Medical Practice 2024年2月号(41巻2号)膠原病~膠原病の診断と治療のベストプラクティス

  • ページ数 : 164頁
  • 書籍発行日 : 2024年1月
  • 電子版発売日 : 2024年2月2日
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商品情報

内容

膠原病~膠原病の診断と治療のベストプラクティス

特集記事として,[座談会]膠原病診療における実地医家と専門医の連携,[総説]膠原病の概要と疫学,[セミナー]全身性エリテマトーデスの診断と治療,[治療]膠原病に伴う腎障害の診断と治療.連載として,[One Point Advice],[今月の話題]SGLT2阻害薬によるHFpEFの治療,[知っておきたいこと ア・ラ・カルト]緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の診断基準改訂(2023) 他を掲載.


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序文

膠原病 膠原病の診断と治療のベストプラクティス

膠原病(collagen disease)は1942年にアメリカの病理学者であるKlempererらによって命名された疾患群である.Klempererらは臓器病理学では説明しきれないある機能を持った「系」に注目し,結合織がまさにその「系」の一つであると考えた.特に膠原線維の変化をフィブリノイド変化という言葉で表現し,その変化が全身系統的にみられる疾患として,全身性エリテマトーデス(SLE),全身性強皮症,リウマチ熱,関節リウマチ,結節性多発動脈炎,皮膚筋炎の6疾患をあげて膠原病と命名した.これは今日なお臨床的な有効性の高い分類であり,免疫学の情報がない中でそのような分類がなされたことはまさに臨床的慧眼といえる.その一方で,膠原病という用語が診断不明例などに安易に使われるという懸念を生じ,細胞ではなく基質の疾患であることを強調するために結合組織疾患(connectivetissue disease)という名称が生まれた.海外では主にconnective tissue diseaseが使用されているが,わが国では膠原病という名称が定着している.現在では上記6疾患に加えて,シェーグレン症候群,混合性結合組織病,ANCA関連血管炎,成人スチル病などが膠原病の範疇に含まれることが多い.

膠原病はかつては予後不良であったが,SLEを中心として治療薬の出現や診療ガイドラインの整備が進み,診療は大きく進歩しつつある.そして膠原病の診療の進歩に伴い,実地医家による早期の診断と専門医への紹介の重要性が益々大きくなってきている.本特集では膠原病の早期診断に向けて必要な知識,各疾患の最新ガイドラインを踏まえた治療,さらに重要臓器病変の治療について,各分野のエキスパートにご解説いただいた.全体をご一読いただければ,実地臨床家の先生に現在の膠原病診療のポイントがご理解いただける内容であり,日常診療のお役に立てば幸いである.


藤尾圭志
東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギー・リウマチ学

目次

【特 集】

扉 藤尾圭志

座談会 膠原病診療における実地医家と専門医の連携

出席者:石井智徳・島田浩太・藤尾圭志・須永眞司

総説 膠原病の診療に必要な知識

膠原病の概要と疫学 岩田 慈ほか

膠原病の早期診断と鑑別疾患 金子駿太

膠原病に伴う皮膚病変の診察のポイント 住田隼一

セミナー 最新の膠原病の診断と治療

全身性エリテマトーデスの診断と治療 河野通仁

全身性強皮症の診断と治療 安岡秀剛

炎症性筋疾患の診断と治療 梅澤夏佳

シェーグレン症候群の診断と治療 坪井洋人ほか

混合性結合組織病とオーバーラップ症候群 住友秀次ほか

血管炎の診断と治療 田村直人

成人スチル病の診断と治療 三村俊英

IgG4関連疾患の診断と治療 山本元久

膠原病・全身性リウマチ性疾患におけるグルココルチコイドの使い方と注意点 亀田秀人

膠原病合併妊娠と周産期の管理 土田優美

高齢者における膠原病の診断と治療 久保かなえ

トピックス

膠原病の病態研究の最前線:膠原病におけるⅠ型インターフェロンの役割 高松漂太

治療 膠原病の重要臓器病変のマネジメント

膠原病に伴う腎障害の診断と治療 井熊大輔ほか

膠原病に伴う間質性肺疾患のマネジメント 桑名正隆

膠原病に伴う神経精神症状の診断と治療 川畑仁人

膠原病に伴う肺高血圧症のマネジメント 波多野 将

この症例から何を学ぶか

肝障害が先行し,診断に難渋した成人発症スチル病の1例 河野正憲ほか

Self-assessment test

【連 載】

One Point Advice

 レイノー現象の評価:スマートフォンの活用 桑名正隆

 要介護状態にしない低栄養・カヘキシア予防 米永一理

 認知症の診断 伊藤 恒

 拡張型心筋症患者の血縁者スクリーニング 森田啓行

 肥満症治療の成功率を上げるために 上野浩晶

 医師の思いと患者の思い 清田雅智

 かぜ診療の難しさと重要性 小金丸 博

 高次脳機能障害について 高岡 徹

今月の話題

 SGLT2阻害薬によるHFpEFの治療 関 光里ほか

知っておきたいこと ア・ラ・カルト

 緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の診断基準改訂(2023) 大久保佳昭ほか

エキスパートが教える問診の勘どころ

 対話から拾い上げるコモンディジーズ

 (第8回)「1年前から脈が速いんです」 福澤文駿ほか

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書籍情報

  • ISBN:9784011304102
  • ページ数:164頁
  • 書籍発行日:2024年1月
  • 電子版発売日:2024年2月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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