そのとき心療内科医ならこう考える かかりつけ医でもできる! 心療内科的診療術

  • ページ数 : 319頁
  • 書籍発行日 : 2023年3月
  • 電子版発売日 : 2023年2月17日
¥4,620(税込)
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商品情報

内容

その患者さん、心療内科医はこう診ます!

外来診療で様々な内科的な疾患の診断を行う時に、心身症も念頭に置いたステップを踏む必要がありますが、そうした心療内科的症例およびそのアプローチや背景にあるロジックなどを具体的に学ぶ機会は多くはありません。

本書では、具体的な症例を軸に心身症患者の見分け方、実際の診療方法やその留意点、さらに背景となる考え方など、非専門医が日常診療に役立てられるようなエッセンスとアドバイスについて網羅しています。

2章では特に内科診療でよく出会う個別疾患毎に心療内科的診療術を解説していますので、明日からの診療にすぐに役立つ内容となっています。

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序文

序文

「心療内科は内科です」

この言葉が私の医者人生を変えました。

最初におことわりをしておきますが、私自身は生粋の心療内科医ではありません。

むしろ大学卒業前、また卒業後も、「心療内科」に接する機会なく過ごしていた医師です。たまたま医師6年目に参加した勉強会で、この言葉に出会い、その後の医者人生が大きく変わりました。そして、翌年から心療内科に転向し、大きな学びを得ました。

心療内科とは、一体どういった診療科なのでしょうか?

・『心身相関』を重視する『心身医学』に立脚して臨床を行う診療科

・『心理療法』内科を略して『心(理)療(法)内科』

・生物ー心理ー社会モデル(BPSモデル)に基づいた全人的医療を実践する科

など、さまざまな説明の方法がありますが、これらは医療の原点ともいえるものです。

心療内科的診療術は、心療内科医だけのものではありません。むしろプライマリ・ケアに携わる全てのかかりつけ医が実践できるものです。

しかし現状、心療内科を学べる環境は非常に限られています。今回、全国各地の新進気鋭の心療内科医の先生方に執筆協力をいただき、かかりつけ医のための心療内科の書籍として、本書を発刊させて頂く運びとなりました。

本書の作成にあたっては、企画から刊行に至るまで金芳堂の藤森様、山下様に大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。また普段から私の活動を暖かく見守ってくれている家族にも感謝します。

全ての医療者に心療内科的診療術が届くよう願ってやみません。


2023年1月

大武陽一

目次

序章 心療内科のフィールドを展望する

心身症とは

心療内科の治療

病態仮説の形成と共有

1章 非専門医でもできる心療内科的診療術

交流分析

認知行動療法

自律訓練法

マインドフルネス

ブリーフセラピー

家族療法

バイオフィードバック

向精神薬

漢方薬

2章 疾患別!実践、心療内科的診療術

過敏性腸症候群・機能性ディスペプシア

喘息

糖尿病

肥満症

甲状腺機能亢進症

1次性頭痛

摂食障害

慢性疼痛

機能性高体温症

アレルギー疾患

リウマチ/ 膠原病疾患

婦人科心身症

小児の心身症について

サイコオンコロジー

慢性腎臓病・サイコネフロロジー

3章 もっと知りたい心療内科

MUSとFSS

プラセボ効果とノセボ効果

心療内科における精神疾患~発達障害・パーソナリティ障害と守備範囲について~

産業医と心療内科

心療内科の卒前・卒後教育

治療的自己~ワトキンスの治療的自己の概念と、心療内科医の鍛錬方法~

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書籍情報

  • ISBN:9784765319454
  • ページ数:319頁
  • 書籍発行日:2023年3月
  • 電子版発売日:2023年2月17日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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