2弾)/石田 明

FORUM

子育て中の学会参加❸ 病理医の視点から─日本病理学会の取り組みとともに/種田積子・廣井敦子


次号の特集予告

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:7.6MB以上(インストール時:17.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:30.4MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:7.6MB以上(インストール時:17.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:30.4MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784006027707
  • ページ数:66頁
  • 書籍発行日:2021年5月
  • 電子版発売日:2021年5月12日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。