血友病性関節症 ―病態・診断・治療―

  • ページ数 : 134頁
  • 書籍発行日 : 2022年2月
  • 電子版発売日 : 2023年8月29日
¥4,400(税込)
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商品情報

内容

血友病性関節症に特化したテキスト
血友病性関節症の病態,診断,治療を網羅した1冊。

整形外科治療時に必要な止血管理や保険制度の情報も掲載。

序文


私が血友病性関節症を診察するようになった1990年代後半には血友病性関節症の専門書は見当たらず,2000年に発刊された『Musculoskeletal Aspects of Haemophilia』が私の教科書になりました.何度も読み返し得た知識が,私の血友病性関節症をはじめとした血友病患者の整形外科治療の基本となっています.

現在の血友病治療は止血管理だけでなく,患者の健康寿命を延伸するために血友病性関節症治療は以前より重要になっています.しかし臨床の現場で血友病性関節症に遭遇した際に頼りになる専門書はいまだに少なく,とくに和書はありませんでした.

血友病性関節症の病態や評価そして治療だけでなく,整形外科治療時に必要な止血管理や保険制度まで広く最新の情報が,本書には詰まっています.本書が日常診療の教科書としてお役に立つ一冊となれば望外の喜びです.


東京大学医科学研究所附属病院関節外科
竹谷英之



本テキストを手に取っていただきまことにありがとうございます! 本テキストは血友病性関節症のみに焦点を当て,その病態,診断,治療まで網羅した,大変ユニークなものとなっています.製剤の定期的治療が浸透し,半減期延長型製剤やnon-factor製剤など製剤自体も劇的に進歩している現在でも,血友病性関節症は血友病患者さんのQOLを大きく損なっています.『「血友病患者のQOLに関する研究」 令和2年度調査報告書』でも,30代から50代の血友病患者さんの約半数が直近6カ月に足関節痛を経験したと報告されています.このように血友病診療において,いまだ重要な課題である血友病性関節症に特化した本テキストが,皆様のお役に立てましたら大変光栄に存じます.最後に,診療・教育・研究の第一線で御活躍のなか,原稿を御執筆賜りました先生方,御監修の労を賜りました田中康仁先生・嶋 緑倫先生,編集作業で御指導賜りました竹谷英之先生,矢後由希子様をはじめ株式会社メディカルレビュー社の皆様に篤く御礼申し上げます.


奈良県立医科大学整形外科学教室
稲垣有佐

目次

第1章 血友病性関節症とは

・総論 血友病と血友病性関節症

第2章 血友病性関節症の病態

・血友病性関節症の分子生物学的機序

・関節の解剖

第3章 血友病性関節症の評価

・年間出血回数

・問診ツール(関節チェックシートなど)

・理学所見

・新しい評価 新規技術による血友病性関節症早期診断・評価の可能性

・X線検査

・MRI

・エコー

・血友病と骨密度

第4章 血友病性関節症の非外科的治療

・関節内出血時の治療と関節内出血予防のための定期補充療法

・関節内注入(ステロイドなど)

・周術期の止血管理

・血友病のリハビリテーション

・血友病患者のスポーツ・体育

第5章 血友病性関節症の外科的治療

・滑膜切除術:肘関節

・滑膜切除術:膝関節

・滑膜切除術:足関節

・人工関節置換術:膝関節

・人工関節置換術:股関節

・関節固定術:足関節

・その他の手術(血友病性偽腫瘍・区画症候群・骨折・遅発性尺骨神経障害)

第6章 血友病性関節症の医療・保険・福祉連携

・我が国における血友病診療の現状

・心理面 血友病性関節症を有する中高年期患者の心理面について

・患者会

・医療費助成制度(包括外来・院内連携・地域医療連携)

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書籍情報

  • ISBN:9784779226205
  • ページ数:134頁
  • 書籍発行日:2022年2月
  • 電子版発売日:2023年8月29日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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