Skill-UPリハビリテーション&リコンディショニング 下肢スポーツ外傷のリハビリテーションとリコンディショニング

  • ページ数 : 264頁
  • 書籍発行日 : 2011年9月
  • 電子版発売日 : 2022年7月29日
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商品情報

内容

競技復帰のための[リハ&リコ]に必要な技術と知識を,スポーツ現場の要望に応じ,分かりやすく伝える実践シリーズ!

アスリートの下肢スポーツ外傷に対する安全かつ効果的なリハビリテーションとリコンディショニングの実践に必要となる身体構造と機能,外傷の発生機序と治癒過程,診断とリハビリテーションとリコンディショニングのテクニック,動作分析から発生予防・再発予防に関する正確な知識と技術について,臨床経験の豊富な整形外科医と理学療法士により,多くの図とともに分かりやすく解説.

あわせて読む → 「Skill-Upリハビリテーション&リコンディショニング」シリーズ

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序文

序文


このたび『Skill-Upリハビリテーション&リコンディショニング』シリ-ズが上梓される運びとなりました.本書の企画を文光堂より持ちかけられたとき,熱い想いを抱き,早速,シリーズの構想に着手しました.アスリートへのリハビリテーション,リコンディショニングを効率よく行っていくために「いま必要な知識は何か? 整理すべき項目と方法は?」それらを考慮しつつ,企画会議を重ねてまいりました.

本シリーズは,わが国の関連書籍でこれまで目にすることがなかったリコンディショニングという用語を書名に含めております.書名を考えるにあたり,数多くの候補があがりました.アスレティックリハビリテーションに関係する名称が多くあがったなか,この名称に決めるに至ったのは,われわれの専門であるスポーツ医・科学分野への社会からの要望を鑑みてのことです.

わが国におけるアスレティックリハビリテーションは,ここ30年間ほどで進歩し,特にこの10年間における変化はめざましいものであるようにも思います.これは,医師,理学療法士,アスレティックトレーナー,スポーツ科学者などの専門職種の協力により多くの知見が見出され,その蓄積の結果であり,スポーツ界に大きく貢献してきたことは間違いありません.

ここ数年間で,アスリート(広くスポーツの実践者とする)や,指導者など関係者からのわれわれへの期待と要望は変わりつつあります.プレーを継続しながらも,身体の不具合を抱えるアスリートは少なくありません.われわれには,よりよい身体状態で日々のプレイに取り組むためのアプローチを求められることが多くなっています.この傾向は今後ますます高まっていくことと思います.われわれは,アスリートの身体状態を的確に把握し,問題の改善に安全で効率よい方法をもっての対処が基本となります.本シリーズでは,このような流れと内容のポイントを,読書の皆様に活用されることを意識した内容構成としています.

本シリーズの特徴の一つに,従来は1冊の本に集約されてきたスポーツ現場で必要とされる知識と技能を,より専門的な区分をもとに巻ごとに配分したことがあげられます.今やリハビリテーションもリコンディショニングも,包括すべき内容の拡大とレベルの高度化に併せて,その専門性が細分化され,専門領域がより明確になってきております.各巻の編集は,その分野に精通する先生にお願いしました.このシリーズがわが国のリハビリテーションとリコンディショニングの分野の発展に貢献することができる手応えを感じています.

最後になりますが,本シリーズの発刊にあたり,ご編集・ご執筆の労をいただいたすべての先生方,また企画・編集にご尽力された中村晴彦氏に深謝いたします.


小林 寛和・福林 徹


下肢スポーツ外傷のリハビリテーションとリコンディショニング
企画にあたって


本書はアスレティックトレーナーやスポーツドクター,スポーツにかかわるコメディカルスタッフを対象に,アスリートの下肢スポーツ外傷に対するリハビリテーションやリコンディショニングの実践的な知識と技術を解説するために企画された.この目的を達成するために,本書の構成は「下肢の構造と機能」「理解しておくべきスポーツ外傷の基礎知識」「リハビリテーションとリコンディショニングの実際」「スポーツ外傷の運動分析」「スポーツ外傷の予防・再発予防」とした.

「下肢の構造と機能」は大腿部・膝関節と下腿部・足関節・足部について,スポーツ外傷発生とリハビリテーションとリコンディショニングに関連する項目を中心に,それぞれに造詣の深い理学療法士に執筆いただいた.

「理解しておくべきスポーツ外傷の基礎知識」では,発症部位を大腿部と下腿部,膝関節,足関節・足部に分類し,診療経験の豊富な気鋭の整形外科医師に執筆いただいた.それぞれの外傷について病態の理解を深める豊富な画像資料とともに,疾患の概要,診断,治癒力を最大限に引き出す治療戦略が簡潔にまとめられている.

「リハビリテーションとリコンディショニングの実際」においても,発生頻度が高い下肢のスポーツ外傷を取り上げ,臨床経験の豊富な理学療法士に執筆を依頼した.この項では必要となる医学的情報をはじめ,実施上のリスクマネジメント,機能評価に要する情報,リハビリテーションとリコンディショニングの具体的な内容,スポーツ動作における問題点,スポーツ復帰にあたっての到達目標,再発予防のための指導についての要点が多くの図とともに示されている.

「スポーツ外傷の運動分析」の章は,生体力学的な手法により探求されているスポーツ外傷の発生機序に関する分析と,リハビリテーションにおける力学的なストレスについての研究成果が紹介されている.

「スポーツ外傷の予防・再発予防」は本書のむすびとして,近年ますますその重要性が叫ばれている予防・再発予防について,世界的な動向とわが国における介入成果とスクリーニングの実例を示していただいた.

アスリートのスポーツ外傷に対する安全かつ効果的なリハビリテーションの探求は,再発予防はもちろんのこと,発生予防にも有益である.こうしたリハビリテーションやリコンディショニングの実施には,本書に示された身体構造と機能,スポーツ外傷の発生機序と治癒過程,病態の診断と治療,予防に関する正確な知識と技術が必要である.

本書がスポーツにかかわる,あるいは今後かかわろうとする多くの専門職の方々にとって,アスリートの下肢スポーツ外傷に対するリハビリテーションやリコンディショニングの理解に役立つ指針となれば幸甚である.


平成23年9月

小柳 磨毅

目次

Ⅰ.下肢の構造と機能

1.大腿部・膝関節の構造と機能

2.下腿部・足関節・足部の構造と機能

II.理解しておくべきスポーツ外傷の基礎知識

1.大腿部と下腿部のスポーツ外傷

2.膝関節のスポーツ外傷

3.足関節・足部のスポーツ外傷

III.リハビリテーションとリコンディショニングの実際

1.大腿部の筋損傷に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

2.ACL損傷に対する標準的リハビリテーションの実際

3.ACL損傷に対するアスレティックリハビリテーションの実際─アジリティ獲得を目的とした手法

4.PCL損傷に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

5.MCL損傷に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

6.半月板・関節軟骨損傷に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

7.膝蓋大腿関節障害に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

8.下腿部の筋腱損傷に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

9.足関節の靱帯損傷に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

10.足関節・足部の骨折に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

IV.スポーツ外傷の運動分析

1.発生機序の分析

①実験室内での3次元動作解析

②ビデオ映像を用いた分析

2.下肢スポーツ外傷に対するリハビリテーション動作の分析

Ⅴ.スポーツ外傷の予防・再発予防

1.国内外の研究・調査の動向

2.予防・再発予防の介入効果

3.予防・再発予防のためのスクリーニングテスト

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書籍情報

  • ISBN:9784830651670
  • ページ数:264頁
  • 書籍発行日:2011年9月
  • 電子版発売日:2022年7月29日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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