Skill-Upリハビリテーション&リコンディショニング 投球障害のリハビリテーションとリコンディショニング

  • ページ数 : 280頁
  • 書籍発行日 : 2010年11月
  • 電子版発売日 : 2022年8月19日
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商品情報

内容

競技復帰のための[リハ&リコ]に必要な技術と知識を,スポーツ現場の要望に応じ,分かりやすく伝える実践シリーズ!

〈Skill-Upリハビリテーション&リコンディショニング〉シリーズ第2弾.本書は,医療・リハビリテーション・リコンディショニングといったこれまでの線引きをなくし,一貫した協力体制でスポーツ障害へ対応するというコンセプトで企画された.投球障害を中心とした上肢オーバーヘッド動作による障害について,現場に直結する知識・技術を重視しながらも,医療現場、,そして競技現場との連携を図るための基礎も余すところなく網羅した.

あわせて読む → 「Skill-Upリハビリテーション&リコンディショニング」シリーズ

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序文

Skill-Upリハビリテーション&リコンディショニング
序文


このたび『Skill-Upリハビリテーション&リコンディショニング』シリ-ズが上梓される運びとなりました.本書の企画を文光堂より持ちかけられたとき,熱い想いを抱き,早速,シリーズの構想に着手しました.アスリートへのリハビリテーション,リコンディショニングを効率よく行っていくために「いま必要な知識は何か? 整理すべき項目と方法は?」それらを考慮しつつ,企画会議を重ねてまいりました.

本シリーズは,わが国の関連書籍でこれまで目にすることがなかったリコンディショニングという用語を書名に含めております.書名を考えるにあたり,数多くの候補があがりました.アスレティックリハビリテーションに関係する名称が多くあがったなか,この名称に決めるに至ったのは,われわれの専門であるスポーツ医・科学分野への社会からの要望を鑑みてのことです.

わが国におけるアスレティックリハビリテーションは,ここ30年間ほどで進歩し,特にこの10年間における変化はめざましいものであるようにも思います.これは,医師,理学療法士,アスレティックトレーナー,スポーツ科学者などの専門職種の協力により多くの知見が見出され,その蓄積の結果であり,スポーツ界に大きく貢献してきたことは間違いありません.

ここ数年間で,アスリート(広くスポーツの実践者とする)や,指導者など関係者からのわれわれへの期待と要望は変わりつつあります.プレーを継続しながらも,身体の不具合を抱えるアスリートは少なくありません.われわれには,よりよい身体状態で日々のプレイに取り組むためのアプローチを求められることが多くなっています.この傾向は今後ますます高まっていくことと思います.われわれは,アスリートの身体状態を的確に把握し,問題の改善に安全で効率よい方法をもっての対処が基本となります.本シリーズでは,このような流れと内容のポイントを,読書の皆様に活用されることを意識した内容構成としています.

本シリーズの特徴の一つに,従来は1冊の本に集約されてきたスポーツ現場で必要とされる知識と技能を,より専門的な区分をもとに巻ごとに配分したことがあげられます.今やリハビリテーションもリコンディショニングも,包括すべき内容の拡大とレベルの高度化に併せて,その専門性が細分化され,専門領域がより明確になってきております.各巻の編集は,その分野に精通する先生にお願いしました.このシリーズがわが国のリハビリテーションとリコンディショニングの分野の発展に貢献することができる手応えを感じています.

最後になりますが,本シリーズの発刊にあたり,ご編集・ご執筆の労をいただいたすべての先生方,また企画・編集にご尽力された中村晴彦氏に深謝いたします.


小林 寛和・福林 徹



投球障害のリハビリテーションとリコンディショニング
企画にあたって


『Skill-Upリハビリテーション& リコンディショニング』シリーズの1冊,投球障害のリハビリテーションとリコンディショニングが,このたび発刊されるはこびとなりました.

スポーツ障害への対応は治療から始まり,機能復帰,そして競技復帰,さらには競技レベルの維持と障害再発の予防が連続するという観点から,リハビリテーションとリコンディションニングという概念は非常に重要であり,そのためにはどこまでが治療で,どこまでがリハビリテーション,そしてどこからがリコンディショニングかといった線引きはされるものではなく,一貫した協力体制が大切となります.

これまでも各職種の協力体制,チーム医療としての試みはなされてきましたが,実際には各職種がそれぞれの立場での役割を互いに認識し合うことは少なく,「ここからはどの職種」といった線引きがなされてきた感があります.

本シリーズはその線引きを排除し,各職種が一貫して協力体制をなす基本書ともいえ,新たな試みと感じております.本書でも目次と執筆者を見ていただければご理解いただけることと思いますが,机上の理論ではなく,現場に直結する内容を重視しながらも,医療の現場,そして競技の現場との連携を図るための基礎も余すところなく網羅していただくよう,構成いたしました.本書は一人ですべてをまかなうためのものではなく,いろいろな職種の関わり合いをつくるための,各職種の考え方をも盛り込み紹介する役割も担っているものと認識しております.

また,本書の特徴として,投球動作と同様にオーバーヘッド動作が主となる他競技についても触れています.類似性と相違性の観点から的確に競技者へ対応できるよう,あえて他競技についても触れていただきました.さらには,投球障害肩への対応では,強さだけではなく,環境,認知など,あらゆる面からの対応が必要であり,心身両面からの基本的な事項も盛り込んでいただきました.

本書が他職種と意義のある討議ができる契機となること,さらに競技者への最適な対応法を選択するにあたって,参考の一助として使われることをも願い,巻頭の挨拶とさせていただきます.

なお,執筆者の皆さまのご尽力,さらに本書を編集する機会を提供してくださった福林 徹先生,小林寛和先生,そして文光堂の中村晴彦さんのご協力に深く感謝いたします.


平成22年10月

山口 光國

目次

I.上肢の構造と機能

1.肩関節の構造と機能

2.肘関節・前腕・手関節・手指の構造と機能

II.診断・状態把握の方法

1.臨床画像の読み方と意義

2.投球障害肩の診断的評価

3.肘関節・前腕・手関節・手指の診断的評価

III.理解しておくべきスポーツ障害の基礎知識

1.投球障害肩の病態と治療

2.肘の代表的スポーツ障害の病態と治療

3.手の代表的スポーツ障害の病態と治療

4.成長期における上肢スポーツ障害の特徴と治療

IV.上肢スポーツ動作の運動学的特徴

1.投球動作の運動学的特徴

2.サーブ動作の運動学的特徴

3.スパイク動作の運動学的特徴

V.リハビリテーションとリコンディショニングの実際

1.投球障害のリハビリテーションとリコンディショニングの基本的な考え方

2.投球障害に対する医療施設でのリハビリテーションとリコンディショニングの実際

3.投球障害に対する競技現場でのリハビリテーションとリコンディショニングの実際

4.テニス肩・テニス肘に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

5.バレー肩・バレー肘に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

6.手関節側部のスポーツ障害に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

7.成長期野球選手の投球障害に対するリハビリテーションとリコンディショニングの実際

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書籍情報

  • ISBN:9784830651618
  • ページ数:280頁
  • 書籍発行日:2010年11月
  • 電子版発売日:2022年8月19日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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