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- 形成外科 2019年12月号【特集】後頭蓋骨延長術の適応と有効性
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内容
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序文
企画にあたって
頭蓋骨早期癒合症に対する治療法としては，癒合した縫合痕の切離や切除に始まり，現在ではMCDO（multidirectional cranial distraction ostegenesis）法などの骨延長術を応用して頭蓋全体の形状を整える術式が開発されています。また，骨延長術が頭蓋や顔面の骨にも応用されて以来，骨移植を必要としない本法は低侵襲手法として頭蓋骨早期癒合症に対する有効な術式となっています。
一方，アペール症候群やクルーゾン病などの症候性頭蓋骨早期癒合症では，著しい短頭や高度の顔面変形を伴うことが多く，その治療法や適切な手術時期についてはいまだ解決されていません。近年，後頭蓋骨を延長する方法が，単に短頭を修復する術式としてだけでなく，症候性頭蓋骨早期癒合症に対する第一期手術すなわち前頭部や顔面の手術を可及的に遅らせることのできる術式として注目されています。
本特集では，後頭蓋骨延長術の経験のある先生方に執筆を依頼いたしました。本法は簡便かつ安全な方法と思われますので，今後本法を行う先生方の参考になれば幸甚です。
久留米大学形成外科・顎顔面外科学講座 清川兼輔
目次
随想「髪と男性ホルモン」（佐藤明男）
特集 後頭蓋骨延長術の適応と有効性
企画にあたって （清川兼輔）
後頭蓋骨延長術―その背景と今後の可能性― （小室裕造ほか）
後頭蓋骨延長術の有効性と限界，そしてその工夫 （坂本好昭ほか）
頭蓋縫合早期癒合症における後頭骨延長の効果と実際 （久徳茂雄ほか）
症候群性頭蓋縫合早期癒合症の治療戦略における後頭蓋延長術の役割 （山下昌信ほか）
症候群性狭頭症に対する後頭蓋骨延長術の手術適応とその意義について （三川信之ほか）
コラム 編集委員長コラム［第4回］（細川 亙）
連載 形成外科Topics！
形成外科データベースの現況 （前川二郎）
連載 みんなで考えよう！ 足病カンファレンス ＜AR動画＞
連載 形成外科NEXT─次世代の本音─
随想―形成外科医として20余年― （諸富公昭）
連載 教室だより北～南
（60）琉球大学大学院医学研究科 形成外科学講座 （久場良吾）
原著
当院におけるネコ咬創の検討 （土居華子ほか）
経験
退行性下眼瞼内反症手術の検討―術後再発，眼瞼下垂の合併例，眼瞼痙攣の術後発症例を中心に― （小松星児ほか）
片側口唇裂術後に露出したwet lipに対する二次修正術 (松満紗代子ほか)
症例
子宮膣部静脈奇形の2例（海野早織ほか）
上眼瞼に移植した脂肪が22年経って肥大し眼瞼下垂を来たした1例 （小久保健一ほか）
顔面骨変形を伴った側頭部発生のglial heterotopiaの1例 （高梨 遼ほか）
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書籍情報
- ISBN：9784014106212
- ページ数：158頁
- 書籍発行日：2019年12月
- 電子版発売日：2021年3月31日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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