Medical Practice 2023年7月号(40巻7号)内分泌疾患~日常診療に潜む下垂体関連疾患

  • ページ数 : 152頁
  • 書籍発行日 : 2023年7月
  • 電子版発売日 : 2023年6月23日
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商品情報

内容

特集テーマは「内分泌疾患~日常診療に潜む下垂体関連疾患」.記事として,[座談会]下垂体関連疾患をどのように診断・治療するか,[総説]下垂体疾患の診断と治療の手引きについて,[セミナー]先端巨大症(acromegaly),[治療]下垂体腫瘍の外科手術,[One Point Advice]その病気,ただの腸炎?./入院時重症患者対応メディエーター/慢性腎臓病患者ではプロテインに注意!,[今月の話題],[知っておきたいこと ア・ラ・カルト].

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序文

内分泌疾患
日常診療に潜む下垂体関連疾患


下垂体前葉からは6種類のホルモンが,後葉からは2種類のホルモンが分泌される.下垂体ホルモンの作用は多岐にわたり,それゆえ下垂体ホルモンの過不足によって種々の症状が生じる.一方で,下垂体疾患は血中下垂体ホルモン値を測定しない限り診断には至らない.すなわち,下垂体疾患の病態を理解し,患者の症状から下垂体疾患を疑うことが診断のための第一歩となるが,現実には稀少疾患である下垂体疾患が各種のcommon diseasesの背景にありながら見逃されている場合も少なくない.

下垂体疾患が小児期に発症した場合,生涯にわたってホルモン補充療法が必要となることから,小児科,内科の枠を超えたシームレスな診療が求められる.また,下垂体疾患の原因として下垂体腫瘍があり,ホルモン産生腫瘍の多くは下垂体手術が治療の第一選択となる.下垂体手術後にホルモン産生腫瘍が残存する場合は薬物治療が施行されることになるが,治療に用いる薬物の選択に際しては下垂体の病理所見も参考となる.最近の話題としては,下垂体腺腫(adenoma)という病理組織名称が下垂体神経内分泌腫瘍(PitNET)に変更となったことがあげられる.

上記のとおり,下垂体疾患の診療では各診療科の連携が重要となる.厚生労働省の難治性疾患政策研究事業の一つである「間脳下垂体機能障害に関する調査研究」班には,内科,小児科,下垂体外科,産婦人科,病理の医師が参画し,指定難病である各種下垂体関連疾患の診断と治療の手引きの策定に取り組んでいる.本特集ではその研究班の取り組みも紹介していただいた.

日本の下垂体関連疾患の診療をリードする先生方に執筆をお願いした本特集により,日常診療に潜む下垂体疾患の診療の質が向上することを祈念する.


有馬 寛
名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学

目次

【特 集】

扉……有馬 寛

座談会 下垂体関連疾患をどのように診断・治療するか

出席者:島津 章・大月道夫・有馬 寛・小池和彦

総説 下垂体疾患の診療レベルの向上を目指して

下垂体疾患をいかに疑い診断するのか?……島津 章

下垂体疾患の診断と治療の手引きについて……大月道夫

セミナー 下垂体関連疾患の診療のポイント

先端巨大症(acromegaly)……高橋 裕

ACTH分泌低下症……蔭山和則

プロラクチノーマ……長峯朋子ほか

TSH産生腫瘍……堀口和彦ほか

中枢性尿崩症……萩原大輔ほか

性腺機能低下症……西山 充

腎性尿崩症……間中勝則ほか

非機能性下垂体腫瘍……田原重志

免疫チェックポイント阻害薬による下垂体障害……岩間信太郎

下垂体の病理……井下尚子

トピックス

糖尿病を合併した成長ホルモン分泌不全症(GHD)患者に対する成長ホルモン補充療法(GHRT)……大井佑夏ほか

治療 下垂体関連疾患の治療の最前線

下垂体腫瘍の外科手術……西岡 宏

Cushing病の薬物治療……沖 隆ほか

自己免疫性視床下部下垂体炎……藤沢治樹ほか

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)……髙木博史

成長ホルモン分泌不全性低身長症……水野晴夫

思春期早発症……伊達木澄人

この症例から何を学ぶか

副腎不全に対する生理量グルココルチコイド補充により,下垂体腫大および合併する肺,腎病変の改善を認めたIgG4関連下垂体炎の1例……宮田 崇

Self-assessment test

【連 載】

One Point Advice

その病気,ただの腸炎?……阿部浩一郎

耳たぶの皺は冠動脈疾患のサイン?……福 康志

成人の家族性地中海熱患者を見逃さないために……三村俊英

犬猫へ行った血液培養結果─2017年〜2020年─……高橋 孝ほか

入院時重症患者対応メディエーター……三宅康史

大腸内視鏡─Why, When and How?─(1)……斎藤 豊

アルコール依存症者の困った行動と対処法(1)……小松知己

慢性腎臓病患者ではプロテインに注意!……大瀬貴元

今月の話題

新しい静注鉄剤カルボキシマルトース第二鉄(FCM)注射液……荒井俊也

知っておきたいこと ア・ラ・カルト

カンピロバクター感染症と合併症……奥川 周

エキスパートが教える問診の勘どころ

対話から拾い上げるコモンディジーズ(新連載)

(第1回)「今朝からめまいが続いています」……鋪野紀好

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書籍情報

  • ISBN:9784011304007
  • ページ数:152頁
  • 書籍発行日:2023年7月
  • 電子版発売日:2023年6月23日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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