産科と婦人科 2021年 Vol.88 No.11【特集】変わる婦人科がん薬物治療-免疫チェックポイント阻害薬・PARP阻害薬を中心に-

  • ページ数 : 122頁
  • 書籍発行日 : 2021年10月
  • 電子版発売日 : 2021年10月29日
¥3,190(税込)
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内容

個別化医療へ進みはじめた婦人科がん治療ですが薬や検査,副作用のマネジメントなど情報量に混乱することも多いはず.実地診療に役立つ最新情報が満載ですのでご一読ください.

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序文

特集 変わる婦人科がん薬物治療
― 免疫チェックポイント阻害薬・PARP 阻害薬を中心に―

がん患者の個別化医療の観点において,婦人科悪性腫瘍の領域は他科領域に比べて,分子標的治療薬の導入がかつては遅れをとっていました.しかしながら,血管新生阻害薬としてのベバシズマブの卵巣がんと子宮頸がんへの保険適用後,さらにPARP 阻害薬や免疫チェックポイント阻害薬導入の動きが進んでいます.2020 年には,卵巣がんでは複数のPARP 阻害薬投与が保険診療で可能となりました.また,これまで分子標的治療薬がわが国では保険適用がなかった子宮体がんの患者に対して,抗PD‒1 抗体薬ペムブロリズマブは,バイオマーカーとなる高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI‒High)の頻度が高いことより,進行・再発子宮体がん症例の予後改善がおおいに期待されています.

国際的には日本人も参加している数多くのグローバル治験(複数の分子標的治療薬の併用も含む)が進行中であり,国際学会や論文において更新される情報量が多い一方で,現場の治療では混乱もあると考えています.さらに,保険診療あるいは自由診療として行われる複数のがん遺伝子検査,パネル検査をどう使い分けるか,適正なサンプル採取,どのバイオマーカーが個々の患者に対しての薬剤選択に最良かを判断する際に,混乱も生じていることを感じています.また,従来の抗がん剤治療では経験したことがない個々の分子標的治療薬に特徴的な副作用のマネージメントについては,論文からだけでは読み解くことができないポイントがあり,多くの臨床治験や臨床試験の経験がある施設より,その重要ポイントを伝授していただきたいと考えました.

そこで本特集号では個別化医療に向かって進みつつある発展途上の婦人科がん治療の現状と,今後の展望や課題,最新の話題について解説いただきました.実地診療に役立てていただければ幸甚です.


(横浜市立大学医学部産婦人科学教室 宮城悦子)

目次

特集 変わる婦人科がん薬物治療― 免疫チェックポイント阻害薬・PARP 阻害薬を中心に― 企画 宮城悦子

1 .分子標的治療薬の進化 織田克利

2 .臓器の枠を超えた固形がん治療個別化の現状と展望 仲尾岳大・他

3 .婦人科がんにおける分子標的治療薬の現状と展望 梶山広明

4 .分子標的治療薬の位置づけ―1)婦人科がんにおける免疫チェックポイント阻害薬 藪野 彰・他

5 .分子標的治療薬の位置づけ―2)乳がん 成井一隆・他

6 .分子標的治療薬の位置づけ―3)子宮体がん 中山健太郎・他

7 .分子標的治療薬の位置づけ―4)子宮頸がん 馬淵誠士

8 .分子標的治療薬の位置づけ―5)卵巣がん初回治療 宮原周子・他

9 .分子標的治療薬の位置づけ―6)卵巣がん再発治療 松永竜也・他

10.副作用マネジメント―1)免疫チェックポイント阻害薬 島 英里・他

11.副作用マネジメント―2)PARP 阻害薬 温泉川真由

12.婦人科がん治療におけるバイオマーカーと遺伝子パネル検査 坂井美佳・他

13.婦人科における遺伝性腫瘍 保坂千秋・他

連載

医療裁判の現場から 第29回

子宮全摘出術後の腹腔内出血を原因とする出血性ショックにより脳梗塞を発症し,後遺障害(高次脳機能障害)が残存したことにつき,手術の実施またはその後の管理における医師の責任が争われた事例 粟野公一郎

若手の最新研究紹介コーナー

HIF2a in the uterine stroma permits embryo invasion through detachment of luminal epithelium 松本玲央奈

原著

稀少部位子宮内膜症例の治療経験 田村みどり・他

症例

産後1 カ月健診にて診断された褐色細胞腫の1 例 中村昌平・他

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書籍情報

  • ISBN:9784015208811
  • ページ数:122頁
  • 書籍発行日:2021年10月
  • 電子版発売日:2021年10月29日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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