救急·集中治療(24巻7・8号)徹底ガイド 脳卒中Q&A―プレホスピタルからリハビリまで―

  • ページ数 : 248頁
  • 書籍発行日 : 2012年8月
  • 電子版発売日 : 2013年11月8日
¥6,160(税込)
ポイント : 112 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

Critical Careに携わる ICU、救急、麻酔、外科、内科の医師とコメディカルを対象に、解説と情報を満載した『救急・集中治療』が電子版となりました。

本書 24巻7・8号では、脳卒中予防から救急搬送体制、急性期治療、そして回復期、維持期の様々な問題点を第一線で活躍する皆様に解説をいただきました。

序文

最近,脳卒中は死因の第3位から第4位になったとの報道がありましたが,入院原因の第2位で,介護原因の3割を占め,医療費の約1割が費やされています.また,救命されても後遺症を残すことが多く患者とその家族だけでなく,社会的にも大きな影響を与える疾患で,本邦において重要な疾患であることには変わりません.脳卒中への対応は,その予防から,急性期治療,回復期,そして維持期へのシームレスな対応を行うことが重要で,そのような意昧でも週去のデータを蓄積したデータバンクの意義が強調されています. 2009年4月に消防法の改正が行われ,都道府県ごとに救急搬送と救急患者受け入れのルール作成が義務づけられました.その根幹をなすのが,急性期脳卒中患者への対応です.そのためには一般市民への啓発活動,救急隊への教育,医療機関での専門治療がポイントとなります.一般市民への啓発活動は各自治体や医師会,日本脳卒中協会などが積極的に行っています.また救急隊への病院前トレーニングコースとしてPSLS(Prehospital Stroke Life Support)が広く行われています.

一方,脳卒中急性期治療は,外科的治療,血管内治療,内科的治療など,それぞれの分野で急速な進歩がなされています.急性期外科治療は,主として出血性脳卒中の再出血予防に行われますが,バイパス技術や人工血管の応用で,従来では行うことが困難であった手技も確立されつつあります.また,新しい力テーテルやデバイス開発により,脳動脈癌に対するコイル塞栓術,脳塞栓や脳血栓に対する脳血管内血栓除去,ステントなど,脳血管内治療の進歩が治療成績の向上に大きく寄与しています.

急性期治療を終えた脳卒中患者は,脳卒中地域連携パスに則って回復期,さらには維持期へとつながる対応が求められます.しかし,現行の診療報酬制度や介護保険制度の中で医療機関側や患者側に様々な課題が存在することも事実です.

以上のような視点から,今回の企画は脳卒中予防から救急搬送体制,急性期治療,そして回復期,維持期の様々な問題点を第一線で活躍する皆様に解説を頂きました.本書が,救急・集中治療を担っておられる先生方の脳卒中診療に必ずお役に立てると確信をしております.


特集編集 横田 裕行

日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野 教授

目次

I.脳卒中の疫学

Q 1.脳卒中の疫学(荒木 尚)

Q 2.脳卒中の危険因子 ―脳卒中予防の視点より―(高山泰広)

Q 3.脳卒中の再発予防(桂研一郎)

Q 4.脳卒中のデータバンク(奥 憲一)

Q 5.日本脳卒中協会の役割と意義(高木 誠)


II.脳卒中の救急医療体制

Q 6.一般市民への啓発活動(中山博文,宮松直美,岡村智教)

Q 7.救急隊の現場判断(安心院康彦)

Q 8.消防法改正と急性期脳卒中診療体制(田邉晴山)

Q 9.脳卒中医療連携クリニカルパス(近藤太郎)

Q10.急性期脳卒中専門医療機関(三品雅洋,小林士郎)


III.初療室での対応

Q11.脳卒中の急性期神経学的所見(竹川英宏,岡村 穏,平田幸一)

Q12.急性期脳卒中スケール(NIHSS,CPSS,KPSSなど)(佐治直樹,木村和美)

Q13.虚血性脳卒中の急性期治療計画(渥美生弘,藤堂謙一,坂井信幸)

Q14.出血性脳卒中の急性期治療計画(林 宗貴)

Q15.ISLSコース(坂元美重,奥寺 敬)


IV.脳卒中急性期治療の実際

Q16.急性期画像診断(木下浩作)

Q17.外科的治療(篠田 純,金井隆一)

Q18.内科的治療(rt-PA,薬物療法など)(卜部貴夫)

Q19.急性期虚血性脳卒中に対する血管内治療(松本 学)

Q20.出血性脳卒中の血管内治療(戸根 修)

Q21.頸部病変の評価と治療(岡田芳和,米山 琢)


V.脳卒中における集中治療

Q22.脳卒中と循環器管理(鈴木秀一)

Q23.脳低温療法と体温管理(畝本恭子)

Q24.高気圧酸素療法(山田法顕,豊田 泉,小倉真治)

Q25.脳保護薬の適応と効果(塩見直人)


VI.脳卒中の回復期,維持期の注意事項

Q26.回復期,維持期の薬物療法(大塚邦紀,池田幸穂)

Q27.TIAと脳卒中(正岡博幸)

Q28.脳卒中後遺症の評価(須原芳宏)

Q29.急性期から回復期,維持期へのリハビリテーション(黒川真希子,辻 哲也)

Q30.脳卒中後精神障害(下田健吾,木村真人)

Q31.脳卒中の後遺症と社会福祉制度(中村球恵)

Q32.脳卒中の在宅生活と病院・施設利用 ―介護サービスと入院入所先―(中村球恵)

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:43.7MB以上(インストール時:95.0MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:174.8MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:42.0MB以上(インストール時:104.9MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:168.0MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784883785186
  • ページ数:248頁
  • 書籍発行日:2012年8月
  • 電子版発売日:2013年11月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。